談山 貴醸酒
西内酒造 | 奈良県
西内酒造
奈良県桜井市、談山神社の御膝元で明治10年創業の小さな酒蔵[西内酒造]。「地の水」「地の米」を使用して、常に愛され、親しまれるお酒を造り続ける。
[西内酒造]は、明治10年に奈良県桜井市多武峰にある、紅葉で有名な談山神社の一の鳥居のそばで創業。この地はかつて妙楽寺という大きな寺があり、清酒発祥の地である正暦寺と並び称される美味しい僧坊酒が造られていたという。この寺のあった場所から流れる伏流水を用いたのが、西内酒造の酒。談山神社、等彌神社の御神酒も造っている。
かつて僧坊酒が造られていた地であった談山の地から流れる伏流水。明治の三大老農に数えられるほどの中村直三氏が土地の気候に合わせ、品種改良した奈良の米。これらの「佳き水」「佳き米」を使って造られる「談山」。「酒造りは毎年一年生」を合言葉に、仕込みから器具洗浄に至るまで丁寧で細やかに仕事をする。
花酵母を使用した酒や、古代米を使用した酒など、ラインナップ豊かな「談山」の酒。
特に、奈良県でも珍しい貴醸酒と累醸酒はその代表と言える。「談山 貴醸酒」は仕込み水の代わりに古酒を使用しており、貴腐ワインやアイスワインを思わせる味わいだ。
さらに、水の代わりに貴醸酒を使用して仕込まれた「談山 貴醸酒 累醸酒」は、IWC2023、2024のゴールドメダル、IWC2017で「古酒トロフィー」、2024で「奈良・古酒トロフィー」など、数々の賞にも輝いた。
どちらもシオリ法と呼ばれる製法で、スサノオノミコトがヤマタノオロチ退治に使った酒は、この製法で造られたと言われる。
清酒発祥の地・奈良で、この地が誇る米や水を存分に生かし、古の製法を受け継ぎながら生み出されていく「談山」。古き佳き、のみにとどまらず、新たな「佳き酒」を追い求め、今もこれからも、常に魂のこもった酒造りをおこなっていく。