さまざまな要素が合わさり生まれる深遠さ

悠々とした田園風景が広がる竜王町の酒蔵。環境にも配慮し栽培される原料米を蔵人たちが時間をかけて精米し、岩盤の下を流れる鈴鹿山系愛知川伏流水を仕込み水として丁寧な酒造りをする。その年の生育状況を見極めて、どの酒にどの米を使うかなど品種ごとに精米データを調整。酒質を決める保存酵母菌による速醸酒母、昔ながらの生酛酒母を用いるなど、永年の経験を活かしながら試行錯誤を重ね、深遠な酒を醸している。1958年の全国新酒鑑評会での金賞受賞から、数々のコンテストで高い評価をうけ、「滋賀 地酒の祭典」みんなで選ぶ滋賀の地酒では知事賞、2007年IWC（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）では、SAKE部門 純米吟醸酒・純米大吟醸酒トロフィー受賞。FIFAワールドカップ・サッカー南アフリカ大会ではFIFAオフィシャルライセンスによる限定酒の発売もされた。多彩な要素が渾然一体となり生まれる、洗練された味で地元から世界をも魅了する。