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京都で“稲とアガベ”が飲める!クラフトサケの魅力を[カワラマチst.ソーヤ]に聞く

近頃流行りの日本酒の新ジャンル「クラフトサケ」。気にはなるけれど、まだ飲んだことないという人もあるのでは? 代表格[稲とアガベ]が飲める京都で唯一の酒場でその魅力について聞いてみた。

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1. 昼呑みできるカジュアル酒場


2022年4月にオープンした[カワラマチst.ソーヤ]は、寺町松原の人気店[鉄板とお酒 宗や]の2号店。昼の15時から飲めて、気軽な立ち飲みとカウンター、奥にはテーブル席もある使い勝手の良さが嬉しい。料理は野菜たっぷりのおばんざいや鉄板焼きほかお酒にあうアテが目白押し。
ドリンクのバリエーションも今風で、特に日本酒は話題のクラフトサケをはじめ、ほかではあまりない銘柄に出会える。

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株式会社SOYA代表 吉田宗平さん
プロフィール
京都の居酒屋「五十家グループ」で11年勤務後独立。2017年10月に「宗や」をオープン、現在2店舗を運営する。日本酒は酒蔵まで直接見学に行き京都にはおいていない銘柄を仕入れるこだわり。店舗では定期的に日本酒イベントも開催している。

2. 今ブームのクラフトサケって?


—なぜ、今クラフトサケに注目しているのでしょう?
吉田さん「日本酒に馴染みのない若者に向けて発信したくて。醸造家自身が若い人が多いのでデザイン的に今っぽく、ケースに並ぶ見た目が楽しいでしょう。味もリキュールのように飲みやすい、日本酒らしくないところを入り口として、興味を持ってくれるきっかけになればと思っています」

日本酒の製造技術をベースにして、フルーツやホップなどの副原料を加えたり、搾らずにどぶろくのまま楽しんだり、新しい造り手たちが自由な発想でチャレンジしているのがクラフトサケの世界。これまでの日本酒にはない味わいの新ジャンルとして新たなファンを獲得している。

—「稲とアガベ」のお酒が飲めるのは貴重ですね!
吉田さん「今夏に『稲とアガベ』の蔵を訪問してきました。京都では当店だけの取り扱いになるので、ぜひ。クラフトサケの若い造り手を応援するといったらおこがましいですが、うちも若い人が多いの店なので感覚は近いと思います。

3. おすすめのクラフトサケ

稲とアガベ どぶろく2022 グラス(60cc)900円
稲とアガベ(秋田県)、アルコール度数14度、精米歩合90%
2021年に秋田県男鹿市にできた醸造所で、クラフトサケブームの牽引役。使用するのはすべて自然栽培米、ほとんど磨かずに酒造りをしている。
吉田さん「まさにお米、お米感めちゃくちゃあります!穏やかな香りと乳酸系の爽やかさ、クリーミーな甘みと柑橘系や洋梨のような果実感も感じます」


LIBROM PASSION FRUIT おりがらみ生 グラス(60cc)900円
LIBROM Craft Sake Brewery(福岡県)、アルコール度数9度、精米歩合92%

福岡天神近くの街中に醸造所兼サケバーを構える。副原料は福岡産にこだわり、旬のフルーツやエディブルフラワーを加えたバランスの良い味わいを目指す。
吉田さん「パッションフルーツの果実味がはっきりとした、甘酸っぱい味わい。ヨーグルトのようなミルク感もマッチしています」

ぷくぷく醸造のベルジャンウィットどぶろく feat.京都芸術大学 グラス(60cc)900円
ぷくぷく醸造(福島県)、アルコール度数8%、精米歩合92%

福島県南相馬を拠点とするファントムブリュワリー。各地の酒蔵を間借りして、クラフトビールと日本酒の技術を掛け合わせた新しいサケを作る。
吉田さん「ホップとコリアンダーの爽やかな風味。ビールの旨みとお米の優しい味わい。芸大の授業のアイデアをもとにホワイトビールをモチーフにした一本」

4. この日本酒もおすすめ

▲ショーケースに並ぶ日本酒にはおすすめコメントなどスタッフさんオリジナルのPOPが並ぶ。—ほかにおすすめのお酒はありますか?
吉田さん「では、訪ねたことのある蔵のお酒を。若いスタッフたちを連れて行ったり、酒販店さんに同行させてもらったりで蔵見学にはよく行きます。『風の森』の田んぼでは稲刈りをしたり、阿部酒造も先日行ってきました」

あべ 赤田 グラス(90cc)900円
阿部酒蔵(新潟県)、アルコール度数16度、精米歩合表記なし

江戸後期創業の老舗蔵でありながら常に挑戦を続ける。地元柏崎の田んぼごとの味わいを楽しむ圃場別シリーズ(安田鳥越、赤田、野田、上輪新田)。
吉田さん「爽やかな飲み口でスッと入ってくる感じ。旨みもくどくなく、バランスがすばらしい。圃場別シリーズの中でも特に好きなお酒です」


風の森 秋津保807 純米酒 無濾過無加水 生酒 グラス(90cc)900円
油長酒造(奈良県)、アルコール度数16度、精米歩合80%

奈良酒の伝統を革新し、地元米を使用して搾ったままの生酒に特化した『風の森』シリーズ。フラッグシップ米の秋津保を80%精米、7号酵母で醸した一本。
「『風の森』の限定酒。ピリッとしたガス感があり、爽やかな果実味を感じます」

5.おばんざいや鉄板焼きをアテに


カワラマチst.ソーヤの肴3種盛 950円
ブルーチーズが意外にマッチする糸こんにゃくの炒め煮 塩麹とブルーチーズ、菊菜と蒸し鶏のピリ辛海苔ナムル、栗かぼちゃのそぼろ煮など、おばんざいを日替わりで。

自家製!!焼き〆サバ 鬼おろし醤油で 750円
鉄板で焼いたしめ鯖は、ザクザク食感の大根おろしでさっぱりと。

京都ポークのソーセージ盛り合わせ 850円
伏見・招徳酒造さんの酒粕ソーセージ&京都産の柚子入りソーセージ。左京区プルストカフェの手作りマスタードと合わせて。

6 . 日本酒の世界を広げるクラフトサケ

クラフトサケをきっかけに、若い人にもっと日本酒のおいしさを知ってもらいたいと吉田さん。「野菜に旬があるように日本酒にも旬があります。冬は熱燗が飲みたくなるし、これからは新酒も出る。季節に応じて置いている銘柄はころころと変わるので『今日はこんなのがある!』とか、来ていただくたびに新鮮さを楽しんでください」。
これまでなんとなく日本酒に手が伸びなかった人にチャレンジしてほしいクラフトサケ。話題の「稲とアガベ」のお酒を飲んでみたい人も、ぜひ。

カワラマチst.ソーヤ

住所
京都府京都市下京区河原町通松原上ル清水町282-8Googlemapで開く
TEL
075-201-4308
HP
https://www.instagram.com/kawaramachi_soya/
営業時間
15:00〜23:00
定休日
不定休

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