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お値段以上?「Sake World NFT」で買える1万円以上の日本酒

「Sake World NFT」で購入できる価格1万円超えの日本酒銘柄を厳選して紹介。高価格ならではの稀少性と職人技を堪能できる一本を見つけて。※税込価格となります

お値段以上?SakeWorldNFTに登録されている1万円以上のお酒を紹介!
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「Sake World NFT」ではさまざまな日本酒が登録されているが、今回は1万円以上で買える日本酒をご紹介。
最近話題の熟成酒をはじめ、希少な酒米や独特の仕込み方法など、蔵元のこだわりが詰まった銘柄をセレクト。高価格帯だからこそ味わえる稀少性や職人たちの技の結晶を厳選した。
価格以上の満足を求める読者の皆さんも納得の一本が見つかるはず。

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日本酒の価格設定のポイントって?

お手頃価格から高額なものまで、日本酒の価格帯は実に幅広い。その背景には、複数の要因が絡み合っている。

ざっくり言うと、原料米の種類、醸造方法、熟成期間、さらには限定生産による希少価値といった多様な要素が一本の日本酒の価格を作り上げる。
時には、これらの要因に加えて、市場での評価が高まることでプレミアがつく場合もあるだろう。

どこで価格が変わってくる?

まず注目したいのが原料で使う「米」。
希少な酒米の使用や、吟醸酒・大吟醸酒などの高い精米歩合の商品は価格上昇の要因となる。

次に醸造方法だ。
手作業の割合が高かったり、小規模生産だったりするとどうしても手間がかかり、それが価格に影響することもある。
熟成期間も大きなポイントのひとつで、長期熟成には時間と保管コストがかかるため、期間が長いほど高価格になる傾向がある。
さらに、本数限定生産や季節限定品は希少性が高く、これもまた価格アップにつながっていく。

こうした要素が組み合わさって日本酒の価格が決まっていく。
逆に言えば、高価格帯の日本酒には、こだわりの製法や希少性など、その日本酒ならではの付加価値が詰まっていると考えられる。
そんな贅沢な一本を味わうのも、日本酒の楽しみ方の一つだろう。

「Sake World NFT」で買える価格1万円以上の日本酒

しずく酒の中取りを低温熟成 田辺酒造 越前岬 長期熟成大吟醸「福福」

田辺酒造 越前岬 長期熟成大吟醸「福福」
九頭竜川下流の清流の町、福井県永平寺町に佇む[田辺酒造]。明治32年(1899年)の創業以来、伝統的な南部流の酒造りを守り続ける。

和釜で蒸しあげた酒米と、白山水系由来の軟らかな水で仕込んだ醪(もろみ)は、全量を槽搾り(ふなしぼり)で丁寧に搾るという、手間を惜しまない酒造りに徹している。
代表銘柄「越前岬」の大吟醸酒の中でも、ひときわ貴重なのが「越前岬 長期熟成大吟醸 福福」。その年にできた最高酒の醪を酒袋につめて袋吊りにし、滴り落ちるしずく酒を瓶詰めする。

その中で、香りや味わいが整った「中取り」と呼ばれる搾りの中盤部分のみを年間500本のみ蔵出し、3年以上低温熟成させたのが本品だ。
「福福」の名には、「福井」と「幸福」の二つの「福」を重ね、飲む人には二重の「福」が訪れるように、という思いが込められている。

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天然の洞窟酒蔵で熟成 島崎酒造 「熟露枯 大吟醸 秘蔵20年」

島崎酒造 「熟露枯 大吟醸 秘蔵20年」
栃木県那須烏山の[島崎酒造]は、170年以上に渡り、那珂川の伏流水と良質な原料米で、地元で愛される「東力士」をはじめとした日本酒を醸造してきた。
熟成酒造りでも知られ、洞窟を利用した貯蔵庫での長期熟成に精力的に取り組んでいる。

酒造りの舞台となるのが、第二次世界大戦末期の地下工場跡を活用した「洞窟酒蔵」だ。
年間平均気温10度前後で、日光が差し込まない自然の洞窟環境が上品で繊細な香味の大吟醸古酒を生み出す。
総延長600mの空間には、約10万本の日本酒が静かに熟成の時を刻んでいる。

「熟露枯 大吟醸 秘蔵20年」は、洞窟で20年かけて低温熟成させた大吟醸古酒。
複雑な熟成香と重厚な味わい、ビターチョコを思わせる余韻が特徴的で、奥深い熟成酒の魅力を堪能できる1本となっている。

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全量雄町蔵ならではの純米大吟醸酒 辻本店「御前酒 特等雄町2.2」

辻本店「御前酒 特等雄町2.2」

[辻本店]は、岡山県北部の真庭市勝山で、美作勝山藩の献上酒に由来する「御前酒」を醸す蔵元である。
酒米は岡山県産の雄町米にこだわり、全国で唯一の全量雄町蔵として知られている。

注目したいのは、酒母造りに取り入れている菩提酛(ぼだいもと)造り。
室町時代に始まった酒母の仕込み方法で、天然の乳酸菌を取り込むため、乳酸菌由来の爽やかな酸味が特徴の酒を造り出している。

2019年製造のヴィンテージ「御前酒 特等雄町 2.2」。2.2とは、米を選別する際のふるい目の大きさを表す。

通常は2.1mmのところを、特別に2.2mmでふるい、大粒の雄町米だけを厳選して使用している。
雄町米の栽培から醸造まで、生産者と蔵元の技術を結集して丹精込めて造り上げた逸品は、「オマチスト(雄町米マニア)」だけでなく、多くの日本酒ファンを魅了するに違いない。

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35年の時を旅した酒 諏訪酒造「諏訪泉 純米古酒 時の旅 Vintage1989」

諏訪酒造「諏訪泉 純米古酒 時の旅 Vintage1989」
[諏訪酒造]がある鳥取県智頭町は、鳥取砂丘へ砂を運ぶ千代川の源流近くに位置し、古くから林業の町として栄えてきた。
森の恵みを受けたこの地で、主に県内産の厳選された酒米と千代川の伏流水を用い、旨味を引き出す酒造りに励む。
「全量純米蔵」として純米酒にこだわり、同時に熟成酒への取り組みにも力を入れている。

蔵の真骨頂ともいえるのが、純米古酒シリーズ「時の旅」だろう。

約20〜30年以上の歳月を蔵で常温熟成させている中でも、「諏訪泉 純米古酒 時の旅 Vintage1989」は、35年という時が育んだ珠玉の一本。
製造当時がアルコール添加が主流だった時代の純米酒という点でも貴重な酒といえる。

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出会えた喜びを感じる一本を探して

今回紹介した銘柄は、原料へのこだわりや独特の手法、長期の熟成期間など、それぞれに特徴がありそれが日本酒ファンにとって大きな魅力となっている。
やや高価だが、その分特別な味わいとその一本に出会えた喜びを感じられるはずだ。
蔵人の情熱とともに、伝統的な技術と新しいアイディアで醸される日本酒は、価格以上の満足感をもたらしてくれるに違いない。

ライター 石川葉子
フリーランスライター/Japanese Sake Adviser (SSI)/WSETLevel1/東京出身/アメリカ・ラスベガス在住。
この地でおいしいお酒に出会ってから日本酒に目覚める。最近は飲むはもちろん、自宅でのSake造りも楽しんでいます。
SNS:Instagram @lvsakegirl note @lvsakegirl

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