イベントレポート

老舗イノベーティブ懐石×日本酒アッサンブラージュ。最先端のペアリングディナーを下鴨茶寮で体験

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5月26日金曜日。左京区・出町柳にある老舗懐石料理店「下鴨茶寮 本店」にて、日本酒のブレンド商品を展開するAssemblage Clubと下鴨茶寮のコラボレーションイベント、日本酒アッサンブラージュ・ペアリングディナーが行われました。

「下鴨茶寮」の総料理長・本山直隆氏監修のフルコースと、こちらも京都の老舗「増田德兵衞商店」の日本酒、そして「Assemblage Club」の和牛専用日本酒 Taroが華麗にペアリング。

老舗懐石料理店の総料理長が考案するお品書きとはいかに。
お酒とのマリアージュを添えてご紹介します。

こだわり光る、お品書き

乾杯は増田德兵衞商店の看板銘柄「祝米・純米大吟醸にごり酒」。貫禄のある米の旨味がぱちぱちと口の中で弾ける一杯。そら豆、ウニ、昆布だしのジュレが寄せられた小鉢と合わせると、穏やかな磯の風味が一転、パッと花開きます。

 

こちらはインカの目覚め、白カビのチーズを混ぜたホロ甘いピューレをしめ鯖に添えた一品。しめ鯖のお酢が柔らかく、ジューシーな魚の脂とピューレがベストマッチ。対してペアリングされたのは「稼ぎ頭(日本酒)+シャルドネ(白ワイン)」のカクテル。一般的に背の青い魚には合わないとされている白ワインですが、甘酸っぱい稼ぎ頭と掛け合わせることによって不思議と味の角が取れ、鯖の旨味を引き立てます。

 

メインは和牛のカツ。Assemblage Clubの和牛専用日本酒Taroをあえて冷やさずに合わせていただきます。贅沢に厚切りされた和牛はふんわり柔らかく、添えられた”すぐき”のタルタルと合わせると一瞬で口の中が旨味でいっぱいに。常温にしたことでより芳醇になったTaroの華やかなメープル香と米の複雑な酸味・甘みが相性抜群です。

 

ほかにも和牛のカルパッチョによく冷やしたAssemblage Club:Taroを合わせたり、祝米・純米大吟醸にごり酒に抹茶パウダーを入れてみたり、革新的な組み合わせが合計10品も振舞われました。
振舞われたお酒を自分で混ぜ合わせ、変化を楽しむアッサンブラージュ体験も。

サプライズデザート

水物で〆かと思いきや、お品書きにないデザートが登場。可愛らしい紫陽花のあしらわれた器には、山椒が仕込まれた不思議な爽やかさのあるブランマンジェが。木の芽は掌で叩いて「月の桂 The Assemblage (日本酒)とブドウ酢」のカクテルへのせます。

香りの高い酵母を使用したThe Assemblageに果実や香草の力強い香りが加わり、ブーケを抱きしめているかのような贅沢な一杯に。

日本酒の可能性に思いを寄せて

イベント終了後、談笑する4人(左から下鴨茶寮 総料理長/本山直隆氏、同 支配人/小平拓氏、増田德兵衞商店 会長/増田德兵衞氏、同 社長/増田醇一氏)。

繊細なお料理と日本酒が織りなすマリアージュに舌鼓を打ち、自らスパイスをお酒に混ぜて味や香りの変化に目を見張る。そんな五感を駆使した体験で日本酒の可能性を贅沢に味わい尽くし、ペアリングディナーはお開きに。
来客を送り出したあとも、日本酒のまだ見ぬ可能性を語り合う声は止まりません。
日本酒を愛してやまない職人達の技と熱意で満たされた夜となりました。

下鴨茶寮

下鴨茶寮

住所
京都市左京区下鴨宮河町62Googlemapで開く
TEL
075-701-5185
HP
https://www.shimogamosaryo.co.jp/
営業時間
昼 11:30~15:00(13:30 LO)/夜 17:00~21:00(20:00 LO)
定休日
火曜日

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