京都・清水五条にある[にほんしゅ屋 しゅうろく]厳選! 秋に飲みたい日本酒5選
そろそろ残暑が終わる頃、待ちに待った日本酒が美味しい季節の到来。ちまたには旬の食材と相性抜群の秋あがりした日本酒がお目見えしている。
さあ、秋の味覚と秋酒を堪能しに居酒屋へ出かけよう!
町家の雰囲気と共に味わう肴と日本酒
樹齢100年以上のもみじの木がある中庭を町家が囲む複合施設[もみじの小路]。京都らしい風情あふれるこの場所で、2021年から日本酒専門の居酒屋を営むのが[にほんしゅ屋 しゅうろく]。店主厳選の銘酒が揃い、特に大阪・能勢の「秋鹿」はヴィンテージ別を合わせて100種類以上を誇る。
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- 店主・松井 健さん
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プロフィール名居酒屋「益や酒店」で長年にわたってお酒のセレクトを担当後、独立。「もへじ」の燗酒との運命の出合いから、約10年来の大の「秋鹿」好きになる。
松井さんが推す秋の日本酒5選
この季節に目立つのは、ひと夏越して味がのった「秋あがり」の日本酒。なかでも一度火入れしたものを「冷やおろし」といい、早い蔵では8月末から出始める。秋に旬を迎えて味が深まる食材と合うのは、やはり日本酒。熟成系の日本酒を愛する松井さんがおすすめする秋に飲みたい5本を紹介。
※紹介の日本酒は各グラス(100ml)660円、燗酒(120ml)792円(別価格の銘柄も有)
■秋鹿 ゴールデンコンビ 生酛純米 無濾過原酒
自営田で無農薬栽培した雄町と山田錦を使用。「食材に寄り添ってくれて滋味深い。単体でも楽しめ、食と合わせるとエンドレス。冷やでも燗でも最高」
秋鹿酒造(大阪府)/アルコール度数17度/精米歩合70%
■楽の世 山廃純米 無濾過生原酒
「酸の効いたどっしり骨太な味わいで、ほどよい甘みがある。料理とペアリングする際に甘みは避けられがちだけど、燗など温度帯で合わせられる酒です」
丸井合名(愛知県)/アルコール度数18度 /精米歩合70%
■コイクマ 19番熊 生酛純米 無濾過原酒 火入れ R4BY
福島県産五百万石100%使用。全量生酛仕込みの作り手。「奥行きがあり、味ののりはしっかり。酸もあって濃いけど、くどくなく料理に合う一本です」
有賀醸造(福島県)/アルコール度数18度 /精米歩合60%
■北島 純米吟醸 無濾過原酒
玉栄100%使用。糖分が無くなるまで完全発酵させた日本酒度+14。「とにかく骨太。もろみが強靭で酸がはっきり出ており、白和えなどに合わせやすい」
北島酒造(滋賀県)/アルコール度数18度 /精米歩合55% 29BY
■美波太平洋 純米酒
島根産五百万石100%使用。「28BY(平成28酒造年度)で、今いい具合に味がのって熟成したうまみを感じる。アルコール度数もほどよく重たすぎない」
木次酒造(島根県)/アルコール度数15度以上16度未満/精米歩合65% 28BY
日本酒と相性抜群なアテ
酒の良き友、おでんは年中。冬は春菊、春はたけのこなど季節ごとのタネも楽しみだ。出汁に工夫があり、刺身の鮮魚のアラや鶏の出汁も加えて継ぎ足し継ぎ足ししてきた濃いめの味わいが日本酒を引き立てる。ほかにも旬の食材を盛り込んだ様々なアテを用意して迎えてくれる。
おでん 大根330円、おあげさん330円、赤こんにゃく220円、味玉385円
出汁のしみた大根がごろり。京豆腐「服部」の薄揚げや滋賀の赤こんにゃく、とろり半熟に仕上げた味玉など約20種と多彩
焼きなす胡麻酢 550円
たっぷりとかかった自家製の胡麻酢は、燗酒に合うようこってりと濃いめ。これだけでもアテになるとは酒飲みの弁
いちじく白和え 638円
いちじくは城陽産。「服部」の豆腐を用いた和え衣は手を加えすぎず、豆腐そのものの美味しさを生かしている
秋こそ日本酒が美味しい季節
日本酒は客が奥のセラーから自由に選ぶシステムで、その棚の約半分を「秋鹿」が占める。松井さんは店名の[しゅうろく]も秋鹿の音読みから名付けたほどのファンで、「こんな店は他にない」と蔵元からお墨付きをもらうほど。もちろん秋鹿に限らず様々なタイプの日本酒を取り揃え、好みに合わせて勧めてくれる。
「夏の間はビールの人も、秋風が吹き始めると日本酒の気分になる。食材も酒も味がのってくる季節、秋こそ日本酒です」
Instagram /@nihonshuya_shuroku
Sakeが飲める・買える店一覧はこちらから
https://sakeworld.jp/place/
にほんしゅ屋 しゅうろく
- 住所
- 京都府京都市下京区松原通御幸町西入ル石不動之町682-3 もみじの小路H7Googlemapで開く
- TEL
- 075-366-4606
- 営業時間
- 17:30~24:00
- 定休日
- 月曜休(祝日の場合は翌日)