駅直結で日本酒三昧![KITTE大阪]でハシゴ酒におすすめの3軒
2024年7月31日にオープンし、連日大賑わいを見せている[KITTE大阪]。大阪駅西エリアの「JPタワー大阪」内、B1~6階フロアに位置する商業施設です。日本全国のアンテナショップや飲食店が集まっているのが目玉で、ビル内を巡るだけで全国グルメ行脚ができるようになっています。各地の地酒を堪能できるチャンス!ということで、いち早くハシゴ酒を楽しんできました!
[KITTE大阪]のショップリストを見ると、なんとファッションフロアなし!食のエンターテイメントに振り切っており、そのぶん広い広い、楽しみ方の幅!今回は、豊富な選択肢の中から特に出店が注目されたお店で、日本酒と自慢のお料理を味わい尽くしてきました!
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一生に一度は食べたい!高知の絶品鰹を地酒と[明神丸]
KITTEの上階には日本全国各地から誘致してきたレストランが並ぶ。その中でもひときわ長い行列が絶えずできているのが[明神丸]。高知にて開業し、ひろめ市場など有名スポットに展開する鰹専門店で、名前を聞いたことのある人も多いはず。その前評判が窺える盛況ぶりだ。今回はここから飲み歩きをスタートすることにした。
開店と同時に入店し、カウンターの端席をゲット。まずは日本酒の飲み比べセットを注文する。高知・土佐の地酒がバリエーション豊かに揃っており、3種飲み比べセットだけでも6種類もラインナップ。土佐の酒と言えば超辛口だが、飲みやすい味わいのセットも豊富だ。
今回注文したのは、「3種おすすめセット(1,078円)」。特徴ゆたかな地酒の中から親しみやすい味わいのものを揃えたものだ。本日のラインナップはこちら。
・美丈夫 特別純米酒(濱川商店)
・亀泉 CEL-24(亀泉酒造)
・土佐しらぎく ぼっちり(仙頭酒造場)
どれもまろやかで飲みやすいが、特に気に入ったのが亀泉酒造の「亀泉 CEL-24」。香り高い飲み口だがほどよい甘みと爽やかさが良いバランスで、あらゆる料理と合わせやすそう。仕込みタンクによって味わいが変化するというのも面白い。
料理は一番人気だという、「これやきセット(2,178円)」に。鰹のたたきを塩・タレ両方で味わえるセットだ。カウンターの目前に位置する焼き台はガラス張りになっており、たたきを作る様子を間近で見ることができる。熱が伝わってくるほどの大迫力で、期待が高まる。
運ばれてきた鰹は、驚きの分厚さ!これのボリュームで塩・タレ6切れずつは値段から考えるとかなりお得。豪勢な盛りつけで、見るだけで幸福感があふれ出てくる。
藁焼きの香ばしい風味と鰹のまろやかさが広がり、ぎゅっと閉じ込められた旨味を感じる。これは、行列ができるのも納得。
薬味の組み合わせで表情を変えたり、ゆず果汁での味変をして飽きずに最後まで楽しめる。塩・タレ両方を味わえるのはこのメニューのみ!強くオススメしたい。
他にも高知の食が豊富に並ぶ。スタッフおすすめだという「いも天」(528円)を注文した。高知で毎週日曜日に行われる日曜市(青空マーケット)で行列のできる人気スナックとのこと。これがまかないで出るとスタッフから歓声が上がるのだとか。
ドーナツのような懐かしい香りのする衣はサクッとしていて、中のサツマイモはとろり。食感が楽しい。甘さは強すぎず、ふられた天日塩が効く。辛めのお酒と一緒に含むと新しい酒スイーツを食べているような新感覚だ。
この他にも、うつぼ、ハランボ、青さ海苔など、高知ならではの気になるメニューが目白押し。高知出身のスタッフの方もおり、地域の話を聞けるのも良い肴だった。
店内は一人客も複数人数もいやすい広々とした造りだ。藁焼きの炎を見ながら飲むのが楽しいので、カウンター席の端は狙い目。しばらくは行列覚悟で、開店前後の時間帯を狙うのがおすすめ。
明神丸
ミョウジンマル
住所:大阪府大阪市北区梅田3丁目2番2号 KITTE大阪4階
電話:080-4448-9672
時間:昼/11:00~15:00・LO 14:30、夜/17:00~23:00、22:15フードラスト/22:30ドリンクラスト
定休日:KITTE大阪に準ずる
URL:https://shop.myojinmaru.jp/shop/kitteosaka/
Instagram:https://www.instagram.com/kitteosaka_myojinmaru/
福岡の名店の味を大阪でも気軽に楽しめる![角打ち 小野の離れ]
KITTEを地下に降りると、梅田横丁「うめよこ」がある。“大人のたまり場”をコンセプトに、カフェ、デリ、大衆的な酒場が立ち並び、気軽に寄りやすい店が集まるストリートだ。その最奥に位置するのが[角打ち 小野の離れ]。福岡で複数店舗展開する名店で、福岡直送の魚や炉端焼きが人気。
日本酒は九州の銘柄を中心に常時約10種超を扱う。メニューには見慣れない銘柄が並び楽しい。載っていないものもあるので、好みを伝えておすすめを教えてもらおう。
まずは高橋商店の「繁枡(700円)」を1杯目に選び、なんと食べ放題というお通しの福岡自家製直送イカ明太をつまみつつ、おすすめの料理を教えていただいた。
自慢のメニューは「離れ特製造り盛り合わせ」。通常八種盛り合わせのところ、オープン記念で十種にバージョンアップ中。期間日未定。
