酒屋に聞く

福島・いわき「矢吹酒店」が角打ちにリニューアル!新たな事業に挑戦する物語に迫る

大正時代に創業した福島県いわき市の[矢吹酒店]。
歴史ある老舗酒店が2022年6月に、福島の銘酒を手軽に楽しめる角打ち酒店に生まれ変わった。
これまで酒類のみ販売をしてきた酒店が、角打ちという新たな事業に挑戦する物語に迫る。

矢吹酒店
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[矢吹酒店]のこれまで

[矢吹酒店]は、かつていわき市に存在した発電所へ飲食料品を提供する店として1921(大正10)年頃に創業。

その後に酒屋となり、現在は三代目の矢吹伸二さんが屋号を守る。

周辺の飲食店への酒の販売・配達を行っている他、福島の地酒やワインなどを店頭で販売している。

コロナ禍で苦境に立たされた酒蔵と酒米農家

2011(平成23)年に発生した東日本大震災。福島をはじめ東北地方の日本酒業界も甚大な被害を受けた。

その被害から立ち直ろうとした矢先、今度はコロナ禍に襲われる。自粛ムードが広まり日本酒の需要は激減。

酒を製造する酒蔵、酒米農家をはじめ、日本酒を支える事業者の多くが窮地に立たされた。

“福島の銘酒を残したい!”作り手と消費者の架け橋となる挑戦へ踏み出す

日本酒の製造に適した気候風土に恵まれた酒処・福島。

古来より日本酒製造が盛んで数々の銘酒が生み出されてきた。これまで引き継がれてきた先人の技術と知見は、コロナ禍でかつてない危機に。

「このままでは福島の銘酒の土台が消失してしまう」と店主の矢吹さんは危機感を覚え新たな道を模索する。

福島のお酒の魅力を知ってもらうべく角打ちを開店

“銘酒がもつ人と人との縁を醸す力で素晴らしい日本酒の世界をより多くの人々に知ってもらいたい”

そう想った矢吹さんは、コロナによる需要の縮小で打撃を受けた醸造家や酒米農家、そして交流の機会を失った地元の人々を支えるために角打ちにリニューアル。

角打ちにカフェと付くのは「お酒が飲めない人も気軽に集える場所にしたい」との思いから。店内にはケヤキの一枚板のテーブルが特徴的な角打ちコーナーが設けられた。

「福島県の日本酒は日本酒新酒鑑評会で9年連続日本一に輝いている。私は全国の日本酒を嗜んできましたが、やはり福島県が日本一の酒処だと思います。」と矢吹さん。

素晴らしい福島の日本酒を多数ラインナップ!

角打ちには「廣戸川」をはじめ、福島の銘酒と評されるお酒を多数取り揃えており、お猪口一杯の少量からも注文可能。

特に今はひやおろしシーズンで、各蔵自慢の逸品が何種類も味わえるのは老舗酒店ならでは。日本酒好きはもちろんのこと、日本酒初心者でも安心して足を運べる。

日本酒の美味しさで交流が楽しめる場を残していきたい

「角打ちはお客様とお酒の会話ができる場所です。銘酒を味わわれて『美味しい』の一言を聞くと、何とも言えない嬉しい気持ちになります。やはり良い日本酒には人を幸せにする力があると感じます」と語る矢吹さん。

地元からの熱い応援に支えられる[矢吹酒店]は、銘酒がもつ「人と人との縁を醸す力」で、より多くの人々が日本酒を通した交流を楽しめる場を残すべく今日も角打ちを開く。

公式HP/https://www.sake-yabuki.com/

Instagram/@yabukisake

特集一覧はこちらから/https://sakeworld.jp/special/

矢吹酒店

矢吹酒店

住所
福島県いわき市平6-2-9Googlemapで開く
TEL
0246-22-3223
HP
https://www.sake-yabuki.com/
営業時間
9:00~20:00
定休日
日曜・祝日
飲めるお酒
会津娘/会津中将/宮泉/花泉/國権/飛露喜/泉川/彌右衛門別品 廣戸川/東豊国/あぶくま/金水晶/いわき壽/陣屋/出羽桜

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