京都鴨川すぐの酒器専門店[今宵堂]で日本酒に合うマイファーストお猪口選び!
“日本酒好きの夫婦がつくる酒器がある”と聞いてやってきたのは、鴨川すぐの[酒器 今宵堂]。
町家を入ってすぐに電気窯があり、店舗で製作から販売までを行なっているというから驚きだ。まさに初めてのお猪口(おちょこ)選びにふさわしい酒器の専門店。
いざ、マイファーストお猪口選び !
日々の晩酌をさらに楽しむための酒器づくり
「結婚当初に『晩酌は必ずしようね』と約束したんです」と話すのは、店主の上原さん夫婦。
共通の趣味であるお酒がきっかけで、酒器を手がける工房をスタート。次第に販売もはじめ、今では多くの注文を受ける人気店に。
お酒が好きな二人とあって、酒器にはお酒時間を楽しくする工夫が散りばめられている。楽しげな晩酌の様子が日々アップされるInstagramにも注目を!
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- 店主の上原 連さん(右)と妻の梨恵さん(左)
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プロフィール京焼・清水焼の職業訓練校[京都府立陶工高等技術専門校]の同級生だった上原さん夫婦。2006年、結婚を機に現在の場所に工房を構える。分業制ではなく、共同で作品を手がけるのが珍しい。
ユーモアたっぷり!個性豊かな酒器が並ぶ
「お客さんの好みはさまざまなので、こうとは決めつけず、とにかく楽しく呑んでもらうことを最優先しています」。
同じ作品もあえて形や厚みに微妙な差をつけ、好みによって選べるように。骨董や茶道具からヒントを得るというユーモアあふれる作風も魅力の一つ。
定番から個性派まで!お店のおすすめ酒器
シンプルなものからユニークなものまで、店主のおすすめをご紹介!
お値段も数千円とリーズナブルで、まさにファーストお猪口に嬉しい価格。「酒器の敷居を低く、手軽に手に取ってもらえれば」という二人の思いに感謝!
白瓷(はくじ)燗徳利 3500円、 白瓷平盃 1800円
「うちで一番ベーシックなのはこちら」と、教えてくれたシンプルな徳利と盃。
昔ながらの大衆酒場を連想させる細身の徳利は、肩を落とし、下をすぼめセクシーに。平盃は、口縁(こうえん)を持つと熱くならないためお燗向き。クイッと飲む時の所作まで美しく
お猪口けし(おちょこけし) 2500円
東北での展示会をきっかけに生まれたというコケシのお猪口。振ると高台の中にある鈴が鳴るユニークな仕掛け。おかわりの合図にチリン♪と鳴らして
ニャン徳利 3000円 、お猪こ 1500円
はじめに紹介したものと同じ土から作ったという動物モチーフの徳利とお猪口。
骨董をイメージし、親しみやすく愛嬌のある仕上がりに。「口が広い徳利はキレが悪いので、お猪口に付けて注ぐといいですよ。猫が甘えているみたいで可愛いでしょ」と、上原さんらしい遊び心が満載!
季節によって変わりゆく酒器の魅力
「酒器は茶道具に似ているねって二人で話しているんです」と、上原さん。
季節によって設えや道具を変えるお茶の世界。特別な時間を彩る工夫を酒器に反映する。
季節に合わせ生まれる作品は、実にバリエーション豊か。「作り手もそのほうが楽しいです」という言葉通り、上原さんの酒器は見ているだけで心が躍る。
晩酌に寄り添う“おちょこ屋さん”のお猪口
「娘が『うちは“おちょこ屋さん”だね』って言うんです。私たちはそれがとても気に入っていて」と話す上原さん。
街のうどん屋や団子屋みたいに親しみやすい存在を目指して、今日も夫婦二人三脚で店を切り盛りする。
そんな温かい関係が現れる作品は、長く晩酌に寄り添うマイファーストお猪口になってくれそうだ。
Instagram/@koyoido
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酒器 今宵堂
- 住所
- 京都府京都市北区小山上内河原町52-5
京都市営地下鉄「北大路駅」より徒歩5分Googlemapで開く
- TEL
- 075-493-7651
- 営業時間
- 12:00〜18:00
- 定休日
- 不定休
※基本は土・日曜、祝日営業、詳しくはHPにて告知