【豆知識】新酒(しんしゅ)シーズンの到来!蔵開きで搾りたての日本酒を楽しもう
酒屋さんの店先に「新酒(しんしゅ)」の文字がおどる、日本酒ファンが待ちに待った季節の到来です。新酒の楽しみ方や、この時期に開催される蔵開きについてまとめました。
“新酒(しんしゅ)”とはどんなお酒?
酒蔵の軒下に緑色の真新しい杉玉が吊るされたら、新酒ができたという印。
冬には熱燗、秋はひやおろしと日本酒には季節ごとの楽しみがあるけれど、いちばんワクワクするのが晩秋から春にかけて登場する新酒ではないでしょうか。
では、改めて“新酒”とはなんでしょうか?
一般に新酒と聞いて思い浮かべるのは、その年の新米を使用して作ったお酒かもしれませんが、本来の定義はラベルに書かれているBYで表される酒造年度(7月1日から翌年6月30日まで)内に醸造・出荷された日本酒のこと。
「しぼりたて」「初しぼり」などのラベルは、早ければ10月頃から酒屋さんの店頭をにぎわせます。
キリッと冷やして飲むのがおすすめ!
その味わいは、ひとことでいうとフレッシュ! 火入れをしない生酒で提供されることが多く、発酵の過程で出る炭酸ガスが含まれた微炭酸のシュワシュワ感が楽しめるものもあります。
その年の気候や米の質によっても左右されるので、「今年の出来はどうかな」とお気に入りの蔵の新酒を心待ちにする人も多いでしょう。
爽やかな味わいを生かして、キリッと冷やして飲むのがおすすめです。ぜひ、旬の食材をお供に楽しんでください。
立春の朝に搾った特別な新酒も!
「立春朝搾り(りっしゅんあさしぼり)」というお酒をご存知でしょうか。2月4日立春の早朝に酒蔵で搾りあがったばかりの生原酒がその日のうちに届く、いわば究極の新酒です。
「日本名門酒会」の企画で、2024年は43蔵が参加し、加盟の酒販店で限定販売されます(要予約)。出荷には近隣神社の神主さんが立ち合い、無病息災・家内安全のお祓いをしてくださるそうですよ。
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♯ニュース
酒蔵の「感謝祭」でもある蔵開き
新酒の時期に合わせて、各地の酒蔵では蔵開きが行われます。地域によっては複数の蔵が合同で開催し、お祭り気分で酒蔵巡りを楽しめます。
なによりうれしいのは搾ったばかりの新酒が試飲できること。新酒や限定酒の試飲販売、趣向を凝らしたイベントが行われ、なかには普段は入れない酒蔵の見学ができたり、蔵元や杜氏さんに直接話が聞けるところもあります。
日時や詳細については各蔵のホームページやSNSで告知されることが多いので、見逃さないようにチェックしてみて。
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