金虎酒造
地元、名古屋の期待と愛で育まれる
歴史と革新の酒を醸す愛知県[金虎酒造]
愛知県名古屋市北区にある、市内では数少ない酒蔵の[金虎酒造]は、都市圏の街中という立地ながら創業170年余の老舗。地元の期待を背に歴史と革新の酒を醸す。
地元に愛される、街中の老舗
弘化2年(1845年)に、当時の善行寺街道入口山田村(現・愛知県名古屋市北区)にて初代大阪屋善兵衛が創業。屋号であり代表銘柄でもある「金虎」は、名古屋城の名物「金鯱」と三代目善兵衛の干支が寅年だったことに由来している。名古屋の街中に建ち、市内では数少ない酒蔵のひとつである[金虎酒造]。
地元の人々に愛され、その期待を背負って日々酒造りに向き合っている。また、昭和20年の大空襲で、奇しくも名古屋城と同時に蔵を焼失した経緯があり、名古屋城の復元を願い、「大吟醸 名古屋城本丸御殿」という酒を30年以上にわたり醸し続けている。
風土や縁を取り込み「名古屋を醸す」
「名古屋を醸す」をモットーに、酒造りに向き合う。かつて江戸時代には田んぼが広がり、酒造りに適した米や水に恵まれていた旧・山田村は、現在では名古屋の市街地となり、地元の人々や酒を愛する飲み手との距離はさらに近くなっている。名古屋の歴史や風土、そして人との縁を織り交ぜて生み出される酒は、まさに「名古屋の味」である。
伝統の「金虎」と進化の「虎変」
代々、越後流をベースにした酒造りをおこなってきた[金虎酒造]。現在は、20代の頃から愛知県の最年少杜氏として数々の受賞歴を築いてきた実力派、木村伸一杜氏が中心となっている。
越後流の淡麗かつ飲み口のよい酒は、シンプルでクリアであるゆえごまかしが効かず、高い技術と丁寧な仕事が求められる。飲みやすさと味わいの広がりが両立する酒を醸す技術が、名古屋の風土に育まれてきたのが伝統の「金虎」である。
また平成24年からスタートした「虎変(こへん)」は、名古屋の新たな銘酒を造るための、地元愛から生まれたプロジェクト。「虎変」の名前のとおり変化と革新の酒であり、年を重ねるごとにより進化していけるよう探究が続けられている。
おいしさとともに楽しさを伝えたい
街中の酒蔵という特性を活かし、地元や飲み手とのコミュニケーションのためのアクティビティにも精力的。蔵開放や食事とのペアリングイベントなどが定期的に開催されている。同じ地域の酒蔵との協力イベントもあり、名古屋の地で酒のおいしさのみならず、楽しさも伝え続けている。
金虎酒造株式会社
- 創業
- 弘化2年(1845年)
- 代表銘柄
- 金虎、虎変
- 住所
- 愛知県名古屋市北区山田三丁目11番16号Googlemapで開く
- TEL
- 052-981-3960
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 土曜日、日曜日、祝日