来楽 純米大吟醸35
茨木酒造合名会社 | 兵庫県
茨木酒造
西灘と呼ばれる明石市西部の酒蔵。名水と冷涼な気候に恵まれた西灘地域は、最盛期の明治頃には60軒余りの酒蔵があり栄えたが、現在では6軒が残るのみ。
茨木酒造の「来楽」は、当時から明石を代表する銘柄として知られる。酒銘の由来は孔子の論語「朋あり 遠方より来たる また楽しからずや」で友と酒を酌み交わす喜びを、また左右対称の文字は心に裏表のないことを表している。
9代目の蔵元杜氏と蔵人の少数精鋭で、すべての工程は手作業。山田錦や五百万石ほか、地元兵庫県産の酒造好適米を使用している。アベリアや月下美人などの花酵母を使用したシリーズは、ワイングラスで飲みたいフルーティな香りで女性から人気。また、米と米麹だけで作るノンアルコールの甘酒も好評だ。
兵庫県登録有形文化財に指定された酒蔵を開放しての落語会や蔵開きなど、地域との交流も盛ん。特に「来楽仕込みの会」は、酒米の田植えから仕込み、搾りまでを体験できる日本酒好きなら見逃せない会だ(有料/会で作る酒2本付き)。