Sake Trivia

【豆知識】お酒の適量はお猪口何杯?日本酒の器の容量を知れば、年末年始の飲み過ぎを防止できる!

忘年会や新年会の多いシーズンは、ついつい飲み過ぎてしまいがち。あなたの健康のために知っておきたいお酒の適量とお酒の器の関係について、唎酒師の藤田えり子さんが解説します。

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それぞれのお酒の器、何ml入る?

居酒屋さんで使われているお猪口やグラス、どれぐらいの量のお酒が入っているか知っていますか? 一般的な日本酒グラスの場合は90ml、大きめで150mlくらいが標準です。升や小皿にこぼしてくれる、いわゆる“もっきり”だと110mlくらいでしょうか。

焼き物のお猪口の場合は手作りのため、はっきりとした規格はありませんが、大体30〜40mlくらい。一方、利き猪口といわれる底に青の二重丸があるお猪口は、2勺・2.5勺・3勺・5勺・8勺・1合の6種類と決まっています。勺とは1合の10分の1を表す単位で、1合が180mlですから1勺は18ml。特によく使われるのは2.5勺45mlと5勺90mlと覚えておきましょう。

愛酒の日

次は徳利(とっくり)。よく一合徳利といわれますが、実はほとんど1合、つまり180mlは入っていません。ちゃんと180mlの場合は正1合と表記され、大体は8勺150ml入りの場合が多いのです。

家飲みの場合も、普段使いの器がどれくらい入るか、計量カップなどではかってみるのをおすすめします。

アルコールの適量は1日20g!

厚生労働省が定める「節度ある適度な飲酒」は。純アルコールに換算して1日平均約20gとしています。純アルコールは以下の計算式で求められます。

お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8(アルコールの比重)

これによるとビールの場合は中瓶1本分の500ml、ワインは200ml、チューハイ350mlとなります。では日本酒はというと1日平均180ml、つまり1合が適量。しかもその倍の2合以上は「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」と定義しています。

日本酒好きにとっては、ちょっとショックな事実かもしれませんね。もちろんアルコールの分解能力は人それぞれ、体質によっても違いますが、適量についてはしっかりと頭に入れておきましょう。

とっくり

グラスやお猪口で何杯まで?

1日平均180mlを日本酒の適量として計算すると、90mlのグラスで2杯。45mlのお猪口では4杯、徳利1本程度になります。ビールやチューハイなどとちゃんぽんすると、当然ですがもっと少なくなってしまいますね。

だけど宴会や仲間との飲み会など、せっかくの楽しい機会なのですから、この時ばかりは特別と割り切って、翌日以降はお酒を控えるなど工夫をしてみましょう。健康のためには、お酒を飲まない日を週に2日以上、2〜3日に1回程度作ることが望ましいといわれています。内臓を休める以外にも、トータルの飲酒量を減らすといった効果がある「休肝日」を意識してみてくださいね。


ライター・唎酒師 藤田えり子
大阪の日本酒専門店に世界を広げていただき、さまざまな日本酒や酒蔵に出合う。好きな日本酒は秋鹿、王祿ほか
お酒以外の趣味は鉱物集めとアゲハ蝶飼育。

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