Sake World NFT

「Sake World」CEOが明かす!事業構想と日本酒の新たな世界の創造について語る

日本酒メディアサイト「Sake World」・日本酒のNFTマーケットプレイス「Sake World NFT」の開発運営・アッサンブラージュによる日本酒「Assemblage Club」の開発販売を行う[株式会社リーフ・パブリケーションズ]事業構想と日本酒の新たな世界の創造に挑む。

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日本酒メディアサイトSake World・日本酒のNFTマーケットプレイスSake World NFTの開発運営・アッサンブラージュによる日本酒「Assemblage Club」の開発販売を行う[株式会社リーフ・パブリケーションズ]CEO中川が日本酒事業開始から現在までの軌跡を振り返りつつ、2025年に向けた今後の事業構想と日本酒の新たな世界の創造を明かします。

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株式会社 リーフ・パブリケーションズ 代表取締役社長 中川真太郎
プロフィール
2020年トロント大学政治経済学部卒業。同年、建設会社に入社。太陽光発電所建設工事等のマネジメント業務に従事。日本酒を海外に広げたいという想いから、第二創業のリーフ・パブリケーションズに参画、2024年代表取締役に就任

誰もが日本酒を創造し、発信・販売できる世界を創造する

―日本酒事業開始の経緯について教えてください

中川「リーフ・パブリケーションズは、グルメ情報を中心に取り扱う雑誌『Leaf』を発刊する出版社で、“街と繋がる”をテーマに京都・滋賀の街に寄り添って、20年以上情報を発信してきました。
また、出版事業以外では、雑誌の取材等を通じて繋がった京都・滋賀を中心に食に関するイベントの運営等行ってきました。実は10年以上前から日本酒業界とのリレーションがあり、地元京都 伏見を盛り上げるために、日本酒の情報発信や様々な日本酒イベントの運営も行ってきました。そんな中、コロナ禍に取引先の飲食店からの雑誌の広告出稿の停止やグルメイベントの開催取りやめなどにより、会社としては大打撃を受けました。そんな雑誌離れが続く中で、雑誌に代わる新たな事業として最終的に選択したのが日本酒事業です。」

日本酒は、1973年に製造量のピークを迎え、その後、酒離れなどの要因により製造量は減少の一途をたどり、廃業する酒蔵も増加している。さらに、コロナ禍で飲食店での酒類提供が止まる中、日本酒の販売量は激減した。このような状況の中で、イベントで間接的に誘客するだけではなく、より直接的に酒蔵の売上、日本酒の販売量増加に貢献することはできないか、と考え始めたという。

―ビジョンに掲げられている「誰もが日本酒を創造し、発信・販売できる世界を創造する」とは具体的にどのようなことでしょうか?

中川「私の周りでは日本酒を好んで飲む人が少なく感じていました。日本酒の販売量増加のための新ビジネスを構想するのであれば、アルコール飲料は飲むけれども、日頃日本酒を飲んだり、購入する機会が少ない人間が、日本酒を購入したくなるサービスの方が日本酒業界に貢献できるのではないか?まず、“自分自身がどのような場合であれば日本酒を購入するか”、を自分なりに考察してみることにしました。」

『自分がクリエイターとして日本酒を創り、販売・発信するようになれば日本酒を購入する』

「私の中では、日本酒を飲むという行為は、非日常的な娯楽に位置付けられ、お金と時間を消費する行為と整理されます。単に“飲む”という行為以外に、日本酒の娯楽としての楽しみを向上させる方法がないかと考えたときに、飲む以外に、自分で作る、売ることができるのであれば、もっと娯楽としての魅力が増すのではないかと思ったのです。」

※「クリエイターエコノミー」とは、消費者がクリエイターとして情報を発信・販売ができる経済圏をいい、現在では、YouTubeやInstagramなど動画・写真・テキストなど様々な分野で成り立っている。

誰もが日本酒を販売できる環境①-酒税法という壁―

―日本酒は免許がないと販売できませんが、そのあたりはどのように解決されたのでしょうか?

