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日本酒の魅力を世界へ発信!「2024 Mr SAKE JAPAN ×2024 Miss SAKE India」増田德兵衞商店にてスペシャル対談

2024年度のMr SAKE JAPANとMiss SAKE India Menakaa Rai(メンカさん)によるスペシャル対談が京都伏見[増田德兵衞商店]にて行われた。 メンカさんの日本酒への想いや、インドの日本酒事情などを聞いた!

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過日、Sake Worldのプロデューサーでもある上山賢司が2024年度のMr SAKE JAPANに選ばれた。Miss SAKE Japanの最終選考会が開催された京都で2024 Miss SAKE Indiaに選ばれたばかりの Menakaa Rai(メンカ)さんを交えたスペシャル対談が実現。Miss SAKEの顧問を努める14代目増田德兵衞さんと共に、メンカさんに日本酒への想いや、インドの日本酒事情などを聞いた!また京都の日本酒を試飲する様子もレポートする。

1.Miss SAKE の取り組み

伝統ある日本酒と日本文化の魅力を日本国内外に発信する美意識と知性を身につけたアンバサダーを選出することを目的にコンテストを開催する「一般社団法人 Miss SAKE」。
Miss SAKEの他に、Mr SAKE、Mrs SAKE、近年ではMiss SAKE Internationalとして、ベトナム、香港、オーストラリア、台湾、アメリカなどでも大会を実施している。
今回は京都で行われた2024 Miss SAKE 最終選考会のタイミングに合わせ2024 Mr SAKE JAPAN ×2024 Miss SAKE Indiaスペシャル対談が実施した。

この方に話を聞きました

2024 Miss SAKE India Menakaa Rai(メンカ)さん
プロフィール
インドで女優、モデル、歌手をしており、日本酒を通して日本文化とインド文化の共通の豊かさを見つけ、日本酒を発信している

この方に話を聞きました

株式会社 増田德兵衞商店 代表取締役会長 14代 増田德兵衞さん
プロフィール
1991年に14代目「德兵衞」を襲名。伏見酒造組合理事長、刻(とき)SAKE協会代表理事、MISS SAKE顧問も務める

この方が話を聞きました

2024 Mr SAKE JAPAN 上山賢司
プロフィール
株式会社リーフ・パブリケーションズ勤務。Sake World事業全体のプロデューサーを努める。また唎酒師でもあり、日本酒のブレンドにも取り組む

2.インドの日本酒事情

上山「Miss SAKE Indiaはなぜ応募されたのですか?」

メンカさん「友達の日本人から聞きコンテストのことを知りました。日本は子供の頃から私にとって魅力的な国だったので、日本文化や仏教文化にも非常に興味があります。インドも文化的な要素というのをとても重んじる国で、日本とインドの似ている部分に魅力を感じて応募しました。」

上山「日本酒に関してはいかがですか?」

メンカさん「はじめて日本酒を飲んだ時は とても驚きがありました。ソフトで、ワインに近いような印象でした。インドでは日本酒のレパートリーが限られているので、是非インドで日本酒を広めたいです。インドの人も日本酒をトライしてほしいですし、もっと日本酒がインドで発展すればいいなと思います。」

増田さん「実は7年前にインドのムンバイに行ったことがあります。その時は日本の外交官と一緒に旅をしました。7年前は日本酒はまだ人気がなく、新しいインド文化の中では重要ではありませんでした。そのため、プロモーションをするのが第一歩でした。再び行って街がどう変わったかを見たいです。」

メンカさん「インドでは日本食レストランはありながらも、どうしても値段が高くなってしまう。そうすると現地の人たちが手の届かない価格になってしまう。日本食に合わせる日本酒もインドでは高級酒の部類とされています。日本酒の種類があまりないので、幅広く仕入れて、インドでの価格を安価なものから手に入るようにしたいですね。実は種類の豊富なインド料理に適した日本酒の合わせ方みたいなのが出てくると、インドの人たちにも日本酒を楽しんでもらえるようになるのではと思います。」

上山「インドの食事に日本酒は合いますか?」

メンカさん「日本酒はどの料理にもマッチします。チキン、野菜やシーフード系のカレーも合うと思います。個人的にはピーナッツをアテにして日本酒を呑みます。ピーナッツや豆類に玉ねぎやトマト、オリーブオイルで和えると美味しいですよ。」

