酒蔵に聞く

英女王在位70年記念の高級日本酒「永遠の輝き」がSake World NFTに登場! 伝統的な酒造りを今に伝える田辺酒造

明治32年(1899年)の創業以来、伝統を守りつつ新たな挑戦を続ける福井県・田辺酒造。2022年に死去されたエリザベス英女王の70年の在位に敬意を表し特別にあつらえた「永遠(とわ)の輝き」を製造し、国内外から注目を集めている。

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酒造り真っ只中の1月下旬、ひと晩で31センチの雪が降り積もった福井県福井市。
雪が降りしきる中たどり着いたのは、酒造りが盛んな清流の町、福井県永平寺町に佇む「田辺酒造」
明治32年(1899年)の創業以来、伝統を守りつつ新たな挑戦を続ける。昔ながらの和釜を用いた伝統的な方法で酒米を蒸し、全量を槽搾りで搾ることで、手間を惜しまない酒造りを継承している。
今回、注目するのは2022年に造られた英女王在位70年記念の高級日本酒「永遠の輝き」。
誕生した経緯と世界的高級酒を手がけた田辺酒造の酒造りに迫る。

この記事の紹介者はこちら

田辺酒造有限会社 専務取締役 田邊啓朗さん 杜氏田邊 丈路さん
プロフィール
伝統ある田辺酒造を兄弟で担う。兄の啓朗さんは主に販売担当。弟の丈路さんは蔵元杜氏として家族で酒造りを営む

1 . 少量のお酒をじっくり丁寧に

蔵に着くと啓朗さんに蔵を案内してもらった。
蔵の中央にドーンと構えた和釜(わがま)から湯気が一気に立ち込める。
「昔の道具で昔からの伝統的な作りを行うのが田辺酒造のやり方。うちは朝6時からお湯を沸かして和釜から出る天然の水蒸気で蒸しています」と啓朗さん
手作業による「和釜での米蒸し」や「槽搾り」を時間や手間がかかっても行うのが田辺酒造の酒造りのスタイル。和釜はボイラーより高温の蒸気を出せるため、「外硬内軟」の理想的な蒸米を作り出すことができるそう。

まずは地元の人に喜んでもらえるお酒をと、少量のお酒をじっくりと手をかけて造る。蔵では「本醸造」以上の特定名称酒のみを醸造し、大吟醸は少量タンクで5本以上は造らないという徹底した方針。代表銘柄「越前岬」のもろみは全て約1ヶ月間に及ぶ長期低温発酵をさせるなど、とにかく手間暇かけて最上級のお酒を仕込む。

 2. 寒造りで生まれる食事に合う後切れのいいお酒

さすがは冬の北陸。しばらく蔵の中に滞在しているとかなり冷え込んでくるのだが、これも田辺酒造の酒造りには欠かせない大事な要素。
「自然環境を大事にした酒造りにこだわっています。1年中お酒を作るのではなくて、11月中旬からの寒造りを基本とし、寒い冬のこの環境下で酒造りをしています」
寒造りで仕込まれたお酒は綺麗な飲み口で、お米の特徴や旨みがしっかり感じられるお酒になるという。また後切れが良く、食事にもしっかり合わせられるため、特に福井の新鮮な海の幸との相性が抜群だそうだ。

ベースは伝統的な造りとしつつも、現代人の好みに寄り添ったお酒も展開する。
「純米酒などは比較的酸を効かせた感じにしています。昔は酸を出すこと自体あんまりしていなかったのですが、最近は食事に合わせて飲んだり、燗で飲んだりといろんな飲み方をする。そのため程よい酸味が出るような造りも意識しています」

3. 英女王在位70年記念の高級日本酒「永遠の輝き」とは?

