「2024 Miss SAKE Japan(ミス日本酒)」のグランプリが決定!最終選考会の熱気をレポート
2024年6月23日(金)、[ウェスティン都ホテル京都]で『2024 Miss SAKE Japan 最終選考会』が開催された。大阪府代表・南侑里さんがグランプリに輝いた様子をレポート!
2024年6月7日(金)、[ウェスティン都ホテル京都]で『2024 Miss SAKE Japan 最終選考会』が開催された。全国から集まった1000名以上の応募者の中から選ばれた、18名のMiss SAKE Japan ファイナリストが集結!地元の日本酒と魅力をPRし、映えあるグランプリを競い合った。
Miss SAKE Japanとは?
「Miss SAKE Japan コンテスト」は2013年に発足し、今年で11年目。伝統ある日本酒と日本文化の魅力を日本国内外に発信する、美意識と知性を身につけたアンバサダーとして毎年Miss SAKE Japanを大会で選出している。
オープニングでは[一般社団法人Miss SAKE]代表理事の大西美香さんが、「2023年は日本国内で年間活動が500件あり、海外でも40件の活動を行いました。異なる文化、異なる価値観を持つ人とでも、杯を交わし、同じ日本酒をいただくことで、笑顔で共においしいと言える。日本酒には、そんな人と人とを結びつける、なにものにも変えがたい力があると思います」と挨拶。
厳正なる審査でファイナリストに選抜された都府県代表18名は、3ヶ月間「ナデシコプログラム」という特別講座を受けて毎日努力を重ねてきた。この最終選抜会はまさに彼女たちの集大成の舞台でもある。「ナデシコプログラムは、北は秋田、南は沖縄からの代表が毎週土・日曜日に東京の会場に集い、平日も毎日のようにレポートに追われる、本当に大変な大変な3ヶ月間だったと思います」と大西さん。
2023 Miss SAKE Japan 山田琴子さんも「本日のファイナリストのみなさまは、この日のために3ヶ月間一生懸命頑張ってこられました。温かい心で見守っていただけますと幸いです。」と後輩を労った。
日本酒の未来にかんぱい!
来賓と日本酒関係者が3組に分かれ、会場の来客の「よいっしょ!」の掛け声と共に鏡開き。会場では能登地域への応援として、石川県の酒蔵[車多酒造]、[吉田酒造店]を含む全国各地のお酒が振る舞われた。
今回のイベントには、2024 Miss SAKE India代表 Menakaa Raiさん、ベトナムにある日本酒バー[Nen RIKI Sake Bar]のPeter Taさんも来場した。
Menakaa Raiさんは、インドで女優、モデル、歌手として活躍中。「日本酒を通して日本文化とインド文化の共通の豊かな文化を見つけ、日本酒を発信していくことを楽しんでいる」と、一般財団法人民族衣装文化普及協会より記念として贈呈された華やかな振袖を着て挨拶を行った。
Peter Taさんは、以前一緒に日本留学したメンバーとベトナムでレストランを運営しており、「ベトナムをはじめアジアの食と日本酒のペアリングをより多くの人に知られるよう尽力していきたい」と抱負を語った。
いよいよ本番!18人が18色に輝く
18名のファイナリストは、日本中の18都府県を代表し、地元の魅力と日本酒に対する愛情を語り、地元の祭りをはじめ、狂言や舞踊、和太鼓などの日本伝統芸能や、お笑い、紙芝居など多彩なPRを行った。
準グランプリを受賞した千葉代表・寺崎千波さんは、「SAKE Air」のコンセプトで、「日本の空の玄関口成田空港がある千葉県から、世界へ日本の魅力を繋いでまいります!」と意気込んだ。
同じく準グランプリを受賞した長野代表・宮澤麗さん。元気いっぱいにポンポンを振り、日本酒業界のチアリーダーになりたいという強い思いをPR。外資系コンサルティング企業で勤める経験からプレゼンテーション資料を用意し、2024 Miss SAKE Japanになった時の日本酒製造業の出荷額を「行こうよ1兆!2040!」にしたいとアピールした。
グランプリに輝いた大阪代表・南侑里さんは、自作の日本酒昔話しの紙芝居「ゆり太郎」で会場を盛り上げた。日本酒好きのお父さんとあまり得意じゃないお母さんがより仲良くなってほしいと思い、旅した「ゆり太郎」が、ようやく運命の日本酒をお母さんに見つけるというストーリーだ。
「私は誰にでも、運命の日本酒があると信じています。好み、季節、銘柄の名前、誰にでもきっとある運命の日本酒、大阪・関西万博を通して世界の皆様にも届けてまいります」と万博も視野に入れコメントした。
審査員特別賞を受賞した鹿児島代表・長友陽奈子さんは、11年のMiss SAKEの歴史の中で初めて選出された鹿児島代表。「世界中の人々と鹿児島のお酒で乾杯する瞬間を夢見ています」と笑顔を見せた。
グランプリは大阪代表の南侑里さんが受賞!
