寿喜心 松山三井 純米酒
首藤酒造 | 愛媛県
首藤酒造
西日本最高峰石鎚山の麓に位置し、瀬戸内海に面する愛媛県西条市。[首藤酒造]は海と山に囲まれ、澄んだ空気と水を誇るこの地で、120年以上前から酒造りに励んできた。
自然豊かな愛媛県東予地方の小松町という小さな町で創業した[首藤酒造]は、1901年からこの地に根付いて120年以上になる。
創業以来大切にしてきたのは妥協のない、丁寧で正直な酒造り。機械による効率化や杜氏に頼ることなく、手作りで代表銘柄「寿喜心(すきごころ)」だけを当主含めた3兄弟で作り続けている。
自分たちにしか作れない極上の1本を目指し、兄弟だけの阿吽の呼吸が生み出す「寿喜心」。初代の首藤重助が命名したこの銘柄は、「おめでたい場で大いに酒を酌み交わしてもらいたい」との願いが込めている。
めでたい席で家族が和気あいあいと心和やかに飲んでもらいたい。家族だけで酒造りに励む首藤酒造の作り手としての情熱や想いがしっかり乗った祝い酒だ。
大きな機械による効率化に頼らず、真心を込めた酒造りを目指す首藤酒造。目が行き届くように仕込みの規模を小さくし、さらには1品種の仕込みを終えてから次の樽の仕込みを始めるなど、細部にも繊細な気を配る。
米や麹、水など素材も極上を追求する。「寿喜心」は石鎚山系の伏流水の湧き出る自社井戸水を仕込水として、また愛媛県で開発された酵母や県初の酒造好適米「しずく媛」や県産米「松山三井」など地元産のお米を使用。瀬戸内の穏やかで優しい風土を感じさせるその味は、おつまみがなくても進む中辛口に仕上がる。
首藤酒造の情熱とプライドが詰まった「寿喜心」。伝統的な手法を用いるため、生産量に限りがあるのも、そのただ1つだけの美味しさを追求しているからだろう。これからも3兄弟は「寿喜心」作りは続いていく。