店では出せないワクワクと楽しみがある場所
My Sake World体験レビュー[Mr SAKE2024準グランプリ 島田昇忠さん]
ブレンドによるオリジナル日本酒づくり体験施設として、Sake Worldが運営している『My Sake World』。第1号店[御池別邸]は延べ1000人以上の方が体験し、好意的な感想が多く寄せられている。一方で、日本酒業界全体を見渡すと、斬新なビジネスモデルでもあるのがMy Sake World。“関係者”からのフィードバックも気になるところだ。そこでSake Worldでは、様々な「有識者」に体験してもらうことにした。
今回ご体験いただくのは、Mr SAKE2024準グランプリや、第6回世界唎酒師コンクール日本代表などの実績を持つ島田昇忠さん。大阪・塚本にて飲食店「酒神の宴」を切り盛りする気鋭の料理人でもある。
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三度目の「楽しい!」
My Sake Worldには、過去に2度御池別邸で体験し、今回は京都河原町店でのブレンド体験に臨む。いつもの“戦闘服”と違い、ファッショナブルな出で立ちでご来店。

前回前々回と同じく、まずスタッフから日本酒の特徴や歴史の解説を受ける島田さん。後ほどのインタビューでは店内内装に加え、自身が普段来店客相手に説明することもあって、要所要所を押さえつつ端的で頭に入りやすいと好印象。

そして日本酒ブレンドタイムへ。
三度目のマイサケづくりだが、ジャンルは変わらずに12→8へと“縮小”されたこともあって、かえって迷いがなくなったそう。それでいてまず抱いた感想は「楽しい!」


試作を終えた後は、歓談しながら、Sake Worldオリジナルブランド日本酒「Assemblage Club」に話題が移り、新商品の[KASUMI]に関心。
酒神の宴では、既にTaro´を導入いただいているが、「これいいですね!」と高く評価。ちなみに後日、発注をいただいた。ありがとうございます!


店では出せない「ワクワク感」
体験終了後は振り返りインタビューを実施。
-三回目はいかがでした?
島田さん(以下略)「最初は『立ってやるの?』と感じたんですけど、いざやってみるとカジュアルにできました。河原町店は河原町店で良さがありますね。スクリーンがあるので団体様向けという印象です」
-御池別邸と比較してどうですか?
「種類が減った分、かえってやりやすかったですね。何にするか決めやすくて、時間的にも早くできました」
-改めてつくってみて。
「楽しいですね!お店でも『飲み比べる楽しさ』はできますけど、『自分でつくるワクワク感』って出せないんです」

-料理に活かせる部分はありますか?
「料理の場合は、『これとこれを使えばこんな感じやな』ってイメージがある程度できるんですが、日本酒だとそうはいかないんですよ。想像通りにいかないというか、『あれ?こんなんやったかな?』ってことがあるんです」
-島田さんほどの実績があっても?
「全然違いますよ。3回目ですけど、今回も結構な驚きがありました」
-当事者じゃないと分からない感覚ですね
「料理をやっている人間として、基本的に『料理メイン』か『お酒メイン』か、どちらかに寄り添っていく必要があります。ステーキの力強さなら、赤ワインといった感じですね。でも日本酒ブレンド体験の面白いところって、『料理に合う酒』を自らつくっていけるんです。例えば『軽い』『強い』を自分の意思で選べれますよね」
「自らつくれる」という楽しみ
-もし「酒神の宴ボトル」をつくるとしたらどういった味にしてみたいですか?
「まずは2種類欲しいですね。ひとつは食中酒向き…日本の伝統的な旨みや出汁に合うタイプですね。もうひとつはモダン系。フルーティーやすっきりあるいはジューシー。酒神の宴ではチキン南蛮も人気なので、酸味立つタイプでもいいですね」

酒神の宴の人気メニュー「チキン南蛮」
-実現すれば弊社としても重要な事例になります
「僕自身、日本酒については『楽しむ』を一番重視しているんです。お客様が自ら選ぶ、新しい味を見つけて・好きを出会える『楽しさ』ですね。My Sake Worldでは色々な日本酒をちょっとずつ飲めますし、そこから自らつくっていける。間違いなく広めるポイントになりますね」
-ラインナップで気になったところはありましたか?
「パッと見たとき、『生酒もある。古酒もあって、旨口系もある。色んな種類が入ってるな』と感じました。お客様も最初にテイスティングした時に、違いが分かりやすいのではないでしょうか。好みの把握がしやすそうですね。特定のところに“振り切っている”ものが多いイメージはありましたけど、“中庸”なものもあり、混ぜるとシンプルにまとまりそうだなとも感じました。考えられていますね」

-酒神の宴では日本酒飲み放題サービスもあり、豊富な銘柄を取り揃えてます。でもMy Sake Worldのように“尖って”はいない?
「そこまでではないですね。出来るだけ色々なお酒を置くようには心がけていますが、意識しているのは『バランス』です」

飲み放題プランもある店内は、所狭しと銘酒がズラリ。
日本酒は「伝統」である
-最後に、島田さんにとって「日本酒」とは?
「難しいですね…(1分ほど沈黙)
僕にとっては間違いなく『伝統』です。日本酒は『國酒』であり『魂』といえるもので、日本人が大切にしていかないといけない部分ですね。飲み物としてだけではなく、日本の文化として神様や農作物と深く関わっているものですし、先ほどお話しいただいた『歴史』はまさにそれですよね」
-いち個人の印象ですが、島田さんご自身は新しい取り組みや年齢面(1998年生まれ)で「革新」のイメージを抱きます。
「やっぱり『変わらない』って部分があると思うんです。日本酒の流行も、以前は旨口や吟醸系がそうで、今はフレッシュ重視などと言われています。
でも移り変わりがあっても、本質的な部分は変わりません。僕も店で色んな日本酒を置いてますけど、『流行っているから』といってフレッシュ系ばかりではないですし、お客様の中には古酒を好まれる方も多くおられます。勝手な先入観を持たず、バランスを取って発信していきたいですね。
僕たちの時代では、“若い人”たちの考えは、日本酒に限らず性別などで多様性があります。僕は多様性をポイントに見ているので、日本酒の中でも認め合っていけるようにしたいですね」

-素晴らしい言葉をいただけました
「本当はもっと“若い子”らしいこと言いたかったんですけど笑
やっぱり僕は、伝統というか『変わらないもの』を大切にしていきたいですね」
ともすれば杓子定規的な見方をされがちだが、根っこにあるのは、誰よりも伝統を重んじるというのが島田さんの日本酒スタイル。“ホーム”である酒神の宴以外でも活動領域を広げる中で、オーダーメイド日本酒以外でも、Sake Worldと今後“共闘”していく文脈もでてくるであろう。ご来店ありがとうございました。
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