自己PRを通し、18人から8人が選出され、さらに審査員の質問を一人ひとり答える最終審査を実施。
審査員の株式会社JTB常務執行役員 高﨑邦子さんは、2024 Miss SAKE 愛知代表 山内誠子さんに「グローバルの観点で、日本の酒や食によって人の心を掴むためには、どんな活動をして、どんな成果を達成したいと思いますか」と質問。ラジオパーソナリティーでもある山内さんは「ラジオを通して多くの人に伝えていきたいと思います。また、日本酒を実際にぺアリングして、その感動を味わってもらうことから始めたいと考えております」と答えた。
俳優兼酒サムライ、日本のワインを愛する会会長の辰巳琢郎さんは、8年間フラダンスをしている 2024 Miss SAKE 大阪代表 南侑里さんに「フラダンスと日本文化の共通点など400字ぐらいで述べてください」と投げかけた。南さんは「山口県にルーツを持つハワイ在住のフラダンスの先生に、山口県の「獺祭」を使ったボンボンショコラをプレゼントしたところ、自分と日本が繋がっていることを実感できたと言ってもらえました。文字数オーバーしていますか!?」というエピソードをユーモアを交えながら披露。大阪から駆けつけた応援団の熱意も会場を盛り上げた。
緊張感溢れる最終審査を通して、ついに11代目「2024 Miss SAKE Japan」グランプリが大阪代表・南侑里さんに決定!南侑里さんは「ナデシコプログラムの3ヶ月間は、たくさんの出会いに溢れる3ヶ月間でした。大切な仲間との出会い、教えてくださる先生方との出会い、そしてたくさんの学びとの出会い。この学びを背負って、世界に日本酒を広めて参ります」と感謝と抱負を述べた。
最後に、株式会社増田德兵衞商店代表取締役会長・14代目増田德兵衞さんは、南侑里さんを支えている応援団に「こんなに会場を盛り上げてくれた応援団は初めてです」と感謝しつつ、「Miss SAKEがますます世界中に広がっていくと思います。来年の万博や、日本酒の無形文化遺産の登録に皆さんの応援をいただきたい」と感想を述べた。
「2024 Miss SAKE Japan」は、これから日本全国から海外まで積極的に足を運び、日本酒をはじめ日本の食・文化などの魅力を発信していく。今後の活躍に期待を込めてぜひ応援を!
2024 Miss SAKE Japan 審査結果
グランプリ:大阪代表 南 侑里(みなみゆり)さん
準グランプリ:千葉代表 寺崎 千波(てらさきちなみ)さん、長野代表 宮澤 麗(みやざわうらら)さん
審査員特別賞:鹿児島代表 長友 陽奈子(ながともひなこ)さん
オーディエンス賞:兵庫代表 阿江 春香(あえはるか)さん
地域活動貢献賞:埼玉代表 南家 果林(なんけかりん)さん、沖縄代表 新垣 佳菜江(あらかきかなえ)さん
【主催】一般社団法人Miss SAKE
【後援】農林水産省、経済産業省、国税庁、観光庁、内閣府知的財産戦略本部、日本貿易振興機構(JETRO)、日本政府観光局(JNTO)、日本酒造組合中央会、日本酒造⻘年協議会、 京都府、京都市
Miss SAKE 公式サイト
https://www.misssake.org/