Sake Trivia

【豆知識】大人の社会見学!酒蔵見学の行き方と楽しみ方について知りたい!

大好きな日本酒だから、どんな場所でどんな人が作っているのか知りたいですよね。酒造りのあれこれがわかる、一度は行ってみたい酒蔵見学について唎酒師の藤田えり子さんが解説します。

酒蔵見学 豆知識
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「推し」に会える酒蔵見学

酒蔵見学に訪れると、一般的には蔵元さんや杜氏さんが酒造りの工程を解説しながら、蔵の中を案内してくれます。建物自体が歴史的建造物の場合も多く、伝統を肌で感じられるのも感動的。見学の最後に試飲をさせてもらえる場合は、時には搾ったばかりのお酒などここでしか飲めない限定酒が並ぶなんてことも。

見学の後はぜひ地元の居酒屋を訪ねて、地酒と郷土料理を楽しみたいもの。酒蔵を巡って地域の食や文化を楽しむ「酒蔵ツーリズム」も最近注目されていますね。

だけど酒蔵見学でなにより心が躍るのは、蔵元さん、杜氏さんに会えること。「推し」に直接質問したり感想を伝えられるなんて、最高じゃないですか?

こんなことに気をつけて(服装編)

冬場など酒造り時期の見学は、特に配慮が必要です。

  • 匂いのきつい香水や柔軟剤は避けてください:酒造りは匂いで判断することが多いので、邪魔になってしまいます。
  • 服装は動きやすいように:古い酒蔵の階段は急だったり、梯子を登ることもあります。荷物も小さくまとめて
  • 暖かい服装で:冬の酒蔵は寒いので、暖かくして。ただし、繊維が飛びやすい生地は避けましょう。
  • 脱ぎ履きしやすい靴がおすすめ:酒蔵は清潔第一。スリッパに履き替えるなど、靴を脱ぐことが多いです。
  • 落としやすいアクセサリーは不可:イヤリングやピアスなどのアクセサリー、ボールペンなどを発酵タンクに落としたら大変。スマホも落としやすいので要注意。

こんなことに気をつけて(行動編)

  • 納豆菌を持ち込まない:前日から納豆は食べないで。納豆菌はとても生命力が強いので、麹菌などに影響する恐れがあります。ヨーグルトを禁止している蔵もあります。
  • 発酵タンクを覗き込まない:ぷくぷく発酵中のタンクは、二酸化炭素が充満しているので、うっかり顔を突っ込んでしまうと酸欠になる危険があります。匂いを嗅ぎたい時は、手で仰ぐようにしましょう。
  • 撮影はことわってから:蔵の中には企業秘密にあたるものもあるので、最初に「写真を撮ってもいいですか」と一声かけておきましょう。SNSやブログへのアップも許可を得てから。
  • 勝手に動き回らない:蔵の中は広いので、迷子になってしまいます。当然ですが、置いてある道具類にも勝手に触ってはいけません。
  • 車に乗って行かない:酒蔵は不便な場所にあることが多いので、つい自家用車で行きたくなりますが、お酒の試飲がしたければNGです。

蔵見学は予約が必要

蔵見学は予約が必要です。見学料は有料、無料さまざま。見学を受け付けている酒蔵は、ホームページに記載している場合がほとんど。ネットで調べるなら「酒蔵見学 ⚪︎⚪︎県(など地名)」を検索ワードにすると見つかりやすいです。ガイドブックも参考になります。

日本酒専門の酒販店や居酒屋さんが企画することもあります。店主と親しいなら、行きたい酒蔵をリクエストしてみては。ちょっと勇気が出ないなら、最初は蔵開きなどのイベントを狙うのもいいですね。ほとんどの場合は申し込み要らずで参加でき、見学や試飲などが楽しめます。

感謝の気持ちを忘れずに

酒蔵の皆さんは多忙な中、時間を割いて対応してくださっています。見学の終わりには、感謝の気持ちを込めてお酒を買って帰ってくださいね。わざわざ言われなくても、買わずにはいられないとは思いますが…。


ライター・唎酒師 藤田えり子
大阪の日本酒専門店に世界を広げていただき、さまざまな日本酒や酒蔵に出合う。好きな日本酒は秋鹿、王祿ほか
お酒以外の趣味は鉱物集めとアゲハ蝶飼育。

豆知識一覧はこちらから
https://sakeworld.jp/trivia/

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