土佐酒の魅力を解説できるスペシャリスト「土佐酒アドバイザー」とは?
様々な資格が存在する日本酒だが、高知県では郷土酒「土佐酒」の魅力を発信する人に与えられている「土佐酒アドバイザー」がある。 今回は土佐酒アドバイザー認定に至る講習内容や取得するメリットなどについて、現地在住の日本酒ライター・谷口廉氏が解説する。
「土佐酒」精通の証
高知県酒造組合が主催として誕生した「土佐酒アドバイザー」。
土佐酒(高知県産日本酒の通称)の特性と商品知識の普及、きき酒能力の養成向上を図り、豊かな食生活と日本酒文化の振興に寄与するなど、“使用用途”は様々です。

1992年(平成4年)から始まり、2025年(令和7年)時点まで22回開催し、合計598名の土佐酒アドバイザーを輩出。蔵人はもちろん、土佐酒を提供する飲食店店主・スタッフに、一般の人も受講されています。
資格取得までの流れ
土佐酒アドバイザー資格は、約2ヶ月間で全10回の講習が行われ、座学ときき酒を通して土佐酒の真髄を学ぶカリキュラムとなっています。
座学

「土佐酒の歴史」「高知の酒造りと高知酵母」といった土佐酒に関する専門知識から、「タイプ別清酒の特徴の記憶」「市販清酒のプロファイル法によるきき酒」といったきき酒に関する知識。「酒類概論」「酒税法」といった酒類全般に関する知識も学ぶことができる。
きき酒実習
座学にて学んだ土佐酒・きき酒知識をもとに行う実技講習として、
・日本酒度・アルコール度・酸度の識別
・本醸造酒や純米吟醸などタイプ別清酒の判断
など、事細かなきき酒を行っている。
各分野で名高い講師陣
「高知県酒造組合理事長」や「技術顧問」など、土佐酒アドバイザー講師陣は多彩な肩書きをもつ。
県内蔵の代表・杜氏を務める方々をはじめ、高松国政局酒税課や調理師専門学校からも、各カリキュラムに応じた専門講師が登壇している。
資格取得の「特典」
土佐酒アドバイザーに合格すると様々な特典を受けることができます。
1.協会特製の「土佐酒アドバイザー認定証」「認定ピンバッジ」の進呈
2.高知県酒造組合が開催するイベント日程及び詳細が優先的に案内される。
3.土佐酒応援サポーター「TOSA SAKE NAKAMA」の上位資格者となり、同応援サポーターへ仲間入り認定者を推薦する権利が与えられる。
※「TOSA SAKE NAKAMA」になると、認定カード&バッジが進呈され、優先的に高知県酒造組合が開催するイベントの案内が受けられる。
4.高知県酒造組合開催のイベントにおいて、土佐酒のプロフェッショナルという立場でサポートに従事することが可能。
「発信者」の後押しとなる存在

土佐酒を販売及び提供する際、訴求力の向上に繋がると共に、消費者側からしても「土佐酒に詳しい人なら安心して任せられる」と信頼を委ねてもらうきっかけのひとつになるのが「土佐酒アドバイザー」です。
高知県内で受講できる方であれば、国籍関係無く誰でも申込可能。高知県酒造組合HPにて詳細が掲載されているので、土佐酒への想いが強い人や今後、土佐酒の取り扱いを検討されている人はぜひ、土佐酒アドバイザーを取得してみてはいかがでしょう。






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