一品メニューも定評が。「冷製ニラ玉(480円)」はしょうゆ漬けにしたもっちり卵黄とフレッシュな卵黄を両方使っており、二種の卵のコントラストが初めての味わい。「長崎雲仙ハムの炭焼き(780円)」は炭焼きでついた外側のカリッと食感が楽しく、脂の甘みを日本酒で洗い流すのがばっちりハマった。
2杯目は白糸酒造の「田中六五(650円)」。口に含むとクセなくすっとなじみ、落ち着いた頃に華やかさも感じる。優しい味わいで和食との相性が良い。日系航空のファーストクラスで使われたこともある銘柄だそう。
特におすすめしたい料理が、「ゴマトロイワシ(880円)」。福岡の名物でおなじみ、ゴマサバをトロイワシで作ったもの。トロイワシのとろとろ食感もさることながら、実は主役なのでは?と感じる芳醇なゴマだれの相性が抜群だ。青魚の香りと脂がこんなに御馳走だったとは。
海鮮、炉端、一品とオールラウンドに絶品が揃うので、最大限おなかを減らして訪れて欲しい店だ。ランチタイムの営業もあり、お得な価格で食事ができるのも嬉しい。
角打ち 小野の離れ
カクウチ オノノハナレ
住所:大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号 KITTE大阪地下1階
電話:06-6690-8385
時間:11:00 – 23:00/L.O.22:00
定休日:KITTE大阪に準じます
URL:https://ono-group.com/restaurant/osaka-umeda-ono-no-ogo/
気軽な立ち飲みで出会える、プレミアムな酒とアテ[大衆酒場 大旦那]
「うめよこ」は人気大衆酒場も多数軒を連ねており、気軽に行ける店が多いのも、ハシゴ酒に嬉しいポイント。最後の1軒は大阪天満で人気の立ち飲み屋[大旦那]。
THE・大衆酒場という出で立ちの瓶ビールケーステーブルがお出迎え。気軽な酒場ながら日本全国の日本酒がずらりと揃う。日本酒のメニューは味わいが分かるような一覧表になっており、初心者に有難い。
まずは長崎のお酒、福田酒造の「福海 生もとレイホウ」からいただくことに。
元々は焼酎の醸造所が多い、日本最西端で醸造地域の蔵で作られたお酒だ。県外に出ることの珍しいお酒に、こんな便利な立地で出会えるなんて!酒屋さんと相談してこまめにお酒メニューを更新しているそう。メニューに載っているお酒は15~20種ほどだが、相談すると載っていない銘柄も教えてもらえるとのこと。
実際、この日は1瓶しかないお酒があるとのことで、ちょっぴり飲ませていただいた。「隠し酒です!」とちょっとワルい笑顔で注いでくれたこの1本。これも初めて見るものだ。
9月以降は土日限定で「十四代」「飛露喜 (ひろき)」「黒龍 しずく」などのプレミア系のお酒も限定提供するとのこと。これは日本酒ファン、見逃せない情報。
人気メニューだという「肉どうふ(650円)」を頼むと、想定外のボリュームたっぷり、迫力の鉢が出てきた。
塊肉を豪勢に煮込んでいて、もはやとうふの存在感を消しかけている。塊肉をほおばってすっきり冷酒で組み合わせを楽しむも良し、箸でほぐしてちびちびとつまむのも息の長いつまみになり良い。
おしゃれで、日本酒を新しい楽しみ方ができるアテも多い。「いちじくバター(470円)」は、くどすぎないふんわりしたバターと、いちじくの甘酸っぱさがマッチして、他の料理にあまりない味わいが良いアクセント。
合わせたのは「雅山流 直詰風チート缶(690円)」。今までは蔵でしか味わえなかったという、しぼりたての新鮮な香りを詰めた限定の一合缶だ。ほのかな炭酸がコクのあるつまみを受け止める。
通路に面したロケーションにつき、行き交う人々に「いいでしょ、おいしそうでしょ」とついつい自慢気な顔になってしまう。仕事や用事の帰りに立ち寄り珍しい日本酒とおいしいアテをサッと楽しんで帰る、そんな使い方もできる間口の広さが嬉しい。
大衆酒場 大旦那 KITTE大阪店
タイシュウサカバオオダンナ
住所:大阪府大阪市北区梅田3-2-2 KITTE大阪 B1F 005区画
電話:06-4256-7798
時間:11:00-23:00、最終入店22:00(L.O.フード22:00、ドリンク22:30)
定休日:不定休
URL:https://osaka.jp-kitte.jp/shop/index.jsp?bf=1&fmt=6&shopid=100500
ときめく酒場と日本酒が集結する場所、KITTE大阪
今回は紹介しきれなかったが、KITTE大阪にはまだまだ魅力的な店が数多くある。本記事で巡った3軒だけでも、実力店が一堂に介していることがよく分かった。
巨大ターミナルである大阪駅を日常的に利用している人は多いはず。すでに「なんでもある」と思っていた大阪駅に追加された、新しい選択肢をぜひ楽しんで欲しい。
ライター 橋尾 日登美
東京生まれの大阪在住。ライターとして、企業取材記事や、ビジネスコラム、暮らしとお酒と食にまつわる記事を執筆中。同時に企業の人事・広報も支援。
ディープな酒場エリアに暮らし、趣味は飲み歩きとピクニック、料理。とにかくすぐ「ビールが飲みたい」と発言するのが特徴。好きな日本酒は『上喜元』、『舞美人SanQ』。
Instagram: @hashiohitomi
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