中川「日本酒を販売するためには、酒類販売業免許が必要とされていることが酒税法で定められていますので、誰でも日本酒を販売できるわけではありません。この酒税法上の課題に対して、何とか酒類販売業免許を保有していない方でも、日本酒を販売可能とできないか?そこで思いついたのが、日本酒の実物とその権利を分離し、実物は酒類販売業免許を保有している私たちで保管し、日本酒の引渡しを受けることができる権利をNFTチケットにして、当該NFTチケットでいつでも現物の日本酒を発送するという仕組みでした。この仕組みであれば、現物の日本酒の授受等が発生する場合には私たちが保有している酒類販売業免許で実施し、一般ユーザーが日本酒を売買する場合にはビール券などのようにお酒の売買として扱われないのではないか、と考えたのです。この考えのもとで各種規約を整えた上で、国税庁に確認をいただき、弊社の仕組みであれば酒類販売業免許を保有していない一般ユーザーでも売買することができるとの回答をいただきました。そして、NFTチケットの形で、誰でも日本酒の売買をできるシステム『Sake World NFT』が誕生しました。」

▲サービス立ち上げの記者会見には京都府知事や京都市長(当時)も同席

特許も取得済み

中川「Sake World NFTは、ユーザーが現物の保管年数等の保管条件を指定した上でNFTの形式で購⼊することができるという点が非常に画期的なサービスです。この仕組みについて特許(特許第7389527 号、特許第 7337425 号)を取得しています。また、日本酒以外の酒類にも応用ができる仕組みであるため日本酒だけでなく、ワインやウイスキーなども対象に特許を取得することができました。」

誰もが日本酒を販売できる環境②-製造免許という壁―

―では製造免許に関してはどのように解決されたのでしょうか?

中川「現在日本では新規の清酒の製造免許を取得することは事実上できないとされています。それは、清酒の製造免許の発行にあたり、酒税法では『酒税の保全上酒類の需給の均衡を維持する必要がある』と規定されており、過剰供給の防止が理由となっています。また、国内の清酒消費量が減少を続ける中、既存酒蔵の供給量を可能な限り維持・保護することが背景にあります。このような背景から、日本国内では、清酒の新規の製造免許が発行されないため、清酒ではなくその他の醸造酒の製造免許を取得し、清酒に副原料を加えた『クラフトサケ』という新たな分野の製造販売を行ったり、日本国内では新規の免許を取得できる特区を作るように申請をしたりするなど、広く清酒を作ることができるようにする取組みが行われています。これに対して、私たちが考えたのは、予め作られた日本酒を混ぜ合わせることによって新たな味の日本酒を創造する、ブレンドによる日本酒作りでした。ブレンド日本酒は、予め一から米を醸して作るものではありませんが、①小ロットから新たな味の日本酒を作り出せる、②発酵技術のみでは難しい細やかな味の調整ができる、といった利点があります。また、私たちが、ビジョンとして掲げる『誰でも日本酒を創造できる世界』には、ライトな一般ユーザーも想定されますので、ライトユーザーにも日本酒を気軽に創ってもらえる上では、ブレンドという方法はフィットしているのではないかと考えています。」

ブレンド日本酒 [Assemblage Club] の開発

―Assemblage Clubに関して教えてください

「『Assemblage』とは、フランス語でブレンドの意味で、ワインをブレンドする場合にはアッサンブラージュするなどと言われています。フランスやイタリア、スペインなどでは主流の作り方です。ただ最初は、酒蔵が丹精込めて作った日本酒を混ぜてしまってよいのだろうか、という心配や、ブレンドすることによって味はまずくなるのではないかという不安ばかりでしたが増田徳兵衛商店、北川本家、松井酒造という京都でも伝統のある酒蔵の協力を得て、日本酒においても味を積層させたり、角をまるくしたりとアッサンブラージュでしか出せない味がある事がわかってきました。最初の商品である『Assemblage Club 01 CODE NAME:Taro』をシンガポール酒チャレンジ2023に出品し、見事金賞をいただきました。ブレンドによってつくり上げた商品が、国際品評会においても評価されたというのは、非常に喜ばしいことでした。」

オリジナルブレンド日本酒のニーズ

中川「ラグジュアリーホテルや鉄板料理店を中心にAssemblage Clubを仕入れていただく事が増えました。その後、うなぎ専門店や京都の人気居酒屋グループから店舗専用のブレンド日本酒の依頼をいただき、オリジナルの日本酒を創ることについて一定のニーズがあることがわかりました。」