上山「日本では、熟成酒がインド料理に合うと言われています。」

メンカさん「なるほど!インド料理はやっぱり辛いので、フレッシュな日本酒だと少し物足りないところがあるようなことも聞きます。濃いめの日本酒がいいのかもしれないですね。濃厚な味わいの日本酒はスパイスの味にも負けないですね。」

増田さん「伏見には現在21の酒蔵があります。その理由の一つは地下水の質が良いことと、交通の便が良いことです。伏見の酒蔵は昔ながらの伝統を重んじながらも新しい酒造りをしています。例えば、にごり酒は59年前に弊社から始まりました。酒税法上の決まりとして日本酒(清酒)は必ずお米を原料として、「濾す」という製造工程が必要で、目の荒い濾し器で濾した弊社のにごり酒は、国税庁との協議が必要でした。つまり、その時点まではにごり酒は存在しませんでした。活性(スパークリング)したにごり酒は、開栓を間違えると吹きこぼれることもあり…発売当初はクレームもたくさんありました。けれどもそのおいしさから受け入れられ現在でも弊社の人気商品です。」

メンカさん「それは、ぜひ飲んでみたいです。インドの人々には日本酒の知識を正しく伝える必要があります。温度保管や品質管理、飲み方など多岐にわたると思います。」

増田さん「日本から運ぶ方法の一つとして、冷凍が注目されています。冷凍して運ぶと、日本酒の品質は下がりにくい。室温で保存すると酵素の活動で味が変わり、また高温では品質が落ちやすいと言われています。特に高温になりやすいインドでは注意が必要ですね。」

メンカさん「日本酒を凍らせる!面白い取り組みですね!それであればインドでも品質を損なわず飲めそうです」

上山「日本酒の冷凍については弊社でも急速冷凍器を購入してテストしてます。輸送や温度管理をしっかり整えて挑みたいですね」

2.京都の日本酒を試飲

上山「今回は京都の日本酒をセレクトしました。フルーティーな飲みやすいお酒から、熟成酒、先ほどのスパークリングにごり酒、私が取り組んでいるアッサンブラージュしたブレンドのお酒も用意しました」

増田さん「ではせっかくなので、スパークリングにごり酒をどうぞ。シャンパンと同じ製法(瓶内二次発酵)で造られています。人工的に炭酸を添加するものもありますが、これは自然に炭酸が発生します。シャンパンも同じです。」
メンカさん「日本でもインドでも日本酒を味わいましたが、個人的には日本で飲む日本酒が好きです。味が非常にマイルドで口の中で混ざり合いますね。」

上山「これは私が取り組んでいるのですが、京都の3つの酒蔵のお酒をアッサンブラージュ(ブレンド)しているんです。ここにいる増田德兵衞さんにも協力していただいています」

メンカさん「とてもフルーティーで飲みやすいです。ブレンドの日本酒は非常に新鮮ですね。インドでは女性はマイルドなものを好むので受け入れてもらえると思います。」「そのほかの京都の日本酒も、フルーティーなものがあったりバリエーションがあってとても豊かですね」

3.世界に向けて日本酒を発信

上山「改めて2024 Miss SAKE Indiaとしてどのように活動していきたいですか?」

メンカさん「まず私は日本に対する尊敬の念があります。メディアを通じて日本について多く聞いて育ちました。日本に関わる仕事をすること、それは私の夢であり、2024 Miss SAKE Indiaになることができて実現しました。とても嬉しいです。」

メンカさん「日本酒はまだまだインドでは少数派ですが、日本文化を愛する人々に日本酒のすばらしさを伝えたいです。日本酒はただの飲み物ではなく、日本人の心に深く根付いています。その歴史や困難を知れば、もっと共感してもらえると思います。そして日本酒は生きている飲み物であり、環境によって味が変わることを伝え、保存方法を教える必要があります。コラボレーションやブランドアンバサダーとしての役割を果たすことで日本酒の魅力を広めていきたいです。」

一般社団法人Miss Sake[公式] https://www.misssake.org
Miss Sake Channel https://www.youtube.com/c/MissSAKEChannel

増田德兵衞商店

増田德兵衞商店

創業
1675年
代表銘柄
月の桂
住所
京都市伏見区下鳥羽長田町135Googlemapで開く
TEL
075-611-5151
HP
https://tsukinokatsura.co.jp/
営業時間
9:00~17:00
定休日
4月〜9月 土・日曜、祝日休 10月〜3月 日曜、祝日休

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