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アッサンブラージュクラブ×うなぎ四代目菊川とのコラボレーション【うなぎ専用日本酒の開発に向けて】

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2023年5月30日、京都・伏見の増田德兵衞商店にてあるイベントが行われました。

日本酒のアッサンブラージュ──酒蔵を超えた掛け合わせ(ブレンド)によってこれまでになかった味わいの構築をめざす「アッサンブラージュクラブ」の特別編、「うなぎ四代目菊川」とのコラボレーションによる“うなぎ専用日本酒”の開発&試飲会です。

 

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うなぎ四代目菊川
プロフィール
老舗うなぎ卸問屋が運営するうなぎ専門店。東京、名古屋、大阪、京都ほか国内18店舗に展開している。

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Assemblage Club
プロフィール
Leafと京都の三酒蔵(増田德兵衞商店、北川本家、松井酒造)が協力し、アッサンブラージュ(ブレンド)の技術を用いて新たな日本酒の開発に挑戦している。

「京都祇園 うなぎ四代目菊川」オープンを記念したスペシャルコラボ

うなぎ一匹を丸ごと焼き上げた一本鰻が特徴の「うなぎ四代目菊川」。今年9月予定の「京都祇園 うなぎ四代目菊川」オープンを記念して、なにか目玉となるスペシャルなものができればと思い、うなぎ専用日本酒の開発プロジェクトがスタートしました。
試飲会当日には「京都祇園 うなぎ四代目菊川」の支配人、「うなぎ四代目菊川」をはじめとして多くの飲食店を運営する株式会社パッションギークスの皆さまが増田德兵衞商店に集まりました。

増田德兵衞商店14代目・増田德兵衞さん「うなぎのポテンシャルをいかに引き出せるか。本日は勉強会でもありますが、菊川さんの美味しいパリふわのうなぎをいただきながら(笑)、この味わいにピッタリくるお酒を見つけたいと思っています」

増田德兵衞商店15代目・増田醇一さん「コロナ禍があけて海外での活動やインバウンドも増え、日本酒が今一度注目されてきています。そのなかでの新しい挑戦、アッサンブラージュの可能性を強く感じています。今日はぜひともうなぎと日本酒という究極の組み合わせを研究していきたいと思います」

「うなぎ四代目菊川」を含むグループ全体を統括する代表・菊川雄平さん「うなぎは日本独特の食文化ですが、これまで世界へチャレンジする会社はなかった。なら、僕しかできないでしょう(笑)。料理にはお酒がつきものですが、うなぎはワインと合わなくて。やはり日本酒が一番だと思うので、今回の取り組みは勉強になります」

うなぎを味わいながらアッサンブラージュを試飲

まずはお酒単体の試飲から。カウンターにはうなぎに合わせてアッサンブラージュしたサンプル3種、ABCが用意されています。Aは辛口、Cは甘口、Bはその中間。いずれも「月の桂」の増田德兵衞商店、「富翁」の北川本家、「神蔵」の松井酒造からセレクトした5種のお酒の割合を変えてブレンドしたものです。

真剣に試飲をしながら感想を述べつつも、やはりお酒が入るにつれ、わいわいとにぎやかに盛り上がってきます。

「Bがいいけど、もう少し濃厚さが欲しい」
「Bを改良するなら、もう少しガンとアタックのくる感じ」
「Aはうなぎの脂を洗い流してしまうかも」
「Cはないかな、甘すぎて疲れちゃうよね」

さあ、お待ちかね、「うなぎ四代目菊川」自慢のうなぎ蒲焼と白焼が登場しました。炭火焼きの香ばしい香りが漂います。うなぎと合わせての試飲はいかがですか?

「あー、うなぎと一緒ならAかもって気がしてきた」
「山椒を付けるとAが合うのかな」
「AとB、2種類あってもいいんじゃ? キレバージョンとコクバージョンって」
「Bに少し酸味を加えたらいいのかも」

やはり、料理と合わせるとまた違った意見が出てくるようで、皆さんかなり迷っているよう。最終ジャッジはいかに?

さて、選ばれたのはどのお酒?

「僕はBかな。温度やグラスなど、どういう状態でお客様に提供するかも課題の一つですね」
「僕もBですね。確かに提供方法が大事というのはその通りで、また相談させていただきたいと思います。Aも合うと思うんですが個性が足りないというか、德兵衞さんのお酒じゃなくてもいい気がしました。Bは少し改善して欲しい点はあるのですが、マリアージュによってギュッとくるもの、1+1=3になるポイントはこちらの方があった」
「個人的にはうなぎと合わせるならAかなと思っていたんですが、現場の考え方として、お酒を飲まれるお客様で最初に蒲焼を召し上がる方は少ない。まずは肝焼き、う巻き、骨せんべいとお酒となり、総合的に考えるとBの方がいいと感じました」

結果はB案! ご意見を取り入れて調整を加えたのち、「京都祇園 うなぎ四代目菊川」のオープンに合わせてお目見えすることとなります。

「うなぎと日本酒」を世界へ発信できれば

米と麹、水のみであれだけの味わいの違いを生み出せる、酒造りは世界に誇れる日本の技術です。うなぎと日本酒。ともに同じ日本文化として全世界に向けて発信することができれば、こんなにうれしいことはありません。
最後は「京都祇園 うなぎ四代目菊川」の成功を祈っての一本締めで、めでたく幕を閉じました。

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