ブレンドによる⽇本酒づくりには、発酵技術のみでは難しい細やかな味の調整ができる、 ⽐較的⼩ロットでの新たな味の⽇本酒をつくり出せる、というメリットがあることがわかったという。

「誰でも日本酒を創る」ことができる環境-酒類製造免許の取得

中川「Assemblage Clubの製造にあたっては酒蔵様に製造を依頼していましたが、受注数の増加もあり製造免許を保有する酒蔵をM&Aによりグループ化しました。」

今後予想されるオーダーメイド日本酒の受注増加、柔軟なオーダーメイド日本酒作りの対応を行っていくため、牧野酒造本店の事業承継を行った。今後は、牧野酒造本店のグループ化により、オーダーメイド日本酒の製造機能を強化し、個人向けにもサービスを拡大していく予定だ。

「誰でも日本酒を創る」ことができる場

―個人が作れる日本酒のブレンド施設「My Sake World」に繋がるのですね。

中川「My Sake Worldは、自分だけのオリジナル日本酒“My Sake”をつくることができる施設を2024年11月20日にプレオープンしました。飲食店向けだけでなく、⼀般ユーザーにもオーダーメイドでのブレンド日本酒づくりを広げていき、ブレンドをすることで、⾃分だけの⽇本酒“My Sake”を持っていただくことを目的としています。My Sake World では、現在12蔵の酒蔵の日本酒を原酒としており、これらをブレンドし、オリジナル日本酒のレシピを完成させます。レシピ完成後は、レシピが記載されたNFTとサンプル品を受領できるほか、その場でオリジナルレシピの日本酒を発注して、現物⼜は⽇本酒NFTの形で受領することができます。ブレンド日本酒の製造はグループ化した酒蔵での製造することが可能になります」

【店舗情報】
<My Sake World 御池別邸>※2025年1月23日オープン予定
場所:京都府京都市中京区姉小路通富小路東入る福長町123

<My Sake World 京都河原町店>※2025年春オープン予定
場所:京都府京都市下京区寺町通松原下る植松町711

Sake World の今後の展開

中川「Sake World では『誰もが日本酒を創造し、発信・販売できる世界』をビジョンに掲げて、事業を進めていますが、ビジョンを達成するための各種免許等の取得がようやく完了した状況で、今まさに『日本酒のクリエイターエコノミー』が誕生しようとしています。Sake Worldは、これから日本だけでなく、世界で広げていく取り組みをしていきます。このビジョンを実現するためには、まだまだ仲間もパートナーも圧倒的に不足しています。是非、ビジョンに共感してくれる熱意ある仲間、ビジョンの達成を応援いただけるパートナー、日本酒のクリエイターエコノミーの住人として盛り上げてくれる日本酒好き、の全てを求めています。一つでも当てはまる方は一緒に日本酒を盛り上げていきましょう!」

保有免許、取得特許で唯⼀無⼆のポジションを獲得しようとしている。
酒類を取り扱う様々な免許を保有し、ビジネスに関する特許についても複数取得。
他の追随を許さない、唯⼀無⼆のポジションを築いている。

保有免許
①通信販売酒類⼩売業免許、②(1989年6⽉以前に発⾏された)酒類⼩売業免
許、③⾃⼰商標卸売業免許、④酒類輸出⼊卸売業免許、⑤酒類販売媒介業免
許(2024年10⽉審査中)、⑥酒類製造業免許(清酒・単式蒸留焼酎)
取得特許
Sake World NFTのコアシステムに関する特許 合計3件
(特許第7337425号、特許第7389527号、特許第7493280号

・Sake Worldのメディア事業
・Sake World NFTの通販事業
・Assemblage Clubの製造事業
・Sake World 蔵の酒蔵事業
・My Sake Worldの店舗事業

▼ホワイトペーパー

株式会社リーフ・パブリケーションズ

株式会社リーフ・パブリケーションズ

創業
1996年
代表銘柄
Assemblage Club
住所
京都府京都市山科区音羽前田町43番地 ヤマシナアーバンコテージ1FGooglemapで開く
TEL
075-632-9453
HP
https://sakeworld.jp/abc/
営業時間
9:30~18:30
定休日
土日

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