和旬 Kien
地元愛溢れる店主が営む気鋭の料理店。歴史とお茶のまち宇治で、料亭仕込みの季節感あふれる和食を
いつ訪れても、宇治川と緑の山並みが織りなすのどかな眺めに心が癒される宇治。観光客が行き交う表通りから、静かな小路へ入った先に店を構えるのが[和旬 Kien]だ。
にこやかに迎えてくれる店主・岡本貴志さんは、地元の出身。高校卒業後、老舗料亭[菊乃井]や、自身の実家である名店[岡もと]など錚々たる料亭で研鑽を積んだキャリアの持ち主で「料理を通して、宇治を盛り上げていきたい」と、2022年5月にこの店をオープンした。
全16席ほどの店内は、シックな雰囲気ながら開放感にあふれて居心地がいい。岡本さんはカウンター席の目の前に立ち、見事な包丁捌きや盛り付けなど、奥深い和食の技を惜しげもなく披露して、ゲストを楽しませる。
献立は月替わりで、お造りや肴、炭火焼きなど、季節感あふれる品々を用意。ディナータイムには、最初に旬の味覚を盛り込んだ前菜が、一人ひと皿サーブされる。端正な盛り付けや繊細な味わいが素晴らしい。
壁には、その日の日本酒のラインナップが書かれている。「日本酒も季節のもの、珍しいものを召し上がっていただきたいです」と、岡本さん。「不老泉 山廃仕込純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒」(滋賀・上原酒造)をはじめ、試飲して美味しいと感じた日本酒を10種類以上、スッキリした辛口から、飲みやすいもの、甘口のもの、中にはラベルに惹かれて仕入れたものまで、さまざまな銘柄が並ぶ。
随時、新しい銘柄を仕入れるため、常連客にも「来るたびに違う日本酒を楽しめる」と喜ばれているそう。日本酒は「久保田萬寿」(新潟・朝日酒造)一合1600円、その他の銘柄は一合950円で提供する。
珍しい日本酒といえば、「鳳凰美田」(栃木・小林酒造)で作られた果実酒もおすすめ。フルーツ本来の味わいや口当たりにまでこだわり、ロックで飲むとその濃厚な味わいを堪能できる。果実酒(いずれも鳳凰美田)梅酒800円、ゆず、もも各900円。
身が分厚く脂ののった鯖寿司(900円)は、ディナータイムの締めの食事にもよし、日本酒のアテにするのもよし。ランチタイムなら、華やかな見た目も魅力的なうな玉重(2600円。前菜、小鉢、お吸い物、漬け物付)もおすすめだ。宇治で本格的な和食を食べたい時には、迷わずこちらを目指したい。
和旬 Kien
- 住所
- 宇治市宇治妙薬32 中宇治yorin西棟1FGooglemapで開く
- TEL
- 0774-24-5030
- 営業時間
- 11:30~14:00(LO/13:30)、17:30~22:00(LO/21:30)
- 定休日
- 日・月曜休
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