日本酒初心者が行く!ひとりでも通いたくなる居酒屋[めいてい]
Sake World編集部に新しく加わった編集部員T。
実は日本酒についてはまだまだ初心者で、他のベテラン部員に追いつくべく日々居酒屋通いに励んでいる。
今回はいよいよ「あこがれのひとり呑み」に初挑戦!それならと先輩部員に勧められた[めいてい]の暖簾をくぐった。
昼呑みもできて、肩肘張らない気安さが魅力
店主の太田さんは板前割烹の名店[千花]の出身で、「気軽に楽しんでいただきたいから」とあえて居酒屋の形を選んだ。
カウンターのみ11席の店内は昔ながらの雰囲気で、聞けば長年親しまれてきた店を現店主の太田さんが引き継いだそう。
ひとりでも肩肘張らない気安さと昼呑みできる使い勝手の良さも人気の理由。
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- 店主 太田充俊さん
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プロフィール北海道出身。和食に興味を持ち、京都の料理学校を卒業後、板前割烹の名店「千花」へ。12年間の修業を経て独立。
日本酒ビギナーにおすすめしてくれたのはこの3本!
左から魚沼 純米酒、水芭蕉 純米大吟醸、神蔵 無濾過・無加水・生酒
日本酒初心者におすすめする理由は?
初心者へのアドバイスは「一杯目は軽いものから、徐々にしっかり濃いめを選ぶとお酒の味がよくわかります。」と太田さん。
最初のうちは知識はなくてもいい、知ってくるとスペックで味を想像してしまうので、まずは先入観なしに楽しく飲んでもらいたいとも。なお、ひとり客なら半合からの提供もOK。
まず始めにすすめてくれたのは『魚沼』。
太田さん「一杯目はライトなものから。新潟らしいザ・淡麗辛口のお酒です。スッキリとしてクセがないでしょう」
編集部員T「ほんと、スッキリとしていて飲みやすい。きついという感じもないですね。今日、ご用意いただいたどの料理とも相性が良さそうです」
■魚沼 純米酒 1合900円
白瀧酒造(新潟県) アルコール度数15度以上16度未満 精米歩合65%
次に登場したのは『水芭蕉』。
太田さん「こちらは大吟醸ですが、香りが強すぎないタイプ。日本酒らしい華やかな香りと旨みがあって、うちの女性人気ナンバーワンです」
編集部員T「さっきのお酒と全然違いますね! 先ほどのはシンプルで飲みやすい感じで、こちらも飲みやすいけれど、とても華やかです」
■水芭蕉 純米大吟醸 1合1200円
永井酒造(群馬県) アルコール度数15度 精米歩合50%
最後に太田さんが選んだのは『神蔵』。
太田さん「大吟醸と違い、精米歩合70%と米をしっかり残して造っているので味は濃いめ。かなり飲めるようになったら、このへんが面白いでしょう」
編集部員T「あ、酸味があるんですね!表現が難しいのですが、ちょっとシュワシュワした感じもします。また全然違って、美味しいです」
■神蔵 無濾過・無加水・生酒 1合900円
松井酒造(京都府京都市) アルコール度数15度 精米歩合70%
「どれを選んでいいか迷ったら、今回紹介した『神蔵』みたいにラベルがキラキラして可愛いから飲んでみようとか、ジャケ買いでもいいと思いますよ」と太田さん。
一品の価格は居酒屋、味は割烹
料理はほとんどが日替わりで一品300円から。あくまで居酒屋価格でありながら、細部に一流割烹出身をうかがわせる仕事ぶりはさすが。
旬の野菜の炊き合わせはしっかりと出汁を生かせてあり、日本酒が飲みたくなること請け合い。
ささみとおくらの梅和え 400円
柔らかい酒蒸しの鶏ささみとしっかりと出汁を含ませたおくら。口がさっぱりする梅干しと和えながら味わって
手羽先とかぼちゃ煮 500円
こっくりと炊いた手羽先と甘くて美味しい旬のかぼちゃの取り合わせ。鶏の旨みがかぼちゃに染みてほっとする味わい
茄子の土佐煮 500円
鰹のほぐし身と炊いたちょっと贅沢な土佐煮。茄子はとろとろ、余計な味付けは控えて出汁を生かした品のよさ
堅苦しくなく日本酒を楽しんでほしい
飲む時の作法はありますかと聞くと、「そういう堅苦しいのは抜きで、飲みすぎないようにだけ気をつけてもらえたらうれしいです(笑)」と優しい答えが返ってきた。
日本酒ビギナーに温かい店主に出会えて、編集部Tのひとり呑みデビューは大成功。ほろ酔いのいい気分で「また来ますね!」
Instagram /@makanaipic
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