金鵄盛典 純米大吟醸 瓶火入れ原酒
合名会社 岡田本家 | 兵庫県
岡田本家
「加古川に丁寧に造られた美味しいお酒がある」と聞いてその足で訪問。突然の訪問にも関わらず快く受け入れていただいたのは加古川駅より車で約10分の場所にある【合名会社 岡田本家】
岡田本家は1874年(明治7年)に加古川市で 酒造りを創業。昭和40年代には加古川市内にも10軒以上の 造り酒屋があったが、現在では加古川で唯一存在する酒蔵。
2010年に創業時からの銘柄「盛典(せいてん)」を復活させ、2020年には大阪国税局清酒鑑評会燗酒部門で優秀賞受賞、全国新酒鑑評会で入賞するなど丁寧な酒造りは評判。地元加古川の伏流水と兵庫県産の 米を100%使用した地産地消の銘酒をなんとたった2人で造りあげている。
盛典として再スタートする前は、元々下請け製造がメインだった。自社ブランドを再興したものの当初はなんと70石からという状況だった。近隣の住民の応援もあり加古川唯一の酒蔵として力強く立ち続けている。
約5年ほど前から岡田さんの元上司でもある米田さんを迎え入れ、二人三脚での酒造りがスタート。年間約2万リットルを醸造し、瓶洗いから瓶詰めまですべて手作業。倉庫をリノベーションしたワンフロアの蔵で細かな変化まで見逃さない徹底したこだわりはさすが。
岡田さんが目指す酒はサラッとしたきれいで飲みやすいタイプ。麹の造り方や酵母の選定など日々試行錯誤を繰り返しながら量よりも品質を一番に考えている。
今の「盛典」では地下50メートルからくみ上げる水と、地元産の山田錦や自社栽培米「五百万石」を使って仕込む地産地消。今後はより蔵に近いところでとれた酒米を使いたいと地域や加古川の人に愛され続ける酒を造り続ける。
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