でじま芳扇堂
長崎県出島発の都市型醸造所「でじま芳扇堂」
長崎県出島発!都市型の醸造所
長崎県出島町に2023年3月誕生した新たな醸造所「でじま芳扇堂」。
“世界に拓かれた扇のまち出島から、美しい日本文化を次世代へ”を理念に2023年3月25日(土)長崎市・出島町に日本酒のルーツであるどぶろく醸造に特化した都市型醸造所「でじま芳扇堂」をオープン。
「でじま芳扇堂」とは
「でじま芳扇堂」は、2021年6月に代表の日向氏が東京・浅草の都市型醸造所「木花之醸造所」醸造長へ就任と同時に創業。醸造長として他社設備で醸造するとともに料理や酒器、伝統芸能の鑑賞などと日本酒体験を組み合わせたイベントを自主企画するなど、日本酒を日本文化の柱として多面的に表現・発信していくなかで、より本質的に日本酒の魅力を発信できる空間を創りその魅力を表現したいと考え実店舗開業に。
[でじま芳扇堂]を運営する合同会社銭上創壺・代表の日向勇人さんと奥様で[さけBar]女将も務める日向咲保さん。
日本酒の初源的なスタイル”どぶろく”醸造を中心とした「どぶろくBrewery」、自社醸造のどぶろくのほか厳選された全国の地酒を愉しめる「さけBar」、日本酒や食事をより豊かにする陶磁器を提案する「うつわGallery」を融合。
扇のまち出島から日本の伝統的な魅力を企画・制作・発信する新たな文化交流拠点として、芳しい日本の美の一風を巻き起こす扇の要に相応しい上質な空間を追求するなどこだわりが感じられる。
どぶろくに特化
近年のクラフト酒ブームから新たに注目を集めている“どぶろく”
どぶろくとは日本酒と同じ原料でつくられ、もろみを濾す工程を経ないお酒のこと。
白く濁った見た目が特徴で、米の甘みが感じられる濃厚な味わいが魅力だ。
日向氏のどぶろく造りはの未知なる魅力を深化させることを目指し、基本的には米だけで醸されるオールドスタイルなどぶろくの枠組みの中で、いかに「食中酒として現代のテーブルシーンに調和できるか」を追求している。
どぶろくは、ポテンシャルしかない日本が誇る世界の醸造酒の一つ。五感を通じて与えられる情報の豊かさ、その鮮やかさ、それが古典と現代の狭間に立ち、プリミティブでアバンギャルドなキャラクターをかたち作っている唯一無二のお酒だ。
醸造・飲食・工藝でどぶろくを楽しむ
酒蔵見学から、器の販売やお酒に合う食体験など、日本の食文化にまつわるモノ・コトを提供。「醸造」「飲食」「工藝」という食にまつわる3つの分野を融合させた新しいスタイルだ。
「うつわGallery」では、晩酌や食事のシーンをより豊かにする陶磁器を展示・販売。
現代作家の作品を中心に、手仕事の美しさが光るこだわりの器を取り揃えている。
「合同会社 銭上創壺(ゼニガミソウコ)」が運営
「でじま芳扇堂」は“世界に拓かれた扇のまち出島から美しい日本文化を次世代へ”をミッションに掲げる合同会社銭上創壺が運営。日向氏の義祖父、銭上秀雄氏が戦後に天草から長崎出島へ移り、倉庫業「銭上倉庫」を創業する傍ら古美術店を営んでいた縁のある場所から新しい価値を創造する空間への発展を志し命名とのこと。
最後に
今後は地元の農家などとも連携し、野菜やフルーツなどを使った
どぶろくづくりも視野に。。伝統的かつ革新的な取り組みで新しい価値を創造する新しい“どぶろく”に出合えるだろう。