高価格帯の日本酒を多く手がける田辺酒造。SAKE World NFT出品酒の中でも一番(※2024年2月現在)の高級酒「永遠の輝き」は、96歳で死去したエリザベス英女王の70年の在位「プラチナ・ジュビリー」に敬意を表し、試行錯誤を重ねて生まれたもの。
兵庫県産山田錦の特上米を長期で低温発酵し、圧力をかけずに搾った一滴一滴を集め、さらに低温で熟成している。製造数はたったの210本で、全てナンバリングされている。

ラベルを手がけた世界的日本画家・千住博さんは、お酒のラベルをデザインされるのが初めてだったそうで、「引き受けてもらうためにうちのお酒を色々飲んでもらい、味に納得してもらって、描いていただけることになりました」と啓朗さん、丈路さんの父でもあり、代表取締役の田邊邦明さんは振り返る。

世界中の高級品を集めて英出版社が発行したアートブック(作品集)に掲載され、2022年のロンドンでのイベントではフルーティーで飲みやすい味わいが海外の方にも好評だったという。すべて手作りで洗練された日本酒の素晴らしさを今後も世界に向けて紹介していきたいとのこと。

また永平寺町がアーティスト育成に注力していることもあり、田辺酒造が立ち上げた「ART SAKEプロジェクト」では、「永遠の輝き」の売り上げの一部を若いアーティストの育成資金として寄付する。Sake World NFTでこのお酒を買えば、アーティスト育成に貢献できるというのも田辺酒造のオリジナリティが垣間見えて面白い。

4. 代表銘柄「越前岬」

代表銘柄の「越前岬」もSake World NFTで購入ができる。

以下左より

・越前岬 純米大吟醸「さかほまれ」
Kura Master 2023金賞受賞酒。福井県が開発した福井県の酒蔵でしか使用が認められていない大吟醸用の高級酒米品種「さかほまれ」を全量使用。派手さを抑えた上品な香りと柔らかな口当たり、そして旨味が食事との相性を引き立てる。米(さかほまれ)、水(白山水系伏流水)、酵母(福井酵母)、人(蔵元杜氏)、オール福井にこだわった純米大吟醸。

・越前岬長期熟成大吟醸福福
「福井」と「幸福」の「福」を2つ掛け合わせた「福福」は、年間500本限定の長期熟成大吟醸。その年にできた最高酒のしずく酒を丁寧に瓶詰めし、中でも「中取り」と呼ばれる、味わいが整った搾りの中盤部分のみを蔵出し。

・越前岬大吟醸雫酒「吟の雫」
兵庫県産「山田錦」の特等米を使用し、滴り落ちる雫酒を贅沢に瓶詰めした令和5年全国新酒鑑評会金賞受賞酒。
杜氏の技と粋を結集させた、華やかな吟醸香と柔らかな味わいが程よいバランスのお酒。越前岬最高峰の大吟醸雫酒。

・越前岬大吟醸
海外で最も歴史のある日本酒品評会「全米日本酒歓評会2023」で大吟醸の部B(50%精米の部)「グランプリ(全米No.1)」を獲得した蔵元の看板大吟醸。
控えめな吟醸香と柔らかな飲み口で、米本来の旨みを上品に楽しむことができる。

5 角打ちスペース併設で人が集う酒蔵に

3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸するため、ここ永平寺町でも観光客増加が見込まれる。
田辺酒造でも、より多くの方に蔵を知ってもらえるよう場所作りに積極的に取り組んでいる。
「5月ごろのオープンを目指して蔵のショップ内に角打ちスペースを設置する予定です。駅近なので、観光客の方にも蔵を訪れてもらって、タイミングが合えば蔵の中も見学していただければ。人が集う酒蔵をテーマに考えているので、地元の人と観光客がお酒を酌み交わしたり、みんなでイベントを開催したりっていうのをイメージしています」と啓朗さん。

角打ちスペースができればより賑やかさが増し、蔵を訪れたくなるのだが、蔵を訪れずとも田辺酒造のお酒が買えるのがSake World NFTだ。

「お酒の想いを知っていただける方にご購入いただけるのかなと。ただ普通に商品が並んでいるのではなく、お酒に対する蔵の想いや酒蔵の環境も含めて知っていただきながら、NFTで購入していただくっていうような流れになると思っています」とNFTへの期待も熱く語ってくれた。

また2024年3月30日に開催されるSake World Summitでは「永遠の輝き」が1杯2000円で味わえる。この機会に味わってみてはいかがだろう。

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♯京都♯イベント♯NFT
田辺酒造

田辺酒造

創業
1899年
代表銘柄
越前岬
住所
福井県吉田郡永平寺町松岡芝原2-24Googlemapで開く
TEL
0776-61-0029
HP
https://echizenmisaki.com/
営業時間
平日 9:00 ~ 18:00 / 土日・祝 9:00 ~ 17:00
定休日
不定休

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