洋食居酒屋 パリホンポ
愛されて20年、町家に移ってぐっと大人の雰囲気に。スッキリ辛口の日本酒と洋食ベースの酒肴を味わう
長いこと親しまれてきた東洞院三条の[巴里本舗]から、[洋風居酒屋 パリホンポ]として衣棚六角へ移転したのは2020年秋。雰囲気もがらりと変わり、しっとり落ち着いた町家スタイルに。靴を脱いで寛ぐのが心地よい、大人のためのごはんやさんだ。
この店とともに20年、「常連さんとともに年を重ねてきました」と笑顔を見せる店主の藤井さん。店構えは和のテイストになったが、メニューはこれまで培ってきた洋食の技をベースに、その時々の厳選した食材で作る品々。「みんなでワイワイというより、落ち着いて飲める空間がいいなと思うようになりました」の言葉どおり、酒に合う肴や、専門店から仕入れる鮮魚や牛肉などを使った一品料理でもてなしてくれる。
気になる日本酒は、スッキリした辛口を常時2種類用意。日本各地の隠れた酒を扱う円町の[島商店]に、その時々のおすすめの銘柄を届けてもらっているので、どんな日本酒を楽しめるかはその夜のお楽しみ。
取材日のラインナップは、軽やかで飲みやすい「廣喜 純米」(岩手・紫波酒造店)と、旨みがありつつ後口のキレが良い「吾輩ハ酒デアル 山廃純米」(奈良・千代酒造)。冷たい日本酒をグラスワインで楽しむ趣向だ。
一見シンプルながらひと手間もふた手間もかけた献立は、どれも魅力的。その日おすすめの鮮魚の盛り合わせ(1350円)は、オリーブオイルとスダチ、岩塩で。九条のホルモン専門店で仕入れた牛アゴ肉のやわらか煮(1500円)は生姜と少しのニンニク、塩だけで味付けしたもの。寒い時季に仕込んだ自家製カラスミを使ったカラスミペペロンチーノ(1900円)は、期間限定の名物メニューだ。
日本酒のほかに、フルーツをたっぷり使ったチューハイやビール、ワインもスタンバイ。好きな料理とお酒で、ゆっくり過ごしたい。






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