酒屋に聞く

博多駅でのお土産におすすめ!福岡の老舗酒店【住吉酒販】が選ぶ九州の日本酒5選

JR博多駅の土産売り場[博多デイトス]内に佇む酒屋&角打ち店。「九州の酒と食 博多 住吉酒販」店長 城戸 創市朗さんによるお土産におすすめの日本酒5選を聞く。

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JR博多駅の筑紫口(新幹線中央口正面)にある土産売り場[博多デイトス]。
めんたいこ店や菓子店が並ぶ一角に、角打ちもできる「九州の酒と食 博多 住吉酒販」がある。
大正3年に創業し、博多の歴史を見続けた”酒屋”。九州を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてほしい。今回は店長 城戸 創市朗さんによるお土産におすすめの九州の日本酒を5本紹介してもらった。

便利な駅構内で、厳選された九州のお酒を

新幹線中央口まで徒歩1分。取り扱いの日本酒銘柄は30蔵40種。焼酎銘柄は48蔵68種、ワイナリー2件、2銘柄と所狭しと並べられている。
厳選された九州のお酒を【九州の食と酒】というコンセプトで販売。
お酒だけの販売ではなく、お酒に合うおつまみを提供をしているところや、角打ちで使用する陶器は、佐賀県唐津の健太郎窯をメインにするなど随所にこだわりが感じられる。

この方に話を聞きました

店長 城戸 創市朗さん
プロフィール
小学生の時に福岡県宗像市に移り住む。大学卒業後、東京都港区北青山の和食店にてワインを学びワインエキスパート資格所持。2022年4月住吉酒販入社。2024年現在博多デイトス店の店長として勤務

九州(福岡)の日本酒の魅力とは?

九州と言えば、焼酎のイメージが強いが福岡県は全国で5番目に日本酒の酒蔵が多い。
また山田錦の生産も全国で5番目。
伝統的なものとモダンなフレーバーの混在がどんな人にも対応可能な文化を作り上げている。
スラムダンクのキャラクター効果で有名になった「三井の寿/井上合名会社醸造蔵」も福岡県三井郡に存在している。「朝倉・久留米・糸島・宗像など米所が多いこともあり、それらを生かした旨口の日本酒が多く、九州の濃いめの味付けにも寄り添う酒質が特徴です。日本酒の蔵数が全国有数の多さということもあり、最近では若い蔵元も増え味わいが多様化しているのも見どころです。」と城戸さん。

―城戸さんにとって日本酒とは?
「地域性を現した伝統産業。歴史や環境、作り手の哲学等を反映させた芸術作品に近いものだと思っております。酒米の地域性や製造方法、培われた技術を駆使し、酒の発酵という複雑な自然現象をコントロールしている点などが魅力かと思います。これほど偶然性に左右される酒もないかと思います。」
日本酒の知識が豊富なので、お酒選びに迷ったら安心して相談できる。

九州土産に最適なおすすめの日本酒5本

城戸さんに九州観光でお土産にしたい日本酒5本を選んでもらった。
福岡では住吉酒販でしか購入できない限定酒や推しの日本酒、また今流行りの軽い飲み心地のものを中心にセレクトしているので、気軽に日本酒に触れることができる。
おつまみは「博多ごまさば」のりがたっぷり乗っていてお酒に合いそうだ。

■田中六五  1,980円(720ml)
白糸酒造(福岡/糸島)
アルコール度数:14度 精米歩合:65% 酒米:糸島産山田錦

特徴:甘すぎず、辛すぎずどんな食事のお供にも出来るお酒
城戸さん「白糸酒造と立ち上げたお酒で、弊社代表が関わっており、福岡市では住吉酒販のみの限定取り扱い商品。名前の由来は生産者が田中さん、磨きが65%で田んぼの中にあることから付けられています。」

