文佳人 純米大吟醸原酒
株式会社アリサワ | 高知県
株式会社アリサワ
面積の大半を山林が占める高知県香美市土佐山田町。ここに1877(明治10)年に創業したアリサワは、現在5代目杜氏・浩輔さんが伝統を受け継いでいる。
「文佳人」は2代目杜氏が名付け、生み出した代表銘柄だ。その由来は江戸時代初期に功績をあげた土佐藩執政、野山兼山の娘・婉(えん)。父の政策が反発を買い失脚し、親族である婉は40年の長き幽閉生活を余儀なくされる。しかし、その中でも挫けることなく儒学に励み、赦免後は医術の力で貧しい人々を救った。その功績を「文の佳人」と称え、酒銘としたのだ。
その「文佳人」は5代目杜氏・浩輔さんが酒質の向上に努め、味を一新させたとして近年評価を高めている。現在のラインナップは大吟醸から季節限定品まで多岐に渡る。その中の一つ「文佳人 大吟醸原酒」は、華やかな香りと締まった味わい、すっきりとした喉越しが魅力で、全国新酒鑑評会では金賞を何年も連続受賞。無ろ過にすることで日本酒本来の香りを維持し、加熱処理を従来の2回から1回にとどめて極力鮮度を保つ。さらにその後、マイナス5℃の冷蔵庫で貯蔵することで「文佳人」最大の特徴である「みずみずしさ」と「清涼感」の広がる銘酒となっている。
また、夏季には数量限定で「文佳人 夏純吟」を販売。心地良い酸味と、すっきりとしながらも甘みのある爽やかな味わいで、土佐の夏の風物詩ともなっている。