イベントレポート

経営者同士がつながるイベント「つながってみたらどうだい?in京都」がMy Sake World京都河原町店で開催!

大同生命保険株式会社が運営する、経営者同士のコミュニティサイト「どうだい?」主催のイベントが、2025年10月9日(木)、「My Sake World京都河原町店」で実施された。大勢の経営者が日本酒を中心に盛り上がった様子をレポートする。

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2025年5月、Sake Worldでは日本テクノロジーソリューションの岡田耕治社長と、リーフ・パブリケーションズ代表の中川真太郎の対談を通して、両社が進める日本酒業界への取り組みを紹介した。

岡田社長が展開する「地球の歩き方オリジナル日本酒」だが、企画自体は大同生命が運営する経営者同士のコミュニティサイト「どうだい?」を通して生まれている。同コミュニティサイトの1周年セミナーにおいて、岡田社長と地球の歩き方編集長(当時)であった宮田崇氏が出会ったことが企画実現のきっかけとなった。

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そして、「どうだい?」と「Sake World」による日本酒ブレンドの取り組みが出会い、実現した企画が本記事で紹介する「つながってみたらどうだい?in京都」となる。

本企画では「どうだい?」の想いでもある、「経営者が垣根を超えて集まれる場所」をコンセプトに開催。約30名の経営者たちが日本酒を中心に盛り上がり、有意義な交流の時間となった。

約30名の経営者が日本酒ブレンドを体験

イベントは18時〜20時の約2時間で開催された。

まずは「Sake World」全体の事業をリーフ・パブリケーションズ Sake World編集長の井口が説明。京都滋賀のタウン情報誌『Leaf』で培ってきたメディア・イベント運営ノウハウを活用し、現在はNFT技術による日本酒の低温熟成や日本酒ブレンド施設の運営していることを伝える。

イベントに集まった経営者たちは、全員が全員日本酒に精通しているわけではない。まずは店舗スタッフが日本酒の概要を説明。「水」「米」「酵母」「精米歩合」の4点が主に重要であり、日本酒のキャラクターを決定づける要素であることを理解してもらう。

また、2024年末には「麹を使用した伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを共有。2013年に登録された「和食」とともに、後世へ文化継承していく意義が強調された。

日本酒の基礎講座が終わると、今回のブレンド対象となる8種類の試飲に進む。それぞれの香味をメモに残しつつ、ブレンドの軸にする銘柄を検討する。

日頃日本酒を飲んでいる方でも、その味わいや香りをしっかり受け取ることは難しいもの。参加者は個性豊かな日本酒を楽しみつつ、選定を進めていく。

「ブレンドしようと思うからこそ、いつもより日本酒から得られる情報に注意深くなった。新鮮な体験だった」という意見も。

ブレンド酒の造り方は自由であるが、一つの指標として以下の手順が提示される。

・プライマリー(一番好きな銘柄)を1つ
・セカンダリー(二番目に好きな銘柄)を2つ
・合計3つの銘柄を好きな配分で混ぜ、40mlで試作する

メスシリンダー、フラスコ、スポイトといった器具を使ったブレンド体験に、各テーブルから「理科の実験みたい」という声が聞こえてくる。「本当に美味しくできるかな…」といった少し不安な意見も。

楽しみながらブレンドに取り組む参加者の表情は真剣そのものだ。

炭酸水やジュースでリキュールや果実酒を割り、自分の好きな味わいを表現した経験を持つ方は多いかもしれない。しかし、蔵を超えた日本酒同士をブレンドし、新しい香味を生み出す体験は滅多にできるものではない。日本酒のブレンド体験は能動的な飲酒となり、五感をフル活用した特別な体験へと生まれ変わる。

完成したオリジナルのブレンド日本酒は、200mlの瓶に詰められてお土産として持って帰ることができる。その際、ラベルにはブレンダー名とオリジナルの銘柄を記載する。

「どんな名前にしようかな」といった声も聞こえてくるなど、日本酒を創作する楽しみが伝わってきた。

ブレンド体験者には「My Sake World認定・日本酒ブレンダー」の認定証が発行される。

試作の上に出来上がったお酒の味わいに対して「美味しい!」「とても良いものができた」といった肯定的な意見が多数。ワイン酵母を使用した銘柄や、フルーティな香りが特徴的な銘柄など、軽快でスッキリした味わいを中心に組み立てた方が多い印象だ。

「日本酒は普段全く飲まないけど、こんなに味わいが違うことにびっくりした」という声も。他にも「個性の強い日本酒を少し入れるだけで、印象がガラッと変わることに驚いた」という意見も少なくなかった。

My Sake World京都河原町店の
予約はこちらから

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ブレンド体験のあとは経営者交流会

ブレンド体験が終了すると、約60分間の懇親会へ。ブレンド体験の感想を交えつつ、それぞれの事業紹介や今後の可能性について活発に意見交換が行われた。

日本酒に合うおつまみを株式会社津乃吉の吉田大輔氏が提供。

「うずらの煮卵」「鳥ハツとキノコのポン酢炒め」「鰹味噌と豆腐」など、ついついお酒が進んでしまうメニューが並んだ。

「どうだい?」からは、今回のような交流会を通して、「地球の歩き方コラボ日本酒」といった商品開発や経営者同士のつながりが生まれている。

「My Sake World」での日本酒ブレンド体験を元に、新しいつながり、協業が生まれることが期待されるだろう。

「飲みニケーション」を超えた学びと発見の時間

今回の「つながってみたらどうだい?in京都」では、日本酒ブレンドという新しい体験を通して、経営者同士が垣根を超えて交流する場が生まれた。

五感をフル活用して新たな香味を創り出す体験と交流は、単なる「飲みニケーション」を超えた学びと発見の時間となったはずだ。

現在、消費者心理は「モノ消費」から体験を重視する「コト消費」へと移行しつつある。こうしたクリエイティブな作業を通した交流は、これまで以上に活発で有意義なものとなるだろう。


ライター:新井勇貴
滋賀県出身・京都市在住
酒の文化と物語を伝えるフリーライター。大学卒業後に京都市内の酒屋へ就職し、食品メーカーでの営業を経て独立。日本の酒を基本テーマに、造り手の想いや一杯の酒の背景にある物語を伝えます。
J.S.A. SAKE DIPLOMA・ワインエキスパート/SSI認定 酒匠・日本酒学講師

My Sake World 京都河原町店

My Sake World 京都河原町店

住所
京都府京都市下京区寺町通松原下る植松町711Googlemapで開く
TEL
075-746-2583
営業時間
13:00~20:00(最終受付19:00)予約可能時間13:00、14:00、15:00、16:00、17:00、18:00、19:00予約なしでも体験可能

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