有機純米大吟醸 天鷹 令和6年金賞受賞酒
天鷹酒造 | 栃木県
天鷹酒造株式会社
自社栽培の有機米で純米酒を醸す、栃木県大田原市の[天鷹酒造]。有機日本酒の先駆者として、持続可能な酒造りを続ける。
[天鷹酒造]が蔵を構える栃木県大田原市は、県北部に広がる那須高原南端に位置し、那珂川と箒川の2つの川に挟まれた緑豊かな田園地帯だ。古代から米作りが盛んなこの地に深く根ざし、「純米酒」という言葉が生まれる前から”米だけの酒”を造り続けてきた。
2005年に有機認証事業者となり、地域の農家とともに有機米の栽培に着手し、有機日本酒の醸造をスタート。その後、アメリカとEUの有機認証も取得し、2017年に日本初の有機日本酒として、全国新酒鑑評会で金賞受賞の快挙を成し遂げた。世界各地のコンテストでもその品質は高く評価されている。
2018年には有機専門の農地所有適格法人「天鷹オーガニックファーム株式会社」を設立。耕作放棄地を活用した有機米生産を開始し、伝統を守りながらも、有機農業と日本酒造りの新たな挑戦を続けている。
“身”と“土”は一体であるという「身土不二」の考えを指針として、良質な土壌と水から有機日本酒を醸し続けている。環境保護と持続可能な農業を重視し、醸造の全工程で有機基準を満たすとともに、美味しさの追求にも余念がない。
蔵人自らが米作りに携わり田んぼごとの特性を把握することで、全量自社精米と自社栽培を通じて、各田んぼの特性に合わせたきめ細やかな酒造りを実現している。
使用する水は那須山系の地下水を蔵の素掘り井戸から汲み上げ、年間を通じて安定した品質を確保。使用後の水は、50年以上前から浄化処理ののち川に戻すなど、環境への配慮を怠らない。
さらに、瓶の再利用やリサイクル可能な配管の採用、醸造過程で発生する余熱の有効活用など、あらゆる面で環境負荷の低減に努めている。
「天鷹」の特徴である、辛口で飲み飽きしない深い味わい。この個性を大切に守りつつ、[天鷹酒造]は持続可能な未来を見据え、これからも、地域の風土が育む”地の酒”を世界に届けていく。