Sake Brewery

美川酒造場

[福井県/美川酒造場]クセになる個性派日本酒

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1887年に創業し、現在は6代目の蔵元杜氏がほとんどの作業を1人でこなす小規模の酒蔵。大学卒業後に帰福しすぐに入蔵、酒造りを楽しみながら伝統を守っている。「納得のできる酒造りをしたい」と、時間と手間を惜しまず造る酒にファンが集まっている。
伝統醸造道具と製法を守って造るのは、豊かな酸味をもつ独自の酒。クセになる個性派の味わいは体感してみる価値あり。

造る酒は一部で“変態酒”と言われるほど、個性が光る逸品。なかでも、杜氏である美川 欽哉(みかわ きんや)さんイチ押しの「舞美人 SanQ」は、芳醇でうまみ豊かな飲み口ながら、強い酸味が特徴。ツンと来るような過激な尖りはなく「乳酸菌らしいまろみのあるフルーティで上品なサワー感、“沼る”人もいる」というのが納得のクセになる味わい。
伝統的な製法と革新的なうまさのギャップをぜひ現地で楽しんでみて。

広く天井の高い蔵に絶えず湧き出ている井戸水は、九頭竜川由来の足羽川(あすわがわ)の伏流水。酒蔵の横に広がる田んぼでは、酒造りに使う米を自社栽培しており、水、米、人すべてが土地に紐づいたテロワールであることを大事にしている。

製造に使用している器具は伝統的なものばかり。貴重な和窯で米を蒸しあげ、大正時代から使用する桜の木の木槽(きぶね)で搾り工程を行う。搾り終わるまでに3日を要する昔ながらの手法ため、なかなかできる蔵元は多くないが、圧力でじわじわと搾る木槽搾りだからこそ、“あらばしり”“中汲み”“責め”の3段階を楽しめる、プレミアムな製法なのだ。


他にも、蔵に住む天然の酵母を育てて無添加の山廃造りを行い酒母造りに2.5ヶ月かけるなど、舞美人ブランドの味わいを醸すための工程と時間は惜しんでいないことがよくわかる。
同時に、新しい取り組みにも積極的。日本酒そのものを広めようと、外国人の方を招いての新商品開発、SNSやブログを用いての情報発信しているのでチェックしてみて。

この酒蔵の銘柄一覧

美川酒造場

美川酒造場

創業
1887年(明治20年)
代表銘柄
舞美人
住所
福井県福井市小稲津町36-15Googlemapで開く
TEL
0776-41-1002
HP
https://www.maibijin.com/
営業時間
10:00~17:00
定休日
水曜日(時期によって変動あり)

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