世界最大の日本酒イベント「日本酒フェア2024」の熱さを体感!
日本酒業界最大の団体である[日本酒造組合中央会]が、7月5、6日に池袋のサンシィンシティで、世界最大の日本酒イベント「日本酒フェア2024」を開催。熱気に包まれた内容をレポートする。
東京・池袋で世界最大の日本酒イベント「日本酒フェア2024」が、2024年7月5日(金)・6日(土)に開催。当日は全国の多彩な銘酒の試飲・販売、鑑評会入賞酒のきき酒などが実施され、日本酒好きには堪らない贅沢な時間を体験した。
1 イベントの概要
全国約1,700の酒類メーカーが所属する日本酒業界最大の団体である日本酒造組合中央会は、7月5、6日に池袋・サンシィンシティで、世界最大の日本酒イベント『日本酒フェア2024』を開催した。
『日本酒フェア2024』は「第16回全国日本酒フェア」「令和5酒造年度全国新酒鑑評会公開きき酒会」「日本酒セミナー」の3つのイベントを併せて構成。メインイベントの『日本酒フェア』は、沖縄と鹿児島を除く全国45都道府県の酒造組合等が地域の風土や文化などテーマを掲げて出展した。様々なタイプの日本酒の試飲・販売が実施され、多くの蔵元との交流も図ることが出来るのが魅力だ。
日本酒のおいしさや楽しさを紹介し、タイプ別・温度差のきき酒体験ができる「はじめの日本酒コーナー」「伝統的酒造りコーナー」「酒造ツーリズムPRコーナー」などのコーナーもあり、目的や気分で楽しめるのも人気のポイント。
2 イベント会場の様子
まずは入口を入ってすぐの酒グッズコーナーに直行。ここでは、様々な酒器やお酒利き酒イベントのマストアイテム、酒器をセットして首からかけられるホルダーなどを販売している。まずはここで、便利なホルダーを購入してから中に進んでいくのがお勧めだ。
会場は酒ラバーズで大賑わい。酒イベントの常連客の方々をはじめ、飲食関係者、若者、海外からのゲストなど幅広い層が会場に集結し、熱気を帯びていた。
大学生や社会人が熱いバトルを繰り広げる全国利き酒選手権大会の告知も。利き酒に参加する人達の数は年々増えており、こちらも注目を集めているイベントの一つだ。
3 注目のブース
▲安井酒造場 安井太郎さん
初桜 ニューハツサクラ 生酛太郎 吟吹雪 サマーポップジュース
安井太郎さんによる蔵に戻り生酛造りに挑戦し2年目になるシリーズ「生酛太郎」。
「秋鹿、天青での修行を経て蔵に戻り生酛造りに挑戦中です。吟吹雪を60%精米。生酛造りを感じさせるコシの強いの酸があり、柔らかな甘みとコクがあります。円やかで甘いメロン風味の香りと丸い甘みを感じつつキレイな酸と後口に仕上がっています。味噌を使ったしっかりした味の料理をはじめ、食中酒にも最適。燗もお勧めですよ。」
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▲有限会社 平井商店 平井将太郎さん
純米吟醸 北船路
「蓬莱山の麓、北船路の棚田で作られた酒造好適米を、大津で350年の歴史のある酒屋が手造りしたお酒です。龍谷大学北船路米づくり研究会とコラボして、大津の力で出来上がりました。美しい棚田が見える琵琶湖の眺望を思い浮かべながらご賞味ください。」
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多賀株式会社 丹馬杜氏 製造部 東義晃さん
AZM opus 15 多賀醸造元
「2023年8月にAZUMAの新ブランド「AZM(エーゼットエム)」が発売されました。東という私の名前からネーミングしました。今までの多賀とは違い、手造りの高級ブランドを目指しています。13、14、15番目のAZMは滋賀の食用米である、みずかがみ、秋の詩や、山田錦を使って造られています。ラベルにもこだわり、味わいやお酒に合う食事など詳しく記載されているのも特徴です。」
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▲株式会社増田德兵衛商店 代表取締役会長 十四代目 増田德兵衛さん
月の桂 純米大吟醸酒 平安京
「『京都の米で京都の酒を』を合言葉に、京都産の酒造好適米“祝”を有機無農薬で栽培して、手間を惜しまず丁寧に仕込みました。ゆっくりと醸された上品な味わいが特徴で、心と体をくつろがせ、贅沢なひと時を愉しむに相応しいお酒です。するするとした喉ごしは、ふっくらとした丸みがあり、旬の肴を引き立たせます。甘めの酒質で、酸との相乗作用が心地よい逸品に仕上がっています。」
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月桂冠株式会社 常務取締役 大倉博さん
ヌーベル月桂冠 純米吟醸
「華やかでフルーティな香りと、すっきりとしたキレのあるあと味が特徴です。華やかでフルーティな香りと、米の旨みを感じながらもすっきりした味わい、キレのある後味が特徴の純米吟醸酒です。冷やしても常温でもお楽しみ頂けますよ。京都のお酒の特徴は『京料料理に寄り添う酒』。ガツンと前に出るのではなく、食事に寄り添い、一緒に楽しめる食中酒になっています。
▲株式会社 車多酒造 統括部長 営業部部長 横山直樹さん
天狗舞
「復興応援の為の限定オリジナル酒。売り上げ金を復興支援にあてる為に県の酒蔵18蔵共同で造りました。 広く世に出ていない、限定のお酒なので、売り切れ次第終了です。もしどこかで見かけたら、是非飲んでみて下さい。」
旭菊酒造株式会社 代表取締役社長 原田頼和さん
純米酒 綾花 瓶囲い
「さわやかな香味が漂う、軽やかな純米酒です。9号系の酵母を生かしたキレイな酒質で、するするといつの間にか進んでしまう、飲めば飲むほど美味しくて幸せな気分になる、そんなお酒です。日本酒の入り口になりえるようなスタートにもふさわしい1本で、旭菊酒造のお酒の中でもファンが多いんです。冷やでも燗でも楽しめますよ。」
今年も県ごとに様々な個性が光り、ユニークなお酒が並んだ日本酒フェア。参加者の声では「普段まとめて飲み比べできないお酒を味わえて嬉しい」、「イギリスから来たんだけど、珍しいお酒の宝庫で最高です」など、参加者の満足度も高いイベントだった事が伺える。
ライター 秦野理恵
海外に日本酒をもっと広めたい”野望を持つ、日本酒をこよなく愛する🍶PRお姉さん
Singapore 在住歴9年のバイリンガルアナウンサーで日本酒の海外向けPRも行っている。
酒エンタメ情報や海外事情などをはじめ、お酒の面白さを幅広くお届けしている。
特技:少林寺拳法、英会話、ドイツ語(少々)
好きなタイプ:生酛系、古酒