日本酒とお店

【京都/あいの家】東北6県に思いを馳せる
郷土料理と地酒で旅気分

  • この記事をシェアする

東北6県に思いを馳せる
郷土料理と地酒で旅気分

割烹着姿がお馴染みの店主・愛さんは宮城県出身。
「食を通じて東北の魅力を伝えたい」と言う思いから、2019年に郷土料理のお店をオープンした。カウンターをメインにした店内は、女性一人でも立ち寄りやすい雰囲気。
愛さんが手がける料理は、松前漬けや甘い玉子焼きなど、京都ではなかなか味わえないご当地グルメから週替わりのおばんざいまで。東北の食材をふんだんに使った料理が評判だ。
もちろん日本酒は東北の酒蔵のみ。各県2本ずつ計12本が並ぶほか、メニューに載っていない「かくし酒」も。日本酒好きの方にこっそりとおすすめしているというから、気になる方はぜひ声をかけて。

東北6県の郷土料理×おすすめ銘柄

今回は愛さんお手製の東北6県の郷土料理とそれぞれの銘酒をペアリング。
東北とひとくくりにしても、土地柄の良さはそれぞれ。
各県に想いを馳せて、食の旅に出よう。

日本酒は、グラス税込550円、とっくり税込900円均一。
いずれもお好きな飲み方で注文できる。

①青森県

イガメンチ(青森県) 税込450円
イカの漁獲量が多い青森ならではのソールフード。濁音化する東北弁にならって「イカ」が「イガ」に。ミンチにしたイカにキャベツ、玉ねぎ、ニンジンなどの野菜を合わせ素揚げにしている。お酒のお供はもちろん、白ごはんのおかずとしても最高の一品。

純米吟醸 津軽半島 しぼりたて 無濾過生原酒(尾崎酒造/青森県)
青森県内の販売店でしか手に入らない貴重な銘柄。青森県酒造好適米『華想い』を100%使用しており、しっかりと米の余韻が残る。イカなどの海鮮の風味に負けない風格のあるお酒で、日本酒を飲み慣れた方だけでなく飲み慣れない方にもおすすめしたい。

②秋田県

いぶりがっこ入りポテトサラダ(秋田県) 税込400円
必ず頼む人が多いというお店の人気No.1メニュー。秋田県の伝統的な漬物「いぶりがっこ」は、燻製した大根。クセになる味わいとパリポリとした食感が良いアクセントに。黒胡椒を効かせ味にメリハリをつけたポテトサラダと相性ぴったり。

純米吟醸 山本ピュアブラック(山本酒造/秋田県)
6代目蔵元が酒造りをはじめるにあたり、こだわり抜いたセカンドブランド。柑橘系のフレッシュな酸味と鋭いキレ味が人気となり、今ではすっかり蔵の代表銘柄に。大粒な酒米「秋田酒こまち」が雑味のない上品な飲み心地を実現している。

③岩手県

北上コロッケ(岩手県) 税込400円
北上市のご当地B級グルメ「北上コロッケ」は、市内の食材のみを使用することが決まり。ねっとりとした里芋にお肉の旨みとジューシーなアスパラがマッチする。一から手作りするコロッケは、愛さんの人柄が出ているようなほっこり優しい味。

純米酒 浜千鳥(浜千鳥酒造/岩手県)
三陸の海と北上山地の山々に囲まれた地で、豊かな自然を活かした酒造りを行う。愛さん曰く「地元の人に愛されていて、同じ東北でさえ出回ることが少ない」とのこと。さらりと口当たりが良く、海の幸から山の幸まで、どんな料理にも合わせやすい。

④山形県

玉こんにゃく(山形県) 税込400円
山形県では団子のように串に刺さった姿も見られる名物の「玉こんにゃく」。お店では2日間に分けて炊き、味を染みさせている。食べやすいようにあっさりとした味付けで、こんにゃく独特の風味を存分に引き出す。ぷりっとした食感がクセになる一品。

辛口吟醸 くどき上手(亀の井酒造/山形県)
「辛口」と言うものの、ただ辛いだけでないいわゆる「旨辛」。「くどき上手」の名にふさわしい優雅な香りと艶やかな味わいが飲む人を虜にする。玉こんにゃくなどの淡白な料理にも合わせやすい。個性的なネーミングについ頼みたくなる人が続出。

⑤宮城県

ほやの塩辛(宮城県) 税込400円
西日本ではなかなかお目にかかれないホヤ貝。鮮度が落ちやすいため、塩辛にして提供。新鮮なためクセが少なく、生に近いくらいみずみずしい。旬の5月〜8月には、タイミングが良ければ宮城県から直送した生のホヤ貝が味わえる。

超辛口純米酒 日高見(平孝酒造/宮城県)
宮城県出身の愛さんが一番おすすめする地酒。「超辛口」と表記されているが、米の旨みがコク深く飲みやすい。お料理の邪魔をせず、特にお造りなどのお魚料理との相性が抜群。舌に残る余韻は、ただキレが良いだけではなく奥深い、流石の風格。

⑥福島県

いか人参(福島県) 税込400円
福島県の郷土料理として知られる「いか人参」は、その名の通り細く切ったスルメイカに生のニンジンを合わせたもの。きんぴらのような甘辛い味付けは、家庭によって少しずつ異なるのだとか。噛めば噛むほどイカの旨みが味わい深い。

大七 純米 生酛(大七酒造/福島県)
日本酒の伝統的な醸造法「生酛(きもと)造り」で通常の三倍もの時間をかけて醸す。手間がかかるため、伝承するのは全国でわずか数件の酒蔵のみ。自然の微生物の力で生まれる酒母は、ゆっくり熟成が進み、香り高く芳醇な味わいに。

東北への愛が紡ぐお店

愛さんがお店をはじめたきっかけは、東日本大震災。京都から地元復興の一翼を担いたいと、東北から食材を仕入れ続けている。コロナ禍を経て、実際に産地へ訪れる機会が戻ったと話す愛さん。「私もまだまだ知らない東北の味がいっぱい。今度帰った時には新メニューが加わっているかもしれません」と、とめどない東北への愛が、これからも多くの人を紡いでいく。

おさけごはん処 あいの家

おさけごはん処 あいの家

住所
京都市中京区大文字町238-1 エースビル1階Googlemapで開く
TEL
075-744-6216
HP
https://ainoie.base.shop/
営業時間
17:00〜22:00(土曜日/11:00〜17:00)
定休日
日・月曜日(不定休あり)

特集記事

1 10
FEATURE
Discover Sake

日本酒を探す

注目の記事

Sake World NFT