日本酒とお店

高知県屈指のグルメスポット「ひろめ市場」で楽しむ日本酒と高知グルメ

高知県に訪れたなら、必ず立ち寄っておきたいグルメスポットとして有名な「ひろめ市場」。 本記事ではひろめ市場の特徴と共に、実際に堪能してみた高知グルメと日本酒をご紹介。 実際に行かれる際の参考にしてみてください。

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高知龍馬空港から車で約30分。高知市中心部に位置しており、近くには高知城や全長約650m続く帯屋町商店街といった観光スポットと好立地な場所にある「ひろめ市場」。

こちらでは高知グルメとして知られる「鰹のタタキ」「田舎寿司」「屋台餃子」をはじめ、和洋中とバラエティー豊富な料理が楽しめる。さらに土産物屋や魚屋、酒屋なども入っており、明るい時間帯から夜遅くまで様々な年齢層のお客さんで賑わいをみせている。

高知の魅力が堪能できるテーマパーク!

ひろめ市場が誕生したのは1998年。高知市の商店街活性化の中心となる施設として建設された。

館内には高知県ならではのグルメが揃う「お城下広場」や、趣向を凝らしたオシャレなフードが並ぶ「ひろめばる」。さらにカツオや芋けんぴといった高知土産が販売されている「龍馬通り」など、様々なエリアが展開されている。

ひろめ市場は基本的に入館料無料だが、施設外からの飲食物持ち込みは禁止とのこと。飲食に関しては、館内各所に共有のテーブル席が設置しているので、空席を先に確保してから目当てのグルメとお酒を買うのがオススメ!

また週末はかなり混雑しているので、相席してその場で同席した人たちと交流するのも楽しみのひとつ。

平日と土曜は10時〜23時、日曜は9時から開店しており、休館日は基本的に年末年始と他に年6日程度(1月、6月、10月)。※各店舗によって定休日や中休み時間などあり。

ひろめ市場で食べておきたい高知グルメ3選

1.やいろ亭の「鰹の塩タタキ&刺身」(2,600円)

高知県に来たなら、まずマストで食べてほしいのが「鰹の塩タタキ」。やいろ亭では厳選された鰹がタタキや刺身で提供されており、今回は両方が楽しめる舟盛りを注文!

鰹の塩タタキは粗塩がふられたことで本来の旨味が楽しめ、藁焼きならではの香ばしい風味も一緒に堪能できる。一方で刺身はモチモチとした食感があり、醤油と食べても良しだが、ニンニクやわさびをたっぷりのせて食べるのが高知流!

また、両方ともにひとつずつ分厚くカットされているので、食べ応えも抜群!

2.土佐蔵社中の「うつぼの唐揚げ」(900円)

海のギャングと称されている「うつぼ」は高知グルメのひとつとして人気高く、コラーゲンもたっぷり。旬は10月~3月までらしく、食べ方はタタキや唐揚げなど様々。

コチラの店舗で注文した「うつぼの唐揚げ」はサクサク系の食感ながら、肉厚で噛み応えのバランスが絶妙。

淡白な味わいだが独特なクセみたいなものは一切無く、味付けにプラスされた塩胡椒のアクセントが効いて、日本酒に合わせるおつまみ感覚で、何個でも食べれてしまう一品だ。

3.司食堂の「青さのりの天ぷら」(1人前500円)※写真は2人前

高知県の隠れた人気グルメであり、お酒のお供としてベストマッチするのが「青さのりの天ぷら」。

衣を薄くまとった青さのりは、パリパリと心地良い食感が楽しめると共に、口の中いっぱいに風味高い磯の香りが広がってくる。そのままでも十分美味しいが、添えられた岩塩をプラスすれば、旨味が倍増してよりお酒も進むこと間違いなし!

1人前で約3枚ほどのため、シェアして楽しむなら2人前以上の注文がオススメ。

高知グルメに合わせる日本酒3選

1.司牡丹酒造/司牡丹  ひろめラベル純米酒  300ml (1000円)

ひろめ市場限定で販売されている特別ラベルの純米酒。

香りは青リンゴを彷彿させるような爽やか系。飲んでみると、まったりとした口あたりで酸感は程よくあり、後味はサラッとキレる。加えて65%精米なので、力強い旨味も特徴的。

こちらの日本酒は司牡丹酒造の特徴である「淡麗辛口酒」が忠実に表現されているので、脂の多い鰹のタタキや刺身とのペアリングがオススメ!

2.有光酒造場/安芸虎 純米吟醸たれくち生酒 300ml(1200円)

こちらはお酒を搾る「槽」の口から垂れてくる部分をそのまま瓶詰めされた、無濾過タイプの生酒。

香りはバナナのような濃醇系。味わいに関してはまず甘味と旨味の濃度が高め。酸味は控えめながら、サッパリとした切れ口も楽しめる、上品にまとめられた純米吟醸酒でした。

グルメはうつぼの唐揚げなど油分や味の濃い料理となら、お互いの良さを引き立て合う「相乗効果」が見込めるのでぜひ合わせてみては。

3.亀泉酒造/亀泉 CEL-24 純米吟醸生原酒 300ml (1300円)

こちらは甘酸っぱい酸味が特徴的な高知県産酵母「CEL-24」を使用して醸されたお酒。

リンゴのような甘酸っぱい香りと酸味と甘味のバランスが絶妙で、まるで白ワインのような爽やかでフルーティーな味わいが魅力。また、原酒にも関わらずアルコール度数は14%とやや低く、土佐酒特有のキレの良さもあるので飲み心地も良好だ。

日本酒があまり得意では無い人や女性にはピッタリなお酒なので是非!

高知の食と酒をひろめ市場で満喫してみて

今回、ひろめ市場で高知グルメと土佐酒を色々と呑み楽しんでみた結果、全て美味しいものばかり!

まず大前提にカツオやうつぼ、青さのりなど全てが新鮮なので、食材本来の旨味が十分に堪能することができた。日本酒も3種類を飲み比べてみることで、一貫して土佐酒らしいキレの良い淡麗さはありつつも、辛口・中辛・甘口と全く異なる香味を体感。

ひろめ市場内には、お目当てのグルメやお店の場所がすぐ見つけられる館内パンフレットや総合案内所が設置されていたり、授乳スペースやベビーベッドなども完備されていたので、初めて訪れる人や小さい子どもと一緒でも十分に楽しめる配慮がされてるのも嬉しいポイント。

各店舗によってグルメの提供方法も違ってくるので食べ比べはもちろん、お土産を探したりなど様々なシチュエーションで利用してみては。

ライター:谷口廉
高知県出身/唎酒師・土佐酒アドバイザーの資格保持。
地元の出版社を経て、フリーランスの日本酒フォトライターとして四国エリアで活動中。
インスタグラム「sakelike_ren」で日本酒情報も発信している。

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