イベントレポート

「濃醇」米の旨みを飲み干そう![佐賀の地酒きき酒会2024 in東京]イベントレポート

「佐賀の地酒きき酒会2024 in東京」が、7月4日に東郷記念館4F天翔で開催された。佐賀県内17の蔵元がブースを設け、清酒・焼酎・リキュール等のきき酒の様子をレポートする。

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「佐賀の地酒きき酒会2024 in東京」が、7月4日に東郷記念館4F天翔で開催された。
佐賀県内17の蔵元がブースを設け、清酒・焼酎・リキュール等のきき酒が豊富にラインアップ。
注目の酒蔵におすすめの銘柄をインタビュー。

1 イベントの概要

佐賀県内17の蔵元がブースを設け、清酒・焼酎・リキュール等のきき酒を行った。
参加蔵は、天吹/天吹酒造・基峰鶴/基山商店・佐嘉/佐嘉酒造・七田/天山酒造・万齢/小松酒酒造・東鶴/東鶴酒造・万里長/樋渡酒造場・虎之児/井手酒造・能古見/馬場酒造場、松浦一/松浦一酒造・幸姫/幸姫酒造・古伊万里前/古伊万里酒造・光武/光武酒造場・宗政/宗政酒造・東長/瀬頭酒造・東一/五町田酒造・肥前蔵心/矢野酒造。
佐賀県酒造組合が主催している。
今回はメディアや飲食関係者、酒販店・料飲店を中心にゲストが集い、佐賀の美酒飲み比べを堪能した。

2 佐賀県の酒の特徴

佐賀県の日本酒の大きな特徴は「濃醇甘口」。総じてふくよかな米の旨みを多く残すのが魅力だ。口当たりはまろやかで、口内全体に米特有の甘味の広がりが感じられる芳醇なお酒。中でも、吟醸酒、純米酒や本醸造酒は、ゆっくりと喉から鼻に抜けていく芳醇な香味と調和することによる芳醇旨口が特徴 。玄界灘と有明海からもたらされる“海の幸”、佐賀平野に育まれた佐賀牛などの“山の幸”に合わせた、芳醇でまろやかな味わいは、一度飲めば癖になる事間違いなし。

3 試飲レポート

天山酒造 

▲天山酒造株式会社 代表取締役社長 七田謙介さん

七田 純米 七割五分磨き 春陽
「七割五分磨きの新しい可能性を感じさせるお酒です。7割5分と、あえてあまり磨かずに造りました。今までは酵母の選択で香りの種類が変わってきましたが、これはお米の要因が強い。たんぱく質が少ない春陽という米を使っている為です。ライチやグレープフルーツなどを思わせる香りで、味わいは優しい口当たりの中に、ほのかな甘味と酸味がバランスよく口の中に広がり後口に心地よい余韻が残ります。柑橘系のフレーバーは、ある意味、白ワインっぽい感覚でも楽しめるので、夏にぴったりです。」

東鶴酒造

▲東鶴酒造株式会社 代表取締役社長 野中保斉さん

東鶴 THE ORIGIN 山田錦
「当社の定番のお酒なんですが、今までの定番からリニューアルしたもので、蔵の一番顔になるお酒を造ろうという想いから手掛けました。純米造りですが、敢えて特定名称は謳わずに、純粋に山田錦の米の旨みを楽しんでもらうお酒として提案しています。生酛造りのクラシカルなお酒ですが、味わいはモダンで、フレッシュ、ジューシーな感じで楽しんで頂けます。『これを飲んで東鶴を知ってもらいたい』という気持ちをこめています。」

五町田酒造

▲五町田酒造 経営企画室 瀬頭結美さん

東一 Lieto(リエート)
「リエートはイタリア語で“幸せ、愉快に”という意味を表します。皆様の会話やお食事がより弾む為に、お飲み頂く方の大事なシーンを彩る一本としてお楽しみ頂けたら幸いです。」

基山商店

▲合資会社 基山商店 専務/杜氏 小森賢一郎さん

基峰鶴(キホウツル) 超辛口純米酒
「当社のお酒の主力である辛口の純米酒です。辛いだけでなく、しっかり深みのある味わいです。更に後味がきれていく辛口なのでど、どんな温度帯でも楽しめますよ。やさしく、やわらかな口当たり、口に含むと鼻から抜ける香が心地良く、なめらかでキレのある後味は、杯が進みます。」

井手酒造

▲井手酒造 有限会社 代表取締役 東敦子さん

虎乃児 原酒
「こちらの原酒は20度あります。冷たく冷やして、氷を入れて飲んだら美味しいですよ。甘口をお好みの方には是非飲んでいただきたい逸品です。度数が高いのでオンザロックでどうぞ。因みに、これで梅酒をつけても美味しいですよ。焼よりも優しい味わいの梅酒になるのではないかと思います。普段の梅酒に変化球?を求める方は是非お試しあれ。」

 

▲有限会社 馬場酒造場 取締役 馬場嵩一朗さん

NOGOMI ARATA(新)
「酵母を自身で有明海から見つけて、それをリンゴ酸(の成分)を沢山だすように改良しました。甘みと酸味のバランスを整える事にもこだわりました。アルコール13度位で、飲みやすい風味に仕上げています。ラベルにもこだわっていて、京都の引箔を使用しています。一枚づつ模様が違うなど、見た目も中身にもこだわり、想いを込めて作りました。」

天吹酒造

天吹酒造 合資会社 広域営業部 佐藤啓介さん

天吹 純米大吟醸 linen(リネン)
「[Casual Collection]は、季節感のある服の素材を題材に気取らないお酒を提案するシリーズ。第三弾はこの[linen(リネン)]です(リネンはフラックスという亜麻科の植物から作られる天然の植物繊維)オシロイバナと月下美人のダブルの酵母を使用し、自家製米で50%まで磨き醸した、生詰の商品となります。香りの華やかさ・旨味の広がり・後味の酸味がバランスよく表現されています。夏酒で辛口の純米大吟醸。浴衣をモチーフにした見た目も夏らしいお酒に仕上がっているので楽しんで下さい。」

佐賀のお酒を飲んでみて

佐賀県は年間を通じて温暖な気候にも恵まれていて、水路によって細部まで導かれた水資源によって多くの水田が造成されている。その為、古くから九州でも有数の穀倉地帯として活用されてきたとか。 背振山地や多良岳等からの伏流水も豊富で、古くから酒造りを行いやすい環境にある為、濃醇甘口の美酒を量産している県という認識はあった。濃醇甘口と一言で言っても、濃度や旨みは蔵や酒ごとの個性が光っていて、例えるなら、「海の幸にも山の幸にも万能な力強いヒーロー酒」。 佐賀のお酒が今後益々盛り上がっていくことを期待したい。

ライター 秦野理恵
海外に日本酒をもっと広めたい”野望を持つ、日本酒をこよなく愛する🍶PRお姉さん
Singapore 在住歴9年のバイリンガルアナウンサーで日本酒の海外向けPRも行っている。
酒エンタメ情報や海外事情などをはじめ、お酒の面白さを幅広くお届けしている。
特技:少林寺拳法、英会話、ドイツ語(少々)
好きなタイプ:生酛系、古酒

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