消えゆく酒蔵を救え!日本酒業界を応援するSake World酒蔵投資が生まれた背景
日本酒業界の課題を解決したい──そんな想いから生まれた「Sake World酒蔵投資」。本コラムでは、Sake World酒蔵投資の仕組みや誕生の背景を連載形式でご紹介します。第一回では、業界の現状と私たちが目指す“酒蔵応援”の形についてお伝えします。
酒蔵を応援する新しいかたち「Sake World酒蔵投資」
一方で「どういった仕組みなの?」「どうして日本酒業界の課題解決に繋がるの?」といった声をいただいているのも現状です。
そこで今回、皆さまの疑問を解消できればと仕組みやSake World酒蔵投資が始まったきっかけをコラムで解説することになりました。
第一回目のテーマは、酒蔵投資が生まれた背景。日本酒業界が抱える問題点と、Sake World酒蔵投資を通してどのように応援できるのかについてお届けします。
酒蔵が抱える深刻な悩み
2024年12月に日本酒を含む「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録され、勢いに乗る日本酒業界ですが、一部の酒蔵は資金調達の難しさという問題を抱えています。
日本国内で日本酒を飲む人が減っていることから、長年にわたり経営不振に苦しんできた酒蔵が多く、自己資金で新たな設備投資ができず金融機関へ融資を申し込んだものの断られてしまったというケースもあります。資金の問題で、新しい酒造りにチャレンジできない酒蔵が存在するのです。
一方で海外の酒蔵は増加。海外産の日本酒が世界のマーケットで流通していることを踏まえると、日本の酒蔵もさまざまな挑戦をする必要があります。

▲国税庁「清酒製造業の概況」、きた産業株式会社提供資料を元にLeafにて作成
この状況を踏まえ日本の酒蔵を応援したいという想いから生まれたのが、株式会リーフ・パブリケーションズ(以降、Leaf)が展開するSake World事業、そして酒蔵の新たな資金調達方法Sake World酒蔵投資です。

出版社Leafが酒蔵投資を始めたワケ
Leafはもともと京都・滋賀の地域情報誌をつくる出版社として始まり、活動の拠点が京都であったことから、日本酒の産地である京都・伏見を通じてさまざまな酒蔵と出会ってきました。
酒蔵で働く方々とお話をする中で直面したのが、日本国内で日本酒が飲まれなくなってきていること、そして酒蔵が減ってきていることです。そこで日本酒業界が抱える問題を解決し、発展させることができないかと新規事業「Sake World」を始めました。

これまでSake Worldは日本酒イベントの開催や、日本酒ブレンド体験施設「My Sake World」のオープンなど、さまざまな事業を立ち上げてきました。そこで、もっと酒蔵を直接応援できる仕組みをと考えついたのがSake World酒蔵投資です。
Sake World酒蔵投資は、創業280年の酒蔵・Sake World牧野蔵を応援することができるものです。
Sake World牧野蔵への支援が、日本酒業界の発展につながる理由
Sake World酒蔵投資を始めると、Sake World牧野蔵を応援できるのは分かった!でもSake World牧野蔵しか助からないのでは?
そう考えた人もいるのではないでしょうか?
Sake World牧野蔵は一般的にイメージされる酒蔵とは少し違い“酒を醸す”のではなく、全国の酒蔵から仕入れた日本酒を掛け合わせた“オーダーメイド日本酒”を造る酒蔵です。
よってSake World牧野蔵の出荷量が増えれば、仕入れ元の酒蔵へ発注する量も増え、業界全体の発展に繋がるのではないかと考えています。

今回のコラムでは日本酒業界が抱える問題と、Sake World酒蔵投資はSake World牧野蔵を応援するだけでなく、日本酒業界全体の応援につながる背景について説明しました。
次回のコラムでは、酒蔵を応援する「酒蔵投資の仕組み」について詳しく解説していきます!
担当/和泉・観音寺 こちらの記事に対するご意見・お問い合わせはこちら








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