オリジナルブレンド日本酒の取り組みは飲食店や酒蔵だけではなく、企業にも輪が広がりつつある。今回は「福祉で創るワクワクするまちづくり」をテーマに暮らしを豊かに、日本を元気にする “仕組み” を作る宮崎 忠洋さんにブレンド日本酒に取り組む理由をインタビュー。

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宮崎 忠洋さん

プロフィール

介護スタッフとして経験を積み、2011年に東大阪市で民家改修型デイの運営を開始。現在はサービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホーム、デイなどの高齢者介護のほか、障害者向けサービス、保育など幅広く手がけている

1.日本酒は、人と人をつなぐ「橋」のような存在

－日本酒との関わりについて教えてください。

宮崎さん「大阪で医療・福祉の事業を経営しています。『人』のために『人』が働く事業を経営していることから日々多くの方々と関わる中で、心を緩める時間としてお酒は大切な存在だと思うようになりました。」

「日本酒は、季節や地域によって異なる表情を見せ、会話のきっかけや場の空気を和ませてくれます。特に、仕事仲間や友人との一杯には、不思議と距離を縮める力があると感じています。私にとって日本酒は、人と人をつなぐ「橋」のような存在です。」

－オリジナルブレンド日本酒の製造の経緯を教えてください

宮崎さん「きっかけは、事業の根幹である『人とのつながり』を形にしたいと思ったことです。ブレンドという手法を最初に聞いた時は、繊細で難しそうという印象でしたが、実際に体験すると、自分の感性や相手の好みを反映できる面白さに魅了されました。」

－味わいはいかがでしょうか？

宮崎さん「香りや味わいの変化はもちろん、その場にいる人たちとの会話や笑顔が一層豊かになる感覚がありました。完成したお酒は、やわらかさと奥行きがあり、誰と飲むかによっても表情を変える魅力を持っています。この日本酒を通じて、社内外の交流や新しい発想、喜びや悲しみを分かち合うきっかけが生まれることを願っています。」

2. 人との交流から新しい価値を創出

－ブレンド日本酒のような新しい取り組みやサービスに対してどう思われますか？

宮崎さん「私自身、福祉系大学在学中にデイサービスで実習した際に利用者のニーズを把握することを再認識しました。時代が流れるスピードが速い為、同じようなことをしても求められる時代ではないのでその状況にシビアに対応する大切さは感じています。」

「ブレンド日本酒は斬新な発想で面白いと思います。時代背景やその時々の風味や味わいが作り出せるのがいいですね。」

－従業員さんやお客様にプレゼントされていると聞きましたが感想はいかがでしょうか？

宮崎さん「もうほどんど在庫ないですよ（笑）すごくプレゼントしやすいです。定番と夏用で2種類作りましたが、次は冬用を作りたいですね。今回はあっさりした味なので、次は熱燗など濃厚な味わいにしてみたいと思います」

3.「人」を軸にした物語

－ブレンド日本酒期待することはありますか？

宮崎さん「オリジナル日本酒には、『人』を軸にした物語を広げてほしいと考えています。飲む人同士が自然に会話を交わし、時に笑い、時に励まし合えるような存在になれば嬉しいです。Sake Worldには、造り手や飲み手、地域をつなぐ場として、日本酒文化の魅力を多方面に発信してほしいです。私自身も、人との交流から新しい価値を創出し、それを事業や地域に還元していきたいと考えています。」

インタビューの中で「人」「コミュニケーション」という言葉が多く出ていた。コミュニケーションを大切に、そして円滑に、ブレンド日本酒は人やコミュニケーションに華を添えるひとつのアイテムになる。

文：Sake World編集部

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