奥能登の白菊 夏越酒 純米にごり
株式会社白藤酒造店 | 石川県
白藤酒造店
石川県の能登半島北部・奥能登で、江戸時代中期に廻船問屋として創業。その後、質屋を経て、江戸時代末期に酒造業を始めた。2006(平成18)年に酒造りを受け継いだのは9代目蔵元の白藤喜一さん・暁子さん夫妻。ところが翌年の2007年3月に震度6強の能登半島地震に襲われ、酒蔵は一部を残してほぼ全壊してしまった。しかし、この窮地にあっても夫妻はあきらめず、県木でもある地元の「アテ(ヒノキアスナロ)」を主材に選んで酒蔵を再建。地域の復興を胸に、その翌年から酒造りを再開した。
石高は200石余りと小さな蔵の中でも小規模に徹し、酒造りの多くを手作業で行う。昔ながらの和釜や甑(こしき)を使用し、蒸し上がった米は日本海側の厳しい冬の空気の中で放冷される。醪(もろみ)は山から引いた軟水の仕込み水によって醸される。安定した味わいには昼夜を問わず、緻密な温度管理が欠かせないという。
奥能登の自然と熟練の杜氏と蔵人たちの手作業によって造られる日本酒「奥能登の白菊」。キレがありながら、穏やかでやさしい味わいに全国各地のファンから注文が届く。
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