毎月29日は「にく（29）」の語呂合わせで「肉の日」。
「栄養満点のお肉を食べて夏の疲れを吹き飛ばそう！」と、都道府県食肉消費者対策協議会によって制定された。

さらに8月の肉の日は、「やき（8）にく（29）」で「焼肉の日」な記念日でもある。
本稿では、お肉の中でもとりわけ焼肉がもっと美味しくなるSake World NFTも買えるおすすめ日本酒を紹介。

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日本酒でお肉の旨みがマシマシ！？

焼肉にはまず生ビール？
ここで試しに日本酒と合わせてみてはいかがだろうか。
口いっぱいに幸福感が広がり、頬が思わずゆるむのでは？

お肉と日本酒の相性が良いのには理由がある。

日本酒はビールやワインに比べ、旨みの元となるアミノ酸を豊富に含まれている。種類も多様で、なかでも目立つのは昆布と同じグルタミン酸とイノシン酸。
イノシン酸は、グルタミン酸と掛け合わせると相乗効果で旨味の感じ方が7〜8倍に増幅されるといわれている。

日本酒の中でお肉の旨みを引き立てるのは、コクのある山廃や生酛などの「純米酒」。
濃厚な味わいは、醤油や味噌を使った味の濃い焼肉タレにもぴったり。酸の高いタイプも口中の脂をすっきりとさせてくれるであろう。

濃醇な味わいがぴったり！

①飛騨自慢鬼ころし怒髪衝天（老田酒造店）

飛騨山脈の麓に佇む「老田酒造店」は享保年間創業。
岐阜県を代表する酒造好適米「ひだほまれ」を使用し、山の恵みの清らかな伏流水・ミネラル豊かな硬水で仕込んだ蔵一番の辛口の純米原酒である。

味わいは豊かでずっしりとした重量感。力強い飲み口は濃厚な料理が合う。
特に焼肉は肉の旨みを引き立て、味噌味などのタレとも相性よし。余計な脂を洗い流し、あと口をさっぱりさせてくれる。

焼肉のほかには中華料理や牡蠣の土手煮などにもおすすめだ。

商品名：飛騨自慢鬼ころし純米原酒　怒髪衝天（ひだじまんおにころしじゅんまいげんしゅ　どはつしょうてん）
酒造名：老田酒造店（岐阜県）
特定名称：純米酒
原材料：米（国産）、米こうじ（国産米）
使用米：ひだほまれ
フレーバー：ライチ
アルコール度：18%
酵母：901号

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老田酒造店

岐阜

♯岐阜

②舞美人山廃純米無濾過生原酒（美川酒造場）

自社田栽培米の酒米「五百万石」を100％使用した無濾過生原酒「舞美人」。
今では希少になった和釜で蒸し、酵母を添加せず蔵付き酵母で仕込んでいる。桜の木槽でていねいに搾り、そのまま瓶詰めしているのが特徴。

濃醇な旨味と甘味が広がり、それをぎゅっと引き締める酸味は柑橘を思わせるほど。特有のバランスは一度味わったら忘れられないインパクトがある。
焼肉をはじめ、焼き鳥や唐揚げなどお肉料理全般と相性が良く、濃厚なタレや煮込み料理にもぴったりだ。

商品名：舞美人　山廃純米無濾過生原酒　sanQ（まいびじん　やまはいじゅんまいむろかなまげんしゅ　サンキュー）
酒造名：美川酒造場（福井県）
特定名称：純米酒
原材料：米（国産）、米こうじ（国産米）
使用米：福井県産自社田栽培米五百万石　100％
フレーバー：グレープフルーツ、ライチ
アルコール度：16%
酵母：自社蔵付酵母（無添加）

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美川酒造場

♯福井

③Assemblage Club「Taro’」（リーフ・パブリケーションズ）

京都の老舗三酒蔵、「月の桂」で知られる増田德兵衞商店、「富翁」の北川本家、「神蔵」の松井酒造との共同開発のもと、和牛に合わせてアッサンブラージュした新時代のプレミアム日本酒である。

アッサンブラージュとはワインでは伝統的に行われているブレンド技法のひとつ。
味わいは瑞々しい透き通るような甘さとキリッとした辛さを兼ね備え、特に和牛と合わせた時に旨味を増幅。和牛特有の香りを妨げないよう、華やかな吟醸香を抑えてあるのも特徴だ。

商品名：Assemblage Club「Taro’」（アッサンブラージュクラブ　タロウダッシュ）
酒造名：株式会社リーフ・パブリケーションズ（京都府）
原材料：米（国産）、米こうじ（国産米）
アルコール度：15%

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Assemblage Club

京都

♯京都

ビールもいいけど日本酒もね♪

お肉と日本酒の相性は「旨み」がキーポイント。イノシン酸とグルタミン酸、お互いがお互いを引き立て合う関係だ。
今年の焼肉の日は日本酒をペアリングにしてみるのはいかがだろう？

＜ライター＞　藤田えり子
大阪の日本酒専門店に世界を広げていただき、さまざまな日本酒や酒蔵に出合う。
好きな日本酒は秋鹿、王祿ほか。唎酒師資格保有。
お酒以外の趣味は鉱物集めとアゲハ蝶飼育。