イベントレポート

シンガポールでASEAN市場最大級の日本食見本市[Food Japan 2024]に京都発ブレンド日本酒「Assemblage Club」が初参加!

ASEAN市場最大級の日本食見本市[Food Japan 2024]が、2024年10月23日~26日にかけてシンガポールで開催された。 京都発の日本酒アッサンブラージュ[Assemblage Club]も初参加。イベントの様子をレポートする。

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2024年10月24日から26日にかけて「Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre ホール403」で開催されたASEAN市場最大級の日本食に特化した見本市「Food Japan 2024」
農林水産品、加工食品・飲料、食器・ 伝統工芸品、調理器具、食品機械、店舗設備、食品素材、アグリイノベーション、ほかサービスが194社が参加。3日間で7522人が来場した。
今回、京都発のブレンド日本酒[Assemblage Club]が初参加し、日本酒におけるシンガポールの最新動向をレポートする。

シンガポールにおける⽇本食品の輸出の現状

日本からシンガポール向け農林水産物・食品輸出額は2023年には548億円となっている。前年度より若干下がったものの、シンガポールは日本にとっては世界で第7位、ASEAN域内では第2位の輸出先国だ。 日本酒に関しても輸出金額・数量共に前年を下回ったが、 1ℓあたりの日本酒の輸出金額は2022年に引き続き2023年も上昇し過去最高となっている。特に中国、香港、シンガポールでは、2,000円/ℓを超える金額となっている。
また、シンガポールにおける日本食レストランも増加を続けており、和食を中心としたレストランでの需要も高まっている状況だ。

しかし一方で、「円安の影響で景気は悪い」という声も聞かれた。実際、参加していた酒蔵からは「今まではアッパー層に向けPRをしてきたが、商品ラインナップを見直しミドル層へ切り替えている」と意見も聞くことができた。

イベントの様子

会場となる[Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre]には日本、シンガポールの食品関連企業など194社が参加。また日本酒の企業ブースも多数あり、現地での日本酒需要の高さを感じた。

中でも[愛媛県酒造組合]のブースでは愛媛県内の酒蔵8社が参加。
愛媛県オリジナル品種の花「さくらひめ」から分離された酒蔵用花酵母の「愛媛さくらひめ酵母」を用いたお酒「愛媛さくらひめシリーズ」の試飲の飲み比べができた。
米・水などの原料も県内産に徹底的にこだわった“オール愛媛”で醸す新世代の日本酒だ。

石鎚酒造株式会社/代表取締役社長でもあり愛媛県酒造組合/理事長 越智さんは「さくらひめの花言葉は君に微笑む(愛顔えがお)、希望!希望が詰まったお酒を是非味わってください」とアピールしていた。

新しい⽇本酒の提案

シンガポールでは日系小売市場や日系外食市場では飽和状態と聞く。
他方、現地消費者ニーズの高まりとともに非日系外食やケータリング、またシンガポールを起点としたマレーシア等への再輸出市場にはニーズも高まりチャンスがあるとの声も聞く。
現状を踏まえ、シンガポールに新しい日本酒を提案したい。

今回、京都発のブレンド日本酒[Assemblage Club]は京都の老舗酒蔵3社(増田德兵衞商店、北川本家、松井酒造)が酒蔵を越えて作り上げた新しい日本酒だ。たくさんのアッサンブラージュ(調合・組み合わせ)の中から厳選し、「日本酒×世界のグルメ」をテーマに新しいおいしさにチャンレンジしている。

「アッサンブラージュ」とは、“掛け合わせ”や“調合”という意味で、ボルドーやシャンパーニュなど昔からワイン造りに用いられる伝統的な技法。複数の原酒を混ぜ合わせることで単体では出せないようなおいしさを出せると、日本酒業界でも盛んになっている。

▲Assemblage Club 01 CODE NAME : Taro′ 720mlと新たに180mlを提案

今回新たに飲み切りサイズ180mlを提案。まずは試してみたいという飲食関係者やお土産にもぴったりという試飲者からの声があった。

冷蔵庫でよく冷やして飲むのがおすすめ。軽やかな甘味と酸味で飲みやすいのが特徴。隠し味で加えた熟成古酒が味わいの輪郭をキリッと引き締め、案外さっぱりした飲み口だ。口の中で体温に近くなった瞬間には個性をぐっと潜め、和牛などの肉汁と溶け合う味わいだ。

甘味・辛味・苦味・酸味・うま味のバランスをコントロールして調合しており、従来の日本酒の常識を覆す複雑な味わいを設計できるのは、味を立体的に組み合わせられるアッサンブラージュの醍醐味だ。

京都のお酒というキーワードとブレンドの新しさが興味をひき試飲者も多数。
「まず見た目のラベルが美しい。味はフルーティーながらも後味がキリっとしており、ブレンドならではの味わいが感じられる。
「温度帯によって味が変わるので、最初は冷やして、後半は常温で料理とのペアリングもいいですね」と声を聞くことができた。

今後のシンガポールでの展開

今回のシンガポールでは「Assemblage Clubを知っていますよ」「飲んだことがあります」「友人からプレゼントで貰いました」という声をもらうことができた。
シンガポールでは2024年5月に参加した「Sake Matsuri Singapore」での試飲、購入や「伊勢丹シンガポール(スコッツ店)」での小売販売、ボートキーにある隠れ家的レストラン&バー[At Twenty]購入や飲むことができる。
今後他レストランへの納入やイベント出展も検討している。アッサンブラージュ日本酒を含め、日本酒業界のさらなる発展が期待される。

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・飲食店様専用クレジットカードによるご注文窓口はこちら(https://assemblageclub.stores.jp )から。
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株式会社リーフ・パブリケーションズ

株式会社リーフ・パブリケーションズ

創業
1996年
代表銘柄
Assemblage Club
住所
京都府京都市山科区音羽前田町43番地 ヤマシナアーバンコテージ1FGooglemapで開く
TEL
075-632-9453
HP
https://sakeworld.jp/abc/
営業時間
9:30~18:30
定休日
土日

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