御前酒 菩提酛にごり酒 火入れ
辻本店 | 岡山県
辻本店
長い歴史を重ねてきた「御前酒」を造る[辻本店]、古来より冬の寒さが厳しい岡山の北部で求められた辛口が持ち味の酒を醸し続けている。
美作勝山藩御用達の献上酒だったことに由来する誉ある「御前酒」を造る辻本店。岡山県北部の真庭市に蔵を構え、古来より冬の寒さが厳しいこの地で求められた辛口が持ち味の酒を醸す。岡山県産の雄町米を全量使用し、蔵の横を流れる旭川の伏流水を地下から汲み上げて使用。地元の素材を地元の技で醸すことを酒造りの原点とし、長い歴史を重ねてきた。
特徴的なのは全国的にも珍しい菩提酛(ぼだいもと)造りに取り組んでいること。1984年、御前酒の先代杜氏の手によって、全国に先駆けて復刻された。別名水酛とも呼ばれ、生酛造り同様天然の乳酸菌を生み出す技法で、酛仕込み前に乳酸菌を沸かせたそやし水を仕込み水として使用する。生酛系が力強い味わいが多いのに対し、乳酸菌由来の爽やかな酸味が特徴。従来の製法に試行錯誤を重ね、御前酒の蔵に適した新しい菩提酛造りを生み出した。
現在、蔵人を束ねているのは岡山県初の女性杜氏。造り手の人間性が酒の味に出ると信じ、より良いものを造るため誠実に酒に向き合い続ける。
有形文化財の蔵を利用したショップや食事処も展開しているので、じっくりと時間を掛けて立ち寄りたい。
お食事処 西蔵 11:00~14:30(LO /14:00)、18:00〜22:00(LO /21:30)
お食事処 西蔵は木曜休