餃子の真の相棒は日本酒!? 宇都宮餃子®×地酒の絶品ペアリング「芭莉龍(バリロン)」
餃子に合うお酒といえば、ビール? それともレモンサワー? そんな固定観念を覆す新たなペアリングがある。宇都宮駅の駅ビル内にある「餃子といえば芭莉龍(バリロン)」では、餃子に合わせる飲み物として、栃木県で作られた日本酒を押し出しているのだ。素材のうまみを最大限に引き出したこだわりの餃子は、地酒と合わせることでさらにおいしさが引き立つらしい。餃子もお酒も大好きな筆者が、実際に現地を訪れて試してみた!

パリッと香ばしい皮にジューシーな肉汁がじゅわり。手軽にパクパクと口に運んでしまうのに、しっかりと食べ応えもある。「ガツンとおいしいものが食べたい!」と思うとき、最初に候補に挙がるのは、いつも「餃子」だ。
そして、酒好きの筆者にとっては、食事中のアルコール摂取は必須。
これまで餃子に合わせる飲み物といえばビールかレモンサワー、という固定観念を持っていたが、実は意外と日本酒も合うのだということを、あるお店に立ち寄ったときに知った。
それが、栃木県宇都宮駅の駅ビル内にある「餃子といえば芭莉龍(バリロン)」。
看板メニューは、大きめに手切りした豚肉がゴロゴロと入ったジューシーな餃子。ほかにも、串焼きをはじめ多種多様なおつまみを提供している。
餃子に日本酒は意外と合う?
「餃子といえば芭莉龍」ならではの特徴のひとつが、餃子に合わせる飲み物としてビールやレモンサワーではなく、日本酒を押し出していること。栃木を代表するお店になるために、地元のおいしい日本酒を楽しんでほしいという思いがあるからだという。
実際、来店者のうち6、7割は日本酒を注文しており、海外からの観光客の需要も増えているそう。筆者もメニューを見て、ラインナップされている日本酒の種類の豊富さに驚いた。
店内は常ににぎわっていて、活気のある印象。平日だったこともあり、仕事帰りの団体客が多かったが、筆者のようなお一人様でも、気軽に入ることができる雰囲気でありがたい。
席に通されると、まずは好みのお通しを選ぶことができた。
6品のユニークなメニューの中から1品をチョイス。どれもおいしそうで迷ってしまったが、こうやって吟味する時間も楽しいものだ。
「焼餃子」×「大那 特別純米 生酛造り」
お通しで腹ごなしができたところで、さっそく餃子と日本酒を注文していく。最初はオーソドックスな「焼餃子」を頼むことにした。
合わせるのは、店員さんにおすすめされた「大那 生酛純米」。国際線のファーストクラスで機内酒に採用されたこともある、お米のふくよかな香りが際立つ日本酒だ。
まずはこんがり焼けた餃子を一口。職人が手切りしているという豚肉を使った餡は食べ応えバツグンで、噛むほどにうまみがあふれてくる。ワシワシとした食感は、餃子としては初めて経験するものだった。
事前に、にんにくを使っていないと聞いていたので、餃子ならではのジャンク感がないのではないかと危惧していたが、存在感のある豚肉のおかげで満足感もばっちり。
むしろ、にんにくの強い風味がないことで、素材の味わいを感じることができた。
一通り餃子のうまみを堪能したところで、いよいよ「大那 特別純米 生酛造り」を口にする。雑味の少ないすっきりとした飲み口で、すいすいと飲めてしまう。餃子との相性もよく、豚の脂の甘みを引き立てつつ、口の中を爽やかにしてくれて、どんどん箸が進んだ。
「餃子に合うのはビールかレモンサワー」という筆者の常識は、この時点で打ち砕かれたように思う。
「海老水餃子」×「仙禽 モダン」
つづいて、水餃子にもチャレンジすることに。
頼んだのは「海老水餃子」。合わせる日本酒は、フルーティーな味わいが特徴の「仙禽 モダン」をすすめられた。
「海老水餃子」は、一口かじると大ぶりでプリプリした海老が顔をのぞかせる。餡にはしっかり中華風の下味がついていて、とてもおいしい。ぷるんとした皮の食感もよく、バランスの取れた上品な味わいだった。
そして「仙禽 モダン」は、かなり筆者好みの味。果物のような甘みがあり、鼻に抜ける香りもよい。「海老水餃子」の中華風の味付けにも、フルーティーな風味がよく合っている。たとえるなら、酢豚にパイナップルを入れるような意外性と、それを上回る相性のよさを感じた。
また、先ほどの「大那 生酛純米」がシンプルでまっすぐな味わいだったぶん、「仙禽 モダン」の香り高さや果実感、そして微炭酸の刺激がより魅力的になった気がする。餃子との組み合わせはもちろんだが、日本酒の順番もすばらしく、すすめてくれた店員さんたちの感度の高さに感動を覚えた。
「パクチー焼餃子」×「純米大吟醸 天鷹心 生酛」
そろそろお腹も膨れて、酔いもまわってきた筆者。
最後の組み合わせに選んだのは、またもや店員さんおすすめの「パクチー焼餃子」と「純米大吟醸 天鷹心 生酛」。パクチーは好き嫌いが分かれる食材だが、筆者は大好物なので迷わずチョイスさせてもらった。
その名のとおり、「パクチー焼餃子」には餃子が見えないほどたっぷりのパクチーが。酸味のあるソースも相まって、一気に東南アジア風のテイストになっていた。この日食べたなかでは一番パンチのあるメニューだったと思う。
合わせる「純米大吟醸 天鷹心 生酛」も、ガツンとした強さを感じる日本酒で、「パクチー焼餃子」のインパクトに負けていない。
米の味をしっかりと感じられて、すっきり辛口ながら、いい意味でクセのある風味が、とてもマッチしていた。
餃子に日本酒、試してみる価値あり!
この日は、3パターンの餃子と日本酒の組み合わせを試すことができたが、どれも違った味わいが楽しめて、とても充実した食事だった。
ちなみに筆者はいつも、餃子にはビールを合わせている。
もちろん文句なしにマッチするものの、炭酸でお腹が膨れてしまって、餃子は結局あまり量を食べられない。しかし今回は、日本酒を合わせたことで、一人で3人前もぺろりと食べてしまった。
「餃子といえば芭莉龍」には、常に数種類の日本酒が取り揃えられている。選ぶこだわりは、栃木県で作られていることだそう。
なかでも人気な銘柄は「鳳凰美田」や「大那」。また、筆者が今回試した組み合わせ以外にも、濃いめの味でピリッと辛い麻辣ソースが特徴の「麻辣餃子」に、すっきりした味わいの「大那」や「天鷹」を合わせるのもおすすめらしい。
餃子を食べるとき、大抵ビールかレモンサワーを頼んでしまうと思うけれど、一度でいいから日本酒との組み合わせを試してみてほしい。意外性のある新たなペアリングの妙に、ハマってしまうこと請け合いだ。
ライター:近藤世菜
東京在住のフリーライター。お米の味わいがいきた甘めの純米酒が好き。現在、日本酒の知識を日々勉強中。
X:@sena_kondo
