4年ぶりに復活!地酒王国、長野の魅力がつまった「YOMOYAMA NAGANO」に行ってみた
長野県の酒蔵が一同に集まる日本酒イベントが4年ぶりに実施。
東京、名古屋、博多をめぐり、一番最後に長野県の[ホテル メトロポリタン長野]で2023年9月20日(水)に開催された。全国2位の地酒王国、長野の「YOMOYAMA NAGANO」に編集部が潜入!
4年ぶりの開催となった「YOMOYAMA NAGANO」
本イベントは4年ぶりの開催で、イベント名もリニューアル。参加人数も定員をもうけて実施された。
「1996年から続いてきた催しで、今回からイベント名を“酒メッセ”から“YOMOYAMA NAGANO”に変更しました。」と話してくれたのは長野県酒造組合イベント担当の黒河内さん。
「今までは入場料金が低く定員もなかったので、たくさんの人に来てもらえるのはいいのですが、酒蔵と参加者の人が充分にコミュニケーションを取れないでいました。今年は数年ぶりの開催ということもあり、今までより近い距離で話せるよう参加人数をグッとしぼりました。」
イベント名の「四方山(よもやま)」とは、四つの山に囲まれた信州の地形を示していて、地形に育まれた信州の日本酒には多様性があることを表している。
長野の日本酒の特徴を聞いてみると「水が美味しいことは共通しているけれど、それぞれの地域によって違うし、さらに酒蔵ごとに全然違いますね。ひとつにくくれないことが良さだと思います。」
IWCチャンピオン・サケの日本酒やGI長野の出展も!
2023年7月5日に世界的なワイン品評会IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」が発表され、株式会社湯川酒造店の「十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦」が選ばれた。
長野県の酒が同賞を受賞するのは2021年以来2回目で、本イベントでも紹介された。
また、2021年にスタートした「GI長野」認定された日本酒コーナーも充実。
「GI長野」とは、長野県産の原料を用いて県内で造り、確かな品質を誇る日本酒とワインに贈られるもの。
造り手の想いとは
そんな注目の日本酒をはじめ、長野の酒蔵が一同に集う本イベントは多くの人で賑わっていた。
お客さんだけでなく、酒蔵の人にとっても大切なイベントなようで、「普段は酒造りに励んでいるので、実際に買ってくれたり飲んだ人の感想を聞く機会はほとんどない。消費者の人と直接関われる貴重な機会を今後も大切にしていきたい。」と話す酒蔵さんが多かったことが印象に残った。
来年の開催にも注目!
「日本酒好きの人だけではなく、今まで日本酒に親しんでこなかった人達にも来てもらいたいですね。長野は小さい酒蔵が多いので、造り手とお酒が結びつきやすいのが魅力。酒蔵の人と話すだけで、この人だからこのお酒が出来上がっているんだなというのが分かって面白いんです。」と黒河内さん。
お酒造りが盛んな地域ならではの活気と日本酒愛はもちろん、地元愛が随所に感じられ、お酒だけでなく長野という土地の魅力も感じられた。
来年も長野をはじめ全国での開催を予定しているそうなので、SNSなど早い段階からチェックしていきたい。
長野県酒造組合
https://www.nagano-sake.or.jp/
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