辛口 手造り純米酒 光武
光武酒造場 | 佐賀県
合資会社 光武酒造場
「酒造りは人づくり」を理念に掲げ、300年以上の伝統と革新を紡いできた佐賀・肥前浜宿の[光武酒造場]。多くの杜氏を輩出し、国内外で高い評価を得ている。
佐賀県の[光武酒造場]は、元禄元年(1688年)に創業。有明海を臨む肥前浜宿(佐賀県鹿島市)で、300年以上にわたり酒造りの伝統を守り継いできた。
江戸時代から酒造りが盛んだったこの地は、明治以降も酒造業や水産加工業で発展を遂げ、土蔵造りの酒蔵が残る「酒蔵通り」と呼ばれる風情ある町並みが今も残る。
こうした酒蔵の町にありながら、佐賀県内で「光武学校」と呼ばれるほど多くの杜氏を輩出してきた[光武酒造場]の酒造りは、肥前浜宿の歴史と文化を象徴する存在といえる。
[光武酒造場]では、佐賀県の専属農家が育てた上質な酒米に加えて、「山田錦」や「五百万石」といった全国の酒造好適米も積極的に取り入れ、多様化する食文化に応える多彩な味わいを追求している。さらに、佐賀県生まれの食用米「夢しずく」を使った酒造りにも挑戦するなど、新たな可能性を探り続けている。
原料へのこだわりは、水も例外ではない。多良山系から湧き出る良質な伏流水を敷地内の井戸から汲み上げ、洗米から割り水に至るまで一貫して使用。徹底した品質管理のもと、この地ならではの清冽な水を活かした酒造りを続けている。
「酒造りは人づくり」という理念のもと、「伝統の中からの革新」を合言葉に、時代のニーズを捉えた酒造りを追求している。伝統の技を守りながら品質向上に絶え間なく取り組み、人々の心を豊かにする酒造りを目指す。
1990年代からは日本酒に加えて焼酎の製造を手がけ、2011年にはリキュールや発酵食品の分野にも進出するなど、脈々と受け継がれた技術を活かしたラインアップを発売。
こうした挑戦とともに、力を注ぐ吟醸造りでは、国内の鑑評会で受賞を重ねるとともに、世界最高峰の権威とされるワイン品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」でのゴールドメダル獲得をはじめ、海外の品評会でも高い評価を確立している。
先人たちが育んできた酒造りの伝統を守りながら、時代に応える柔軟な発想を加えていく[光武酒造場]。これからも価値ある食文化の創造を通じて、人々に感動を届ける酒造りに邁進していく。