カウンターは和やかな雰囲気

2023年8月10日オープンの新店。店名の「むらごん」の由来を尋ねたら、オーナーの村瀬さんは「小学3年生の時からのあだ名なんです」とニコリ。その人懐っこい笑顔でカウンターの雰囲気を和ませる。

地鶏専門店の出身ゆえ、おすすめは備長炭で焼き上げる焼き鳥。日本酒も多彩だから、焼き鳥＆日本酒を存分に楽しめる。

2階フロアは靴を脱いで上がるリビング風のテーブル席になっていて、こちらはゆっくりとくつろげそう。

朝びき地鶏の炭火焼き鳥が自慢

朝びきの京赤地鶏や丹波地鶏など、鮮度抜群の鶏料理が楽しめる。炭火焼き鳥のほか、名物の梅酢から揚げはほとんどの人がオーダーする人気ぶり。鉄板焼き店での修業経験もあり、入荷があればサザエやアワビなどの海鮮の鉄板焼きなど、贅沢な一品もお目見えする。

焼きとり　もも300円、ささみ・砂ずり・はつ・肝は各250円
朝びき地鶏を備長炭で焼き上げる。もも他は継ぎ足し続けた自慢のタレで、ささみと砂ず

山森農園梅酢のから揚げ　1個250円
農家から直に仕入れる無添加の南高梅酢を使ったオリジナル。サクッと頬張るとほんのり酸味と梅の香りが広がる、あっさりとした大人の味。

本日の煮込み　豚なんこつと大根　700円
湯通しの一手間を加た豚なんこつはクセがなく柔らか。大根と滋賀名産の赤こんにゃくも中まで醤油出汁が染みていて酒肴にぴったり。

日本酒好き店主がすすめる厳選の3本

「もともと日本酒好きなので、お酒選びは自分の好み」と村瀬さん。主に辛口を中心に、澤屋まつもとや玉乃光、蒼空など、地元京都の酒も意識して揃える。定番のほかに常に新しい銘柄を入れていくので、通うたびに違ったお酒に出合える。

左から秋鹿　純米吟醸　ひやおろし 1300円、黒龍　大吟醸 1300円、南　特別純米 1000円
※上記の値段はすべて1合あたり

秋鹿　純米吟醸　ひやおろしの推しポイント
山田錦100%使用、日本酒度プラス10。「季節の冷やおろし。秋鹿らしくピリッと辛口で、さっぱりとした飲みごこちです。秋鹿は定番酒として、いつも何かは置いています」

秋鹿酒造（大阪府）アルコール度数17度　精米歩合70%

黒龍　大吟醸の推しポイント
山田錦100%使用、ふくよかでフルーティー、キレもある王道の大吟醸。冷酒がおすすめ。「しっかりとした味わいで、ほどよい甘みがあります。鶏料理に最適です」

黒龍酒造（福井県）アルコール度数16度　精米歩合50%

南　特別純米の推しポイント
愛媛県産松山三井100%。「個人的に高知県には思い入れがあるので選びました（笑）。あっさりとしたシンプルな純米酒。ぜひ、うちのから揚げに合わせてみてください」

南酒造場（高知県）アルコール度数16度　精米歩合60%

誰もが居心地よく酔える店に！

そろそろ秋本番を迎える10月からは、定番メニューに熱々のおでんが加わる。「うちのはちょっと変わった鶏白湯スープのおでんで、手間ひまかけて仕込んでいます」。秋刀魚を炭火焼きしたり、季節感あふれる一品も登場の予定。

「いちげんさんが居心地のよい店にしたい」というのが村瀬さんの理想。美味しい料理といい日本酒、気配り上手の三拍子が揃うここなら、誰でも気持ちよく酔って楽しめるはずだ。

Instagram /@sakaba_muragon

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