【豆知識】シュワっと爽やか!夏に飲みたくなるスパークリング日本酒について知りたい!
初心者から愛好者まで、幅広い層に楽しめるスパークリング日本酒は、飲んだことありますか?今回は、唎酒師の藤田えり子さんが味わいから開栓のこつまで解説します。
 
			お祝いの席やちょっとしたパーティーの乾杯に開けたい、シャンパンのようにちょっと特別感のあるお酒、スパークリング日本酒について唎酒師の藤田えり子さんが解説します。
スパークリング日本酒の魅力は爽やかなシュワシュワ感!
シャンパンのように炭酸ガスを含んだ日本酒がスパークリング日本酒。または発泡清酒ともいい、実は戦前から一部では造られていたそうですが、この頃では手がける酒蔵が増え、製法も一段と進化して、新たに注目を集めています。
その魅力はなんといってもシュワシュワとした爽やかな飲み口。暑さが増してくるこれからの季節にうれしいお酒です。お祝いなどの特別なシーンにぴったりですが、どんな食事とも相性がいいので、普段づかいのプチ贅沢にもおすすめです。

タイプは3つ!スパークリング日本酒それぞれ
●炭酸ガス充填タイプ
後から炭酸ガスを添加したもの。おしゃれなデザインの小瓶で、飲みきりタイプが多い。ほんのり甘く、アルコール度数は5%程度と低めのものが多いので、ビギナーでも飲みやすいお酒です。
●瓶内二次発酵タイプ
発酵途中のもろみを搾り、瓶の中で発酵が続いているもの。瓶詰め後に酵母や糖を添加する製法もあります。きめ細やかな泡立ちが特徴で「お米のシャンパン」というイメージにふさわしい日本酒です。
●活性にごりタイプ
発酵途中のもろみをあらごしして、酵母が生きたまま瓶詰めしたにごり酒。炭酸のシュワッと感とオリのクリーミーな味わいがたまらない美味しさです。
瓶内でも発酵し続ける炭酸ガスは?
ガス充填タイプを除けば、含まれる炭酸ガスは発酵の過程で生まれる自然由来のものです。日本酒の仕込みタンクでは、発酵中のもろみがぶくぶくと泡を立てています。これはもろみに含まれる糖を酵母が分解し、アルコールと共に二酸化炭素(炭酸ガス)が発生している状態。
この炭酸ガスを逃さないように瓶詰めしたのが、シュワシュワのスパークリング日本酒です。通常では搾りや火入れの間に炭酸ガスは抜けてしまいますが、生酒の場合は微発泡を感じることもありますね。
「爆発」させないよう、安全に開栓するコツ
瓶内二次発酵タイプや活性にごりタイプは別名「爆発酒」ともいわれ、開栓には注意が必要です。うっかり開けると天井に届くほど勢いよく噴き出し、ほとんど飲めなかったということもありえます。
 安全に開封するには、まずはよく冷やし、なるべく揺らさないよう静かに置きます。
安全に開封するには、まずはよく冷やし、なるべく揺らさないよう静かに置きます。
スクリューキャップの場合は、数ミリゆるめてシュッとガスが抜ける音がしたら締める、またゆるめるを音がしなくなるまで繰り返します。
栓の中央に穴開けの印がある場合は、アイスピックなどの尖ったものを刺し、同様に少しずつガスを抜いていきます。
完全にガスが抜けたと思って安心し、栓をとった瞬間に一気に噴くこともあるので油断は禁物!(経験上です)。念のため大きなボウルを用意して、バスルームで開栓するという安全策をとる人もあります。
製法の違いや状態にもよるので必ず「爆発」するとは限りませんが、用心に越したことはありません。ぜひ、日本酒好きな仲間とワイワイ言いながら「開栓の儀式」を楽しんでくださいね。
ライター・唎酒師 藤田えり子
大阪の日本酒専門店に世界を広げていただき、さまざまな日本酒や酒蔵に出合う。好きな日本酒は秋鹿、王祿ほか
お酒以外の趣味は鉱物集めとアゲハ蝶飼育。
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