純米吟醸酒 ソワニエ
通潤酒造株式会社 | 熊本県
通潤酒造
通潤酒造は九州のほぼ真ん中に位置し、北は阿蘇の外輪山、南は九州山地に囲まれた、標高約500mの準高冷地で酒造りを行う。夏は涼しく、冬はマイナス10度にもなる地域で廻船問屋を営んでいた備前屋野尻清九郎が、重い年貢に困窮する集落を救うため造り酒屋を創業したのは約250年前、江戸中期のことだ。
“通潤”とは、蔵からほど近くにある石の水路橋で、国宝にも指定されている通潤橋にちなんだもので、昭和に入ってから今の名前に改めたそう。この蔵の酒は、その多くが地元で契約栽培する酒米を用い、熊本県酒造研究所が実用化した「くまもと酵母」によって醸される。
2016年の熊本地震により10棟の蔵の損壊や酒の流出などの被害を受けたが、その後半壊した築約200年の蔵を改修。そこで開いた、有料で試飲がじっくり楽しめる観光酒蔵「寛政蔵」でも注目を集めている。