純米大吟醸 楽聖 雄町米 一割五分磨き
宮下酒造 | 岡山県
宮下酒造
[宮下酒造]は岡山三大河川のひとつである旭川のそばに蔵を構える。岡山県を代表する酒造メーカーとして世界を見据え、伝統の技術からなる極上の日本酒を未来へと紡いでいる。
初代の宮下亀蔵、元三郎兄弟が宇野港の開港を受けて岡山県玉野市で1915年に創業した。その後、岡山市西川原に蔵を移転。旭川の伏流水を地下100mから汲み上げた仕込み水のほか、日本三大名園の1つである後楽園や日本名水百選に選ばれた雄町の冷泉など、恵まれた酒蔵環境を持っている。
「現代の名工」に選ばれた元備中杜氏組合連合会会長の備中杜氏・中浜昭夫氏の指導を受け、継承した技術を若い力が紡ぐ。
また岡山大学農学部が栽培した米を使用した日本酒「おお岡大」も製造。岡山という地にしっかり足を着けた、未来に向けた酒造りにもこだわる。
1974年には現在の代表銘柄「極聖(きわみひじり)」の前身の名を持つ「聖(ひじり)」の醸造がスタート。雄町米、山田錦、朝日米、あけぼのと4種類の酒米それぞれの良さと、杜氏の高い技術が極上の味わいを醸し出す。
甘口が主流の岡山において、辛口を身上とするこの「極聖」は、全国新酒鑑評会での金賞受賞回数が岡山県下最多を誇る。最高峰という意味の「極」の文字を冠するのにふさわしい、岡山を代表する名酒となっている。
「酒業界に独歩せよ」の理念のもと、世界を見据えて国外への輸出も図る宮下酒造。清酒にとどまらず、ビールの他にも焼酎、リキュール、ウイスキーなどあらゆる酒類を製造する総合酒類メーカーを目指している。
2017年に開館した観光酒蔵「酒工房独歩館」では、酒蔵の見学や日本酒の試飲もできる。酒蔵の歴史と伝統を広く知ってもらうことで、その存在価値を未来へと受け継ぐ。