音楽を聞かせて醸し、音楽が聴ける酒「レコ酒」が発売
国産オーディオメーカーと開発した加振器音響システム
「お酒に音楽を聞かせて発酵させる」
最近、そういった取り組みをちらほら聞くようになって来ましたがこちらのプロジェクトはアプローチが少し異なります。
「お酒は生き物。音楽でいい気分になってもらって…。みたいな、ロマンチックな話じゃないんです。老舗国産オーディオメーカーONKYOさんが開発した加振器音響システムを使い、醸造タンクそのものをスピーカー化。振動で醪が攪拌され発酵が進みやすくなり、米が溶けやすい状態をつくる仕組みです。櫂棒がすっと入ってく感じには驚きです」。そう話してくださったのは、このレコ酒の醸造を担当した徳島県・三芳菊酒造 代表取締役・杜氏の馬宮さん。
楽曲のジャケットとしての日本酒
三芳菊酒造さんとONKYOさんの取り組みをインターネットで知り「僕らの音楽を聞かせたお酒を作って欲しい!」と名乗り出たのは、このレコ酒のプロデューサーであり、和太鼓を主とした演奏を行う音楽ユニット「猩猩(しょうじょう)」の代表奈尾知弥(なお ちひろ)さん。コロナ禍において演奏の機会が失われた中、自らの音楽を広める新しい形として「レコ酒」を企画。日本酒と共に和の文化を世界に広めるための活動を続けているそう。
実は、ボトルラベルにこだわりがあり、記載の二次元バーコードを読み取ると、醸造に使用した楽曲のダウンロードが可能。楽曲を売るためのジャケットが日本酒であるというアイデアだ。まさに音楽を聞かせて醸し、音楽が聴ける日本酒「蓄音酒〜レコ酒〜」の誕生。酒にも音楽にも“酔いしれる”のがレコ酒のコンセプトでもある。
味もパッケージも楽しめる
日本酒初心者でも楽しめるよう、白ワインのようなフルーティーな香りを持つ爽やかな微発泡酒に仕上げられ、化粧箱には奈尾さんの出身でもある香川の伝統工芸品「讃岐のり染」を使用。売り上げの一部は奈尾さんのアイデンティティである地元香川の祭りの運営に寄付されるとのこと。まさしく目、耳、舌で味わい、関係者をハッピーにする新しい日本酒のカタチが誕生した。
京都・岡崎庵にて開催されたPRイベントでの様子。猩猩による演奏と試飲会が供され賑わった。
商品詳細
品目:清酒 純米吟醸酒(発泡性) ※カップ酒は無発泡
アルコール分:15度
精米歩合:60%
原材料名:米(香川県産)・米こうじ(香川県産)
原料米:香川県産アキサカリ100%
醸造年度:2022年6月
製造者:三芳菊酒造株式会社(徳島県三好市池田町サラダ1661)
杜氏名:馬宮亮一郎
デザイン:大野篤彦(讃岐のり染)
音楽:猩猩 -Shojo- 作曲:kotk
販売場所:三芳菊酒造
販売サイト:https://shop.sho-jo.com/
価格:4合瓶(箱入り)13,000円/一升瓶(箱なし)20,000円/カップ酒3個セット(箱入り)10,000円
(※全て税別)
奈尾 知弥(なお ちひろ)
和太鼓、篠笛、獅子舞奏者。
国内外で和楽器の魅力を発信し続ける若き音楽家
香川県三豊市出身 31歳
幼少期より地元の祭り「讃岐獅子舞」に魅了され、3歳より和太鼓、11歳より津軽三味線、20歳から篠笛を始める。
2017年にはアメリカネバダ州で行われる世界最大規模のフェスティバル「バーニングマン」にアジア人初としてオフィシャル参加。
2018年、イタリア・ナポリ、フィレンツェで公演。イタリア太鼓集団の専属講師。
2019年、映画「燃えよ剣」にて和太鼓出演(2021年公開)
2020年、音楽ユニット「猩猩」結成
三芳菊酒造(みよしぎくしゅぞう)
徳島県三好市で1903年(明治36年)創業。蔵つき酵母を使い造られる酒はワインのようなフルーティーな味わいが特徴。アルコール感を感じず飲めると女性や日本酒に飲み慣れない方にも好評。「ワイルドサイドを歩く酒蔵」として、新しいことにチャレンジすることが大好きな蔵元・杜氏の馬宮亮一郎さんは音楽活動もしており、酒蔵にはライブスペースもある。
三芳菊酒造株式会社
- 創業
- 1903年(明治36年)
- 代表銘柄
- 三芳菊
- 住所
- 徳島県三好市池田町サラダ1661Googlemapで開く
- TEL
- 0120090053
- 営業時間
- 8:00〜18:00
- 定休日
- 日曜日