■ゆうま(生酒)原酒2,060円(720ml)
七曜酒造(福岡/遠賀郡岡垣)
アルコール度数:13度 精米歩合:60% 酒米:福岡県産山田錦

特徴:薄いにごりがさわやかな印象。軽やかな微炭酸。すっきりとした味わいで夏にぴったり
城戸さん「2023年に生まれた酒蔵で勢いがあり注目されています。ラベルは博多人形で有名な中村弘峰さんが作成。文字は妹の中村ふくさん(書道家)が書いているため、見た目からも福岡のお土産として最適。ふくさんは住吉酒販社長と親交があり、会社の文字やオリジナル酒のラベルの文字も書いてもらっています。」

■若波(純米大吟醸)3,080円(720ml)
若波酒造(福岡/大川市)、アルコール度数15度 精米歩合:45% 酒米:糸島産山田錦
特徴:かなり華やかで旨味があるがすっきりしている。甘味が深く“女性っぽいお酒”と言われる。
城戸さん「水引をイメージしたデザインでお祝い事にも喜ばれています。純米大吟醸にしては、リーズナブルな価格。飲みやすさも人気急上昇中です」

■ 大地(特別純米)1,925円(720ml)
旭菊酒造(福岡/久留米市)
アルコール度数:15度 精米歩合:60% 酒米:糸島産山田錦(無農薬)
特徴:お米の旨味、酸味を感じられる。名前に表されている“大地”のように力強い味わい
城戸さん「旭菊さんには、ほかにもお米らしさを前面に出したお酒がありますが、大地が一番お米の良さを引き出しています。骨太な味、日本酒本来の伝統的な味を守っているお酒なのでおすすめです。」

■産土(うぶすな)山田錦二農醸 2,080円(720ml)
花の香酒造(熊本/玉名郡和水)
アルコール度数:13度 酒米:和水町菊池川流域産山田錦
特徴:しっかりと炭酸があり、軽やかだが余韻がしっかり。リッチテースト
城戸さん「裏の白くなったエレメントで農醸を表しています。現在で最高は8農醸。二つのうち、左下は菊池川を右は生酛づくりを表現しています。産土は知名度がかなりあり本州でも人気お酒なので住吉酒販もいち推ししています。」

角打ちスペースで自分好みのお酒を発見

角打ちのメニューはすべて花札の枚数で表されており、最初に花札を10枚受け取る(花札1枚は385円)
おすすめのメニューは4種類の飲み比べが出来るイロハニ枡。クラッシック2種とモダン2種でその季節により変わるお酒が楽しめるようになっている。
写真の肴はごまさば。脂がのっていてお酒に合う。またごまさばの上に乗っているのりは佐賀県有明産で、のりだけでもつまみになるほど。
さばものりも店内で購入可能なのでお酒とセットで買うのがおすすめ。

燻製さば1枚/1,485円・佐賀のり 香味干し5g/726円

「月に2~3度は、蔵元に来ていただいて試飲販売を行っています。造り手の想いを直接、伝えられ、知ってもらえます。8/10(土)~8/16(金)は『花の露』の試飲販売。空港を使っても新幹線を使っても博多駅は必ず通る場所。九州の玄関口で日本酒をお土産に選んで頂きたいです。」と城戸さん。

3月に博多駅前広場で行われた『九州酒蔵びらき』開催や、9月に行われる『&SAKE HUKUOKA』の前売り券も販売していてイベントの情報も入手できる。今後も住吉酒販から目が離せない。
※2025年1月下旬より6月下旬まで(予定)リニューアル工事の為、
駅構内ポップアップスペースにて営業(工事期間中、角打ちは無し)。

店舗SNS
https://www.instagram.com/sumiyoshishuhan_deitos/

ライター:シヴァ
福岡県在住/保育士・Webクリエイターエキスパート所持・IT講師
地域ブログ運用、社内報特派員を経て、フリーライターに転身。電子書籍「子どもの心配をやめたら自分も子どもも自立した話」は、Amazon Kindleキャリア部門1位獲得。好みのお酒は、モダンでもしっかりとお米の旨味が感じられるタイプ。趣味は家飲み、ゲーム、推し活、読書、旅行

住吉酒販 博多駅店

住吉酒販 博多駅店

住所
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス 1FGooglemapで開く
TEL
092-473-7941
HP
https://sumiyoshi-sake.jp/
営業時間
8:00~21:00(角打ちコーナーLO:20:00)
定休